リスナーメール:建売住宅を購入したい。耐震や省エネ、どこまで気にするべき?
鈴木 聞いて得する、家とお金のお話をお送りします。大垣さん、きょうは。
大垣 またお便りで、家のお便りですね。船橋市、ラジオネーム「ハンムラビ法典対船橋法典さん」。なんだこれ。ハンムラビ法典ってあれですよね、目には目を歯には歯を。船橋って。
「お伺いしたいんですが」ということで。「建売住宅を買う時に耐震等級とか省エネ基準とかやっぱり気にしたほうがいいんでしょうか。フラット35」、これ住宅金融支援教育論ですね。「が利用可能と大きく建ってる家もありますが違うものなんでしょうか」っていうことで。
確かに、家買うとき、あんまり考えないですよね、こういうこと。一つは、耐震は考えたほうがいいですよね。
残間 等級があるんですか。
大垣 等級があるんです。今は厳しくなったので、等級で1っていうのが、だいたいですけど、滅多に起こらない震度6.5ぐらいで大丈夫っていうのを、150年に1回ぐらい起こるやつっていうんだけど、最近けっこう起こるから、そんなんだともっと激しいのかもしれないですけど。
それで、最近、中古を買われる方も多くなってるんですね。特にあの、今、職住分断で、テレワーク前提で群馬とかに行くっていうのが増えてるんですって。そうすると、気をつけといていただきたいのは、戸建ての住宅の場合、阪神淡路の後、2000年に結構ちょっとあんまり騒がずに厳しくなってるんです。耐震の規定が。ですので、2000年より前に立ったお家だと、耐震調べて、今の基準ぐらいにはしとかれないと、ちょっと怖いっていうことがあります。
残間 省エネは?
大垣 省エネは、要するに、家の気密性が高かったりとかっていうやつが主じゃないかな。あとはよく見て、いろんなもんがくっついててただ高くなってるやつもあるとは聞いてます。
あと、これはちょっといろいろ話を聞いてみられた方がいいです。ものすごく幅があるので。
フラット35利用可能っていうのはどういう意味かっていうと、住宅金融支援機構から借りる時に、適合審査って言って、一級建築士とかの人が家を見てくれるんですね。設計図と、それから完成した時ちゃんとその通りに作ってるか。これ普通の銀行はやらないんですね。なので、フラットが利用可能っていうことは一応そういうあの目が通ってるので、少なくとも手抜きがないということは言えると思いますね。
あとは、フラットは固定の金利でずっと、金利が変わらないんですけど、下がった時は同じ下がった金利で借り換えとかできるので、いいかもしれません。
あと、もう一個言っておきたいのは、認定長期優良住宅ってのがあるんです。多分建売じゃ大手のメーカーでないとあんまりないかもしれませんけど。これは50年のローンが借りられます。今、金利下がらないので、35年のローン借りるのと、50年のローン借りるんだと、金利がちょっと上がっても月の返済額は2割ぐらい下がります。ですから、今はできるだけ。例えば今600万円の年収がある方っていうのが600万でローンを組むっていうんじゃなくて。
コロナとかの時代なので、2割減っても返せるぐらいの所にしといた方がいいんですね。それで。余裕があったら期限前弁済でちょっとずつ返していけるので。
そういう意味では、ちょっと手前をおさえといて余裕作って返すっていう作戦がいいかもしれない。
残間 今度、手放さないといけないって嘆いていた人ずいぶんいるもんね。
大垣 今、実は裏の話では、僕らが認定長期だと、相当色々後で楽になるような仕組みっていうのを作ってますから。
残間 認定長期っていうのは、いい建物を作りましょうってこと?
大垣 というより、これはもう、100年住宅。いわゆる。でも、いろんなものがついてますので、だいたい認定長期を受けてれば、省エネとか耐震とかそういうのは大丈夫なので。
残間 カバーされてると。
大垣 はい。バリアフリーにもなってるし。だから、ちょっと高くなりますけど、結果的には僕は、今は、もし余裕があればそういうのにされた方がいいかもしれないなと。
残間 それは、住宅メーカーにいけば。
大垣 メーカーもそうですけど、普通の工務店さんでもそういうものがあるので。分譲でもともとそう作ってあるかは分からないんですけどね。そんな感じでしょうかね。
リスナーメール:家の使っていない部屋を貸したい。気をつけるべきポイントは?
鈴木 聞いて得する家とお金のお話をお送りします。大垣さん、きょうは。
大垣 最初にちょっとだけ宣伝させてください。前、アカデメイアっていうのをやるって言ってたじゃないですか。
残間 青山アカデメイアね。
大垣 あれが、コロナで中止になってたんですけど、後期やるんだって。おれ、やらないでいいんだと思ってたら。知らないうちに募集が始まっちゃってて、9月からなんですけど。
残間 オンラインで?
大垣 対面で。ただ、人数がもう半分ぐらいにしちゃって。
残間 そうか、密にしないでね。
大垣 うん。それで、やっぱり社会人向けだから、オンラインでやるんだったら別にいつでもできるのでって言って。それで、例の英語のやつと。これはみんなでウォールストリートジャーナルを読みましょうっていうのと。これは、2週間に1回にして、英語をちゃんとやりたい方に今回、400個ぐらいの例文を大垣先生が解説するっていうビデオを作った。それを、1日15分ずつ聴けるっていうのが一週間で、その後は大垣さんとだべるっていうのが一週間っていうやつが一つと。あとは、土曜日に4回、午前から3時頃まで。これはお金の話をやりますので、もしご興味があれば。もう集まってるらしいんですけど定員は。
残間 テーマによってじゃなくて、大垣さんがっていうので、英語をやったり。
大垣 そう、僕のはね。他の方のは、僕は知らなくて。「アカデメイア 青山学院」ってやると、いっぱい。そんなたくさんありませんけど、やりますので。何か聞いたらもう今日と明日ぐらいで締め切りなんだそうで、ごめんなさい、もっと前にご紹介しないといけなかったんですけど。久しぶりに対面の授業ですので、もしいろいろ万全の配慮でやりますので、ご興味があればと思います。
で、一つね面白いメールを頂戴していて。これからリモートワークが主流になっていくって、さっきの話もありましてね。なんか、千葉県の市川市にお住まいのせつこさんって方なんですけど。駅からバスで25分のなんとなく田舎、でもコンビニは5分以内で2件ある。そういうとこで空いてるお部屋があるんですって。それを例えば、そういうリモートワークの方とかに貸す。間貸しっていうのかな、昔流にいう。そういうのはどうでしょうっていう質問が来ていて。
これは、ちょっとだけ気をつけないといけないのは、例えばもう一か月とか2ヶ月ずっとこの部屋を使いますっていう風に契約をしてしまうと、いわゆる賃貸借になっちゃうっていうことがあるんだよね。そうなると、出ていってもらえなくなりますので、間貸ししてるつもりで、実は。
残間 3年とかね。
大垣 はい。それを、悪く使う方がいるので、もともと部屋貸してるだけですっていう風にちょっと気をつけないといけないから。
残間 そういうふうに部屋を貸すのは、どこかに届出とか。
大垣 何もしないでいいの。でも、やっぱりきちっと分けてないと、ここまでやってきた感覚で言うと、知ってる方が入ってない場合は、ちょっとやっぱり気使うと思いますよ。
残間 確かに。
大垣 せつこさん特にお一人だったりすると、気持ち悪いってこともなくはない。
残間 生活感覚ってやっぱり、個々人違うからね。
大垣 そうなんです。ですから、自分の部屋っていうか、自分の生活空間とそことは鍵で。
残間 完全な離れになってるとかね。
大垣 でも、完全に離れになると、賃貸借になるんですよ。
鈴木 ああ、難しい。
残間 そうなんだ、間借りにはならないんだ。
大垣 だから、例えば民泊なんていうのは、あれは違うわけですよね。利用してるだけだから。そういう雰囲気で、例えば2時間だけお貸しするとかってなってれば全然問題ないんですけど。やっぱり悪い人は悪いので、何かちょっと気をつけないといけないんですけども。
残間 親戚の人がどうのとかだったらいいけどね。
大垣 そうですね。できたら近くで顔見知りの方がちょっと使わせてくれるとかっていうのをやられるのが一番安全じゃないかなって。
残間 リモートでしないといけないけど、ちょっと家の中が散らかってるんで、その部屋を2時間とかね。
大垣 それとか、綺麗にして。
残間 2時間いくらってね。
大垣 一番ありそうなのは例えば高校生のお子さんがいらっしゃったりしたら、ちょっと気分変えてここで勉強しなさいみたいな。大人のおじさんよりはそういうので。そのかわり、たくさんいただかないでとかってそういう風になさったら、家も賑やかになるし。
残間 なかなか、家の中に他人が入ってくるっていうのはね、いろんな意味でね。
大垣 意外と昔の下宿ってそういうもんだったから良さそうに思うんだけど、だいぶ時代が変わってきているのでちょっと。
残間 昔はまかないつきの下宿とかあったけどね。
大垣 どっちかっていうと。京都なんかもう、ほとんどそうだったですよね。空いた部屋をって。あの感覚にはなかなかならないかもしれないですね。
残間 そうか、借地借家法に引っかかることも考えなきゃいけないよっていう。
大垣 だから、まずは家を完全に分けないことと、一晩寝ていいってことにしない、ぐらいのことをなさっておけばいいんだと思うんですけど。
鈴木 注意されてください。大人ライフアカデミー2020でした。
いつでも家を賃貸に出せて、空室時も家賃が保証される証明書とは?
鈴木 聞いて得する家とお金の話をお送りします。大垣さん、きょうは。
大垣 よく考えると、マイホーム借上げ制度のお話は結構させていただいているんですけど、「かせるストック」の話ってあんまりしたことないですよね。何をやってるのかっていうお話しをすると、スポンサーをしてくださってるミサワさんが「かeせるオプション」っていうのを売ってらっしゃると思うんですけど、あれが何かっていうのが。
ちょっと怪しいんですよね、あれ。なんで怪しいかっていうと我々がいつでもローン返せなくなった時引き受けますって。本当に引き受けるんですけど、そんなことなんでできるのってちょっと思うでしょう。それでそこんとこを。
残間 怪しいんじゃなくて、怪しく思われがち。
大垣 まあね。
鈴木 怪しいでしょうって言うと。
大垣 だから、怪しいことをやらせてるのは僕なんだもん。だから。
残間 僕は怪しい人。
大垣 そうそう。マイホーム借上げ制度ってもう14年やってますでしょう。そうすると、日本国中の物件を借り上げて、なおかつ家賃保証しますからこの家を借りるとだいたいどのぐらいで貸せて、どのぐらい空き家が出やすいかとかですねそういうのは分かってないといけないですね。最初は手探りだったんですけど、さすがにものすごい量のデータが溜まってきたので、「大体ここの家を借り上げるとどのぐらいの家賃が出て、これが将来例えば50年とかっていう長さになっても、このぐらいまでしか下がらないな」とかそういうのは大体分かるようになってきたんですね。なんで分かるようになってきたかって言うと、土地の値段って率直なとこわからないじゃないですか。上がったり下がったりしますでしょう。家賃って動かないんです、ほとんど。
残間 そうですね。
大垣 土地って、建ってるものを一回潰して何が建つかで値段が決まるんです。潜在的マンション代が土地の値段なんですね。ところが家賃って潰したりしないでしょ。「この家に住むのはいくら」っていう値段がつくんですね。人間が住んで使ってるぶんには実は生活のお金って、日本全国大して違わないし、実際に統計取ってみると、少なくともJTI始めたとこから過去に30年ぐらい遡ってみても、家賃ってほとんど動かないし。現にここから14年やってみたけどやっぱりほとんど動かない。
それから、もう一個は、従って東京の土地はめちゃくちゃ値段高いんですけど、たとえば青森のどこでもやっぱり東京よりはだいぶ安いんです。大体1割ぐらいになっちゃうんです、住宅地でもね。ところが家賃はここまでずっと見てて思われません?
残間 10分の1にはならないよね。
大垣 東京で借りても、だいたい東京の6割から7割ぐらいにしかならないですね。これやっぱり、住む人の値段なので、青森でもそれなりにするんですけど東京では大して高くならないっていうことで極端に違わないんです。ですから、地域的にもすごく安定してるんですね。それから鈴木さん、家借りる時に「この家何年の家か」って見ます?中が綺麗に掃除してあって、畳取替えてあって、壁紙まっさらだったら、築25年の家と35年の家で家賃めちゃくちゃ変わってくれないと嫌だって思います?
残間 防災とかそういうのは見るけど。
大垣 崩れそうとか、それは見ますけど。
残間 綺麗だったらいいよ。
大垣 綺麗だったらいいと思うでしょう。
鈴木 確かに。お値打ちかなと思います。
大垣 ですので、実は今、1500万ぐらい累積で取られてるすごくいいお家が築60年だったりとか、かというと、狭くて使いづらくて最近のものが全然安いとか。要するに関係ないんですね。でも、売ったり買ったりする時絶対に見ますでしょ。古かったら絶対安いよね。それから、家建てるときに広い家建てたら広い分だけ絶対値段高くなるじゃないですか。当たり前ですよね。物理的にたくさん材料いるから。
5SLDK住みたい?
鈴木 (笑)。
残間 掃除大変。
大垣 あるんですよ、ときどき。7SLDKとか、誰が住んでんだろうみたいな家が出てくるときがあるんです。なかなか決まらないんですよ。
残間 そりゃそうだ。
大垣 多すぎるから。だから、家賃って、広いからって高いわけじゃないんです。狭ければそれなりですけど、正比例しないんです、全然。家賃の決まり方って、売った買ったしてるときの常識と全然違うロジックで決まっていて、簡単に言うと、何か詰めれば大体似たような値段になるので予想がしやすいです。
ということで、そこをずっと統計を取ってモデルを作っていくと、思ったよりも家賃の予測ってできるな、ということで。統計だけでは危ないんですけど。統計だけやってると無責任になるんですけど、私自分で借り上げてるじゃないですか。
残間 実際のね。
大垣 自分のやってることが、実際に、例えば、ここに出てくださっている斉藤さんが、「いや大垣先生それは流石に」とかって言われることもあるわけ。ロジカルにはできそうなんだけど、彼から見るとできないっていうことはあるので。そういうのも考えて14年経ってみたら、例えば、きょうこの場所にお家を建てれば、基本的に35年目に借りてくださいって言われてもかなりの確率でこの金額以上の家賃だったら払えます、絶対これより下にはいかないと思う、ぐらいのことは言えるなっていうことが分かってきて。
それで、ここからはちょっと素っ頓狂なことをしてるんですけど、日本全国に12万箇所ぐらい郵便番号あるんですけど。この郵便番号12万箇所を全部区割りして、そこを全部「この郵便番号の地域だったらここにいい家を建てると大体50年間いくら以上の家賃になるか」っていうのが分かるように作った。
鈴木 はあ、すごい。
残間 作ってる途中を知ってたから、またそんなことやるんですかって。
大垣 今はインターネットで僕らだけが使う、業者さんとかが使うネットサービスがあって、そこに郵便番号ピピピピと、ここはいくらっていうのが出る。
残間 それは僕が作ったのね。
大垣 そう、僕が作ったの。それを、お家を買うときに、例えば郵便番号123-4567っていうとこで買いますって言われると「これは50年間は絶対5万円以上で借りてもらえますよ」とかって言うと5万円って書いたかせるストック証明書っていうのが出るんです。それをそのミサワさんとかはつけてお家を売られていて、そうすると、5万なら5万って。この金額は最低ですよ。おそらく、5万とかっていうのは、10万以上で貸せるところなんですけど、50年間でもそれより下にならないっていうことがかなりの確率で言える。
一軒だけだと無理なんですけど、日本国中でやってると良くなったり悪くなったり誤差がだんだん消えて、平均ではだいたい分散して行けるっていう。ですから、東急さんが自分の沿線だけでやるとリスクがものすごく出ちゃうんです。いいとこだけど。でも私らは、ものすごいとこもやるので、だから逆に凸凹がなくなって予測値がすごく安定してくるんですね。そういうことをやれるようにしたので。
そうするとそこから逆算して25年目のローンを返そうと思ったらいくらぐらい借りてるとこまでは許せるかっていうのが逆算できるんですね。それは結構難しいんですけど、2年前にそのモデルができて、これは特許を頂いています。それでぐるぐるって回すと、例えば今この家買いたいんですけどって言ったら、大体三千万の家だったら2700万まで借りていただければ、きっと家賃でそれをどこの時点からでも家賃でそのローンだったら全部返せますっていうことを計算できるって言うことができてて。これをミサワさんが使ってやってらっしゃる。これをちょっとずつ増やしたいなと思ってるんです。
残間 長い年月かかってるんだね。
リスナーメール:都会まで40分の集落にプチ移住。老後は都会に住み替えるべき?
鈴木 聞いて得する家とお金の話をお送りします。大垣さん、今日は。
大垣 お便りを頂いていて。
「最寄駅までバスで20分。そこから都内まで40分という場所でプチ田舎暮らしを楽しんでいます」っていうですね。千葉県の印西市師戸というところにお住まいのラジオネーム「忘れられた集落」さんから。
いいですね。「還暦を越えて最近足腰が弱ってきた」。早すぎませんか、ちょっと。
鈴木 以前に比べるとちょっと弱っちゃったのかな。
大垣 「ちょっと不安が出てきました、ここは買い物が不便なんです」まあ、そうでしょうね。「でも最寄り駅にバス1日8便」って。これ、多いですよね。これね。「これ乗ってくと三つのスーパーに行ける」って凄いじゃないですか。「バスに乗って20分我慢できないと買い物にも行けない」。まあそうですけど、いいんじゃないかな。「集落の人口は500人ぐらいなのでバスがあるだけ良いのかもしれませんが、免許返上で車に乗れなくなったらどうしよう。今から不安でなりません。年取ったらやっぱり都会が良いのでしょうか」っていうことなんですけど。
残間 うーん。
大垣 まだ早いよね、と思った。
残間 これから都会にもいなくなるって言われているでしょう、今。
大垣 待ってたらもっと来るんじゃないかな、もしかしたら。この辺だったら。だって都内まで40分でしょう。
残間 それと、結構今買い物がみんな、通販だったり。食料品も、朝採り野菜とか。この間びっくりしたのが、豊洲市場に今朝きたものをその日にお届け、みたいなの、来たよ。チラシが。だから、いろんなチラシが。
鈴木 充実してくるのかもしれませんね。
大垣 それから、だって、富士通が100パーセントテレワークでしょう。日立製作所も50パーセント。絶対この辺、狙いますよね。どう考えたってそのちょっと車で行けば三つのスーパーに行けるとこって、若者的には便利なところっていう感じがするよね。
残間 忘れられてないよね。
大垣 っていうか、一応無視されてたんだけど、これからみんなが思い出すと思うんですよ。だから、待ってるときっと来るんじゃないかなと思う。
残間 この方も、多分、コロナの前あたりまではそう思ってらしたかもしれないけど、これからかなり変わるから、ものすごくいいところに住んでるところになるかも。
大垣 意外とね。どう見ても最寄り駅バス20分、都内40分は、ベストポジションっていう感じがする。
残間 バス停までどのぐらいなんだろう。
大垣 最寄り駅まで。
残間 バスで。
大垣 それは近いんじゃない?
残間 それは散歩みたいな。
大垣 そんな感じで言うと、まだこの方は車持ってらっしゃるんですよね。
残間 うん、まだ免許返上してない。
大垣 これも、車で今免許返上とか言われてるけどどうしようって思われてると思いますけど、絶対、車のテクノロジーの進化のほうが早いですよ。
鈴木 そうですね。
大垣 だから、あと10年したらきっと免許なんか、あと10年したらきっと「自動運転限定」とかってのが出てきて乗ってるだけになります。と、俺は思うんですよね。
鈴木 でも、すごいですもんね、進化のスピードがね。
大垣 うん。で、人来ちゃえばもうサービスがそこに集中しだすので。
残間 乗っていくと三つもスーパーに行けるんだよ。
鈴木 便利ですよね。買いだめしておけば。
大垣 コンビニ行くのが大変、みたいなところのほうがむしろ多いので、これはもう間違いなく、このままいらっしゃると、世の中の方が寄り添ってくるパターンじゃないかと思ったりします。
残間 これからね。
大垣 この方、早くプチ田舎暮らしを楽しまれてるって事は先見の明のある方ですよね。だからここでももう1回先見の明を使って。
残間 だから、だんだん田舎暮らしも慣れてきて、ちょっと違うかなと思ったんだけど。
大垣 これが、田舎でなくなる。
鈴木 客観的に見ると忘れられた集落じゃなくて、再び注目される集落と。
大垣 田舎暮らしでなくなるかもしれないけど、もしかしたらそういうことで、いいかもしれませんよと。
残間 ニューノーマルの時代には、多分こちらですよね。
泉賢一さん(ミャンマー住宅開発インフラ銀行COO)とミャンマーを語る
鈴木 それでは早速、泉賢一さんに電話をつないでみます。泉さん、よろしくお願いします。
泉 よろしくお願いします。
残間 こんにちは。今、泉さんはどこに。
大垣 ご自宅ですよね。
残間 日本?
泉 ええ、日本で、WORKING from Homeです。
大垣 この間お伺いしたら、もう毎日何時間もやられてるんですよね、ネットで。
鈴木 そうなんですね。
泉 くしくも、もともと●(00:00:31)やるっていうことを想定してなかったんで、選択の余地なしで、全員がもう慣れてしまいましたね。
鈴木 慣れざるを得なかったっていう感じなんですかね。
泉 そうですね。
残間 でも、ちょっとこういうコロナ渦の前に、日本に帰っていらしてたの。
大垣 ギリギリでしたよね。
泉 ええ、ギリギリ。明日から飛行機が飛ばなくなるよっていう噂で、急遽帰ってきたんです。
残間 すごいスリリング。
鈴木 いつ頃のことですか、それは。
泉 3月29日ですね。
鈴木 じゃあ、まさに。
大垣 だって、ミャンマーってその1、2カ月前なんかもう全然出てなくて、日本駄目じゃんみたいなこと言ってたんだもんね。
泉 そうです。
大垣 それはおかしいんじゃないですかとか言ってたんだけど。
泉 患者の数は増えてるんですkが、それでもまだ300人いってないんです。
大垣 そうですか。
泉 亡くなられた方も6名でね。原因が不明で亡くなる方の中にはもしかしたらはいるかも分かりませんけど、一応公式に発表されてるデータではこんな感じになって。日本の100分の1の規模ですかね。
大垣 そうですか。
泉 人口は日本の半分ですけどそれから考えるとまあまあきちっとやってるんじゃないかなというイメージはありますね。
鈴木 泉賢一さんについてちょっとごくごく簡単にあのプロフィールをご案内します。太陽神戸三井銀行に入行されました。現在の三井住友銀行ですね。国内の中小企業営業を中心にキャリアを重ねてこられ、2013年にミャンマー担当に指名されます。2011年から民主化がスタートしたミャンマー政府が金融の仕組みを整えるため、三井住友銀行に信用保証制度の仕組み作りを依頼したのがきっかけ。でも、泉さんは海外経験は研修で行った中国だけだった、英語もそれほど得意なほうではなかったと伺っておりますが。
泉 そうですね。それほどというか、ほとんどできなかったですね。
大垣 でも、向こうの人も英語喋んないから、いいようなもんだよね。
残間 こちらで、大垣さんといろいろ話をしてると、ミャンマーは本当に素晴らしいって言ったかと思うと本当大変だって言ってたんですが、ある時から後任の素晴らしい人が来たんで、これでやっと少し行かないで済むっていう感じの話をしていたんですが、それが泉さんなんですが、どうですか、いらしてみて。
泉 大変ですよ。
残間 こちらで色々聞いてたことと、実際に行ってみたものでは全く違いましたか。
泉 大垣先生から、ご依頼をいただくまで、相当の年数がいましたので、だいたいイメージは掴んでいたんですけれども、やはり今働いてる近郊で外国人が私だけなんです。やっぱりそこが難しいですね。いろいろと考えることがあってもなかなか実現できないということがあったりとか。文化は比較的日本に似通っているんだけども、なかなか難しいですね。
残間 経済は停滞しているし、銀行そのものが機能してませんよね。大体なんか、担保がないとダメなんでしょう。
大垣 担保っていうかね。担保を取ったらいいかっていうと、その担保って何みたいな感じだもんね。
泉 そうですね。
大垣 私がいった時は、「先生、住宅ローンというのは抵当権というのを付けるということを習いましたので、抵当権をつけました」って、「そうか」って。それで、「お前たち、返さなくなった時はどうやって実行するんだ」って聞いたら、「えっ?」って言うから。だって、抵当権が実行できないとまずいだろうとかっていうと、「それはそんな制度はない」とか言われて。じゃあ、抵当権使えないじゃん、駄目じゃんみたいなね。今も、住宅ローンは抵当権を実行するわけじゃないもんね。
泉 違います。
大垣 すごいややこしいことをやらないといけないんだよね。
泉 もう、信用貸しに近いですね。
残間 でも、信用をお互いに持つっていうのはね。
大垣 っていうか、まだあれでしょう、6割ぐらいの方の家には電気通ってませんもんね。
泉 半分。
大垣 わたしがやり出した頃は6割って言われた。だいぶ、それでも半分ですもんね。そこに住宅ローンだからね。なんていうかものすごい距離感っていうか。
残間 山がいくつもあるね。
大垣 っていうのをやりなさいっていうので、泉さんは頑張ってるわけ。
残間 そもそも、ミャンマーで経済界国支援というか中小企業融資の制度化を目指してねって大垣さんは。
大垣 それも、全部お膳立てがあってそこにスペシャリストが入ってやっていただきますになってないわけですよ。
残間 御膳っていうか。
大垣 両方の政府にも随分もみくちゃにされるところがありますもんね。
泉 考えようによっては、ある意味、何もないわけですから失敗もないわけで。
大垣 それはそうだ。
泉 やりたいようにやらせていただく。
残間 泉さんみたいにおおらかな性格じゃないと無理でしょうね。
泉 いやいや。
残間 良かったね、泉さんになって。
鈴木 まだまだお話を伺っていきます。音楽を挟んでこの後もよろしくお願いします。
鈴木 引き続き、ミャンマー住宅開発インフラ銀行のCOO、泉賢一さんと電話を繋いで参ります。泉さん、引き続きよろしくお願いします。
泉 よろしくお願いします。
大垣 僕、泉さんがすごいなって思うのは、僕も、ヤンゴンっていう、首都じゃないんですが、大きい街。ここから積極的に外に行こうっていう勇気があんまり。
残間 外とは?
大垣 町の外。
残間 街の外にお客さんが。
大垣 っていうか、そこへ行こうと思わなかったんだけどあんまり。
残間 なんで?
大垣 泉さんがすごいなと思うのは、ミャンマー中どんどんと動いてられますよね。お店にも行かれているし。これってやっぱり結構勇気のいる事だと思うんですよね。ミャンマーって地域に行くとどんなとこっていうのを是非教えて欲しい。
泉 縦に長い国で、北のほうに行けば行こうと山が高くなっていくんですけれども、標高3000Mくらいまであります。
残間 高地ですね。
泉 ミャンマーって非常に、亜熱帯で熱いっていうイメージがありますが、北のほうに行くと凍えるぐらい寒くて。そういうところもあります。観光資源も非常に多い国なんですが、点々としてその間の道路とかインフラが全く駄目なので、たくさんあるんですけども1日でとても回りきれないということで、皆さんがミャンマーに何回も何回も来ていただかないと本当の良さがなかなかわかりにくい。
大垣 飛行機で行かないと、車で5時間も走ったら体がガタガタになるとかってみんな。
残間 デコボコ道なの?
泉 デコボコ道ですね。崖とか結構あります。だいたい平均で車で移動すると5時間とか、最大で12時間以上かかります。1件のお客さん行くのにね。
鈴木 半日がかりですね。
泉 そういうところに行かないと街がないんですよ。
大垣 そこでまた現地のものをお食べになりますでしょう。
泉 そうですね。
大垣 あれは勇気いりますよね。
泉 勇気いりますけど、当然お腹も壊しますよ。
大垣 良くおっしゃってましたよね、痛さが尋常じゃないとかって。
泉 そうですね。使ってる薬があるのでそれを飲めば大体収まると。
残間 それは、食べないとお腹も空くってのもありましょうが、食べないとやっぱりお互いの気心知れないとかそういう感じなんですか。
泉 いい質問です、そういうことなんです。ミャンマーって、日本語だとお元気ですかとか、英語ではHow are youって言いますが、ミャンマーでは「ご飯食べましたか」っていうのが挨拶なんですね。だから、ミャンマー語でいうと、タミン サ― ピービーラーって言うんですけれども、これは直訳すると、ご飯食べた? と。もちろん、ご飯食べたかって言うことを聞くんですけれども、ご飯食べられないほど元気じゃないかどうかっていうのを聞いてるんです。
大垣 でも、元気だって言うと、食え食えって言われちゃう。
鈴木 具体的にどんなものを召し上がるんですか。
泉 麺類、ご飯類が多いですね。麺類は、米粉の麺があって、スープはナマズのダシガラからとった。でも、そんなに臭くないですよ。
残間 知ってます、わたしもナマズのお刺身。
泉 そうですか。白身魚でね。あと、米の消費も非常に多いので、米は食べます。
残間 なんでそれでお腹を壊すの?
大垣 日本人の外米とはちょっと違いますよね。日本のお米に似てますよね、割と。
泉 日本と外米の中間ぐらいですね。
残間 なんでそんな炭水化物でお腹を壊すの?
泉 炭水化物じゃないんです。食材の食器が衛生的ではないとかがたまにあったりとか。
残間 お水はどうなんですか?
泉 水は当然、生水は絶対に駄目ですね。
大垣 確実にダメですね。
泉 だから、水はたくさん売ってますし、水を(00:10:31)中小企業っていのは数え切れないぐらいありますね。
残間 なんで、この仕事を受ける前からいらしたっていうのは、どうして?
大垣 その前は銀行のお仕事で。
泉 銀行のミッションで、たまたまやって欲しいと言われて、1年ぐらいで終わるかなと思っていたんですけど、後任がいなくて、そのままグズグズとやっているうちに、銀行の本部から忘れられて。
大垣 誰も行きたくないからな。なんて話が、お互い耳をそばだてている大垣さんが聞きつけてですね。ちょうど非常に大きな中小企業向けのお仕事がひと段落つかれたときだったんですよね。
残間 で、大垣さんは、この人だ、と。泉さん以外にいないと。
鈴木 どんなふうに口説き落としたんですか。
大垣 わたしはあんまり、もう、くるよね、みたいな感じでお話ししてたんじゃないかしら。
泉 (笑)。
残間 最初に大垣さんに会ったときは、どんな印象でしたの?
泉 大学の教授をやられていると聞いていたので、どんな方が来られるのかと思ったんですが、多分先生あんまされてなくて、スカーフみたいなのを、お洒落な方だなと思って、こういう方が大学の先生なのかという感じで。
大垣 ちょっと違う。
残間 大学の先生の中では異色ですけどね。
泉 この方のおっしゃることだったら100パーセント信用できるだろうということで。
大垣 でも、ちょっと騙されたと思ってらっしゃるでしょう、今。
泉 (笑)。いえいえ。
残間 大垣さんに睨まれたらというか、目をつけられたら。だって滅多に大垣さん、「この人だ」と思いませんもの。やっぱり泉さん、この人だと思われたんですよ。
泉 まあタイミング、これもご縁だと思いますけど、たまたま重なっただけだと私は思っているんですよね。
残間 ご家族いらっしゃるんでしょう。留守宅は寂しいですね、泉さんがいないと。
泉 まあ、寂しいんでしょうかね。
残間 ご家族はミャンマーに行ったんですか。
泉 何回も来てます。20回ぐらい。
鈴木 理解があって。
大垣 ちょっと気楽にいけますもんね、割と。
泉 そうですね。雨季さえ外していただければ非常にいいところですね。
大垣 雨季はとんでもないことになるんですよね。
泉 今、ちょうど雨季に入り始めたところなので。
大垣 銀行のビルの向かいに、弁護士さんとか入られているビルがあるじゃないですか。そこで用事があるからって言って、そんなもん30 Mぐらいじゃないですか。車出すとかって言われて、いいよって言って、いいんですかって言うから。わたしもこういう感じで「行く」とか言うからみんなも止められなくなって行ったんですけど、帰りは川だもんね。30センチぐらい水に浸かってて、あっという間に冠水するんです。
鈴木 そんな自然の中を生き抜いて、泉さんしっかりとお仕事されているということで、まだまだお話伺いたいんですけれども泉さん、ラジオをお聞きの方に最後に是非これだけは伝えたいということがありましたらお願いします。
泉 いろんな国とか国際機関がこぞって支援をしている国なんですが、一般的にはラストフロンティアというふうに言われていて、発展は一緒に楽しみな国なんですけども。いかんせん50年間ずっと鎖国状態だったので国民がお金をどうやって使っていくかっていうのを、なかなか理解がしない。たくさんお金を貸してあげたりとか、あげるということが必ずしもミャンマーの人の幸せには繋がらないと僕は思うんですね。お金と僕らみたいな人をキチッと、アサインの人じゃなくて、一緒にやっていくっていうことがないとなかなか難しいのかなという気はしまして。
大垣 本当にそうです。僕らと似てる国民も珍しいですよね。
泉 本当にそうです。
残間 それ、大垣さんずっと言ってましたね。
大垣 だから、行くと本当に、この人たちのためになんかしてあげたいって思える国なんです。
泉 そうですね。
残間 言葉も、構文は結構日本のものに似てるんでしょう。
大垣 難しいけど、そうなんです。
泉 似てますね。
残間 ほんと大変でしょうけど、ぜひ頑張っていただきたいですね。
大垣 とりあえず、日本で英気を養って頂いて、本当にご健康に気をつけてください。
泉 はい。
大垣 またご一緒にお仕事できることを楽しみしております。
泉 よろしくお願いします。
残間 わたしもミャンマーに行ける時はぜひお会いしたいです。
鈴木 乾季にぜひお邪魔したいと思います。
泉 ガイドブックに載っていないところをご案内いたします。
鈴木 ありがとうございます。きょうはどうもありがとうございました。
一同 ありがとうございました。
鈴木 ミャンマー住宅開発インフラ銀行のCOO、泉賢一さんと電話を繋ぎました。
リスナーメール:在宅ワーク、かつての「内職」とどう違う?
大垣 東京都北区・王子の天ぷらサラダさんから。在宅勤務が流行ってますね。昔の内職とどう違うんでしょうか。
残間 内職はやっぱり、内職のイメージって、お裁縫したりね。
大垣 手間賃がすごく安かった記憶があるので、これとどうなの? っていう。
残間 在宅は、一応、自分で主たる仕事を持っていて、それの空間が変わるわけだけど、内職っていうのは、電球のなんとかとか。
大垣 それはいつの話をしてるんですか。
残間 昭和の初期はそうよ。
大垣 内職と呼んでいた頃はね。うちのおばあちゃんも。
鈴木 うちの母も。
大垣 というか、あの当時はおばあちゃんは絶対やってましたよね。洋裁とか和裁やる方はね。当たり前だったっていうね。それはそうかも。
残間 それとは全然違うけど。でも、在宅勤務と、うちの中でする仕事。
大垣 ただ、あれをそんなふうに思ってらっしゃること自体が、団塊近辺の方の、一種の、それってよくないっていうか、マイナスのイメージのもので、やっぱりきっちり職を持って働いて、専業主婦でも食わしていける、一種の生き方っていうんですかね。それが憧れだったような。
残間 時代が。
大垣 一つの僕、ステレオタイプがあると思うんですよね。でも、よく考えてみたら、男が会社に一生同じとこにいて、それで、仕事は多分若いときのほうがしていて、だんだん仕事しなくなっていくんだけど給料は若い時のほうが安くて、家族のサイズに合わせて増えていってっていう、こんなのが成り立ってた時期ってめちゃくちゃ短い。
残間 本当は短いよね。
大垣 例外的にしか成立しないことであって、むしろ、家族みんながそれなりに仕事を分担したりとか、働ける人が働いたりとかって。
残間 だから、これって家電製品が発達したり、文明が発達したってこともあって。内職って、昭和のイメージから、今度はパートっていう形で、時間を区切って女の人が外に出るようになりましたよね。主婦をやりながら。
大垣 でも、それってやっぱり、どこかに勤めるっていうのがパートなんですよね。だから、勤めるのが本来で、パートしかやらないっていう。だから、そこが全部、そういう枠の中に、企業にぶら下がるような感じで来てたのが、今、すごくある意味、うちのおばあちゃんなんかの内職の感覚ってそんなんじゃないんですよ。するのが当たり前。別に、みんなで、おじいちゃんは呉服屋さんやってるし、おばあちゃんは反物やってるし、母は父の仕事を手伝ってたしっていう、それは何か悪い? みたいな。
残間 今のはいいんじゃないの。
大垣 でも、それがちょっと後になると、それって貧乏な感じがあって、大企業にいいところに。
残間 だからみんな作文に母は内職で苦労したみたいなのをね。
大垣 そうそう。
残間 そういう感じになるのね。
大垣 ただ、今回多分現象面としては、わりと副業とかっていうのは、見方ですよね。会社から帰ってきて、そのあと副業やってるわけで、子供から見ると、うちの父は会社の給料では食えないので、帰ってきてから副業までやってると。
残間 でも、会社の仕事をやってるわけでしょう。在宅って。
大垣 副業は違いますよね。
残間 副業は違う。
大垣 今は、なんとなく今風になってるじゃないですか。
残間 ITを駆使して。
鈴木 いろんな働き方が。
大垣 それが、お母さんがパートに出ずに、在宅でできることが出てきたので家でやってますとか。見方によってはうちは貧乏なんで母も家で働かないと食えないんですって見えなくもないじゃないですか。
残間 そうかなあ。
大垣 だから、そこは僕が。
残間 感覚だってことね。
大垣 感覚だと思うんですよ。だから、一番自然な事っていうのは、みんなが働こうと思えば働けるし、別に、何も専業主婦で家事は全部女がやって、男は外に出てるんだからたまたま在宅で帰ってきても飯作るのは奥さんだろうみたいなことじゃなくて、みんなが同じようにできるようにだんだんITがってなってきたんで、ある意味、昔、たとえば田んぼ耕してるのがお仕事だとしたら、多分ですけどみんなで田植えはするわけで、別にそれは男も女もなくてみたいな、それとはちょっと違うけどね。だんだんそういう、もう1回普通に家族が家族で頑張るみたいなとこに戻っていってるような感じがして。
残間 完全にそれがうまくいく、いわゆる家庭の中の人間関係として、家族関係としてうまく定着するまでには、陣地争いとか、どこがどうとかってあるよね。
大垣 それを僕は、今、30ぐらいまでよりあとの人たちだと思うんです。多分、それより若い子たちは、そういう固定観念がないから。
残間 内職のイメージがないのか。
大垣 だから、それを、年取った社会学者の人とかが、なんか、すごいそれを、新しいこととかみたいで、それに行くのはいろいろあるぜとか、確かにコロナ離婚っていうような話もありましたよね。
残間 リモートのハラスメントっていうのもあるんだって。
大垣 だから、それが多分、僕らも含めて終わってる世代のものなんです。
鈴木 若い人たちは軽やかに。
残間 会社から、いわゆるおじさんが、奥さんどうしてるとか、子供が泣いたりすると、泣かすなとか、妻はどうしてんだとか、そういうハラスメントがすごい増えてるんですって。
大垣 そうでしょう。
残間 それから、若い女の子には、彼と暮らしてるんじゃないかとか、すっぴんんかとか、うるせえってみんな言ってたよ。
大垣 今何が起きてるかっていうと、若い人たちは何の問題もなくそんなことをやり出すんだけど、僕らが選別されるんです。
残間 なるほど。
大垣 その感覚でもう一回、家族を見てみようとか、連れ合いを考えてみようとかって思える人はすっといけるんだけど、そうでない人は、古いやつだっていうので、多分すごい不幸になっていくんじゃないかと思います。
住み替え事例のご紹介 神奈川県の鎌倉市から奈良県奈良市へ
鈴木 今週は、マイホーム活用大作戦。移住住みかえ支援機構・JTIでは、マイホーム借上げ制度を通じて大人世代の皆さんに安定した暮らしを提案しています。このコーナーでは JTI の斉藤道夫さんに、豊富な事例の中からリスナーの皆さんの参考になるケースをご紹介いただきます。斉藤さん、宜しくお願いします。
斎藤 よろしくお願いいたします。今日は、神奈川県の鎌倉市から奈良県奈良市の方へ移住をされた方のお話をさせていただきます。まずですね、仕事の関係で1985年に住宅メーカーで鎌倉市の方にマイホームを建築されたと。ちょっとキュービックっぽい四角い感じなんですけども。
鈴木 そうですね。
斎藤 これ、住宅メーカーの有名なところの住宅になります。仕事をして、勤め上げてみたら、お母様とご一緒にお住まいになっていたんですけれども、お母様が育った街に戻りたいという希望を持ってるということが分かりまして、それが奈良だったわけですね。ただ、奈良の方を見てみると、実家はかなり古い家ということで、このまま住むにはどうかなということで、建て替えをすると。
新築をしましてですね、じゃあ帰りましょうと。高齢のお母様と引っ越しはちょっと大変な準備が必要で、なんとか乗り切って、引っ越しが終わって考えてみると、鎌倉の方のマイホームどうしたらいいのかなと。
売却をということもちょっと考えたらしいんですけれども。
残間 鎌倉だからね。
斎藤 そうなんです。十分売却はできると思うんですが、ただやっぱり価格がですね随分低いことを言われるようだという噂を聞いて、ちょっとどうしようかなと。最終的に悩んでいた時に新聞の記事で移住住みかえ支援機構のことを知りまして、じゃあ相談してみるかということで、相談をして査定をしてもらったところ、金額もそれほど低くなく。
大垣 この家は高いですよね。
斎藤 そうですよね。なんと入居賃料は12万円を超えてるんですよ。
鈴木 あら。
斎藤 まだ4年なんですけれども、400万円を超える金額を既にお届けをさせて頂いてます。
大垣 これが、いわゆる、家で次の家を買うっていう典型的なパターンですよね。
斎藤 そうですね。
大垣 こういうふうに10万以上出るところっていうのは、結構ありますから、上手に貸せれば本当に実家に家を一軒建てるなんていうのは簡単に出来ちゃうし。
斎藤 そうですね。
大垣 それから、年齢がもう60近くになられていれば、最近はリバースモーゲージを借りて新築の家を建てるということもできれ。そうすると、おそらく3万ぐらいしか返済しないと。
斎藤 そうですね、かなり借りても。
大垣 そうすると、お小遣いも出ちゃったりなんかして結構面白いやり方がありますよね。
鈴木 ありがとうございました。JTIの斉藤道夫さんに、幸せな住み替えの実例をご紹介頂きました。ありがとうございました。
斎藤 ありがとうございました。