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リスナーメール:「市街化調整区域」って?

水谷 家とお金を考える、大人ライフアカデミー。聞いて得する、家とお金を中心とした豆知識のコーナーです。きょうは。

 

大垣 きょうね。封書でお便りをいただきまして。この番組、山形市のほうでもお聞きいただいているんですけど、山形の方から匿名希望さんですけれども。お手紙が結構長いので、ざっくり。

 

残間 かいつまんで。

 

大垣 かいつまんで言いますと、50歳の女性の方で、事務員さんをなさっている、まだ未婚でございます、ということなんですけど、お父さまと、戸建てで一緒に暮らされている。お父さまが持たれているお家ですね。ご両親と一緒に暮らされているということで。もう住宅ローンは無くなっています、ということなんですけれども。少し、不便な地域なんだそうです。それで、市街化調整区域というところにお家が建っているんですね。それで、ご両親が今後お年を召して、介護とかが必要になったり、お亡くなりになったりしたときにどうしていこうかなというのが、そろそろ気になっているんですけれども、市街化調整区域というのが、気になっていますと。こういうことで。

 人生のこともだと思いますけど、きょうはちょっと、市街化調整区域という、あまり聞きなれない言葉が出てきましたので、その話をさせていただきますと。

 

 これは、市街化区域というのが普通家を建てるところで、その周りが、あんまり市街化をしないほうがいいんじゃないかというところが、市街化調整なんですね。ですから、心は市街化にしないで、という。どちらかというと、そういうことになっていて。

 

残間 なんで。

 

大垣 環境を保持するとか、ここはまだ自然を残しておこうとか、そういうことなんだと思いますけど。やっぱりメリハリを付けないと、ダラダラどこにでも建てていいっていう話になると、散漫になっていきますので。

 それで、一つは、建っちゃったものはもうしょうがないのでいいんですけど、次建てられないんですね。市街化調整になってると。

 

残間 仮に、今建ててるのが老朽化して建て直すのも駄目。

 

大垣 建て直すっていうことができないんです。

 

残間 ああ、そうなの。

 

大垣 許可が出ればいいんですけど、一般的には、そうやって、市街地に行ってください、というようなことになっているんですね。

 

残間 地域に集中させたいっていうことね。

 

大垣 そういう都市計画の考え方なんですけど。それで、売るのは非常に難しいです。で、これはですね、僕はどうだかなと思っているんですけど、じゃあ貸せばいいだろうっていうことで、市街化調整区域になっている方は家を活用しづらいので、JTIに借り上げたいんですがっていうことをおっしゃってくると、これもどうやら、そういうことを認めると、最初から貸すつもりで市街化調整区域に建てるやつがいると、こういうふうなことらしいんですけど。お役所独特の論理なんだけど。

 それで、貸すのも基本的には禁止なんです。だから、どうしようもないんですね。ということで、ご心配なさっているんだと思います。

 ただ、これはですね。意外と、実は、貸すのは認めてくれることが多いです。それで、実際は市街化調整区域のところを、地域地域の役場に聞かないといけないんですが、役場によって、いいっていうところと駄目っていうところがありまして、聞いてみる価値は十分あるんです。ですから、もし、例えばもう少し便利なところへみんなで移られるとかっていうようなことがあった場合は、ぜひですね、JTIのほうに連絡をしていただいたら。

 ご自分で調べると、割と役所の人って、人にもよりますけど、もう駄目駄目、みたいなところがありますので。

 

残間 民間の人には冷たい人もいるからね。

 

大垣 こちらでかわってお話をしたりとかっていうことをやったりもしますので。ぜひ、そのときがきたら、覚えていただいたらと思います。

 

残間 結構多いですよね、市街化調整区域ってね。

 

大垣 そうですね。駄目なところもありますけど、別に、濫用がいけないというだけのことなので、言えばいいことっぽい。

 

残間 そのまま放置して空き家になるよりはいいでしょうっていうね。

 

大垣 そうなんですよ。崩れちゃうよりはずっといいことなので。ぜひ、連絡をいただいたらというふうに思います。

 

水谷 家とお金を考える、大人ライフアカデミーでした。