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リスナーメール:地震保険、どうして地域ごとに保険料が違う?

水谷 きょうはどんなお話でしょうか。

 

大垣 きょうは質問を頂戴しています。千葉市ラジオネームそらとぶ天ぷらさんからでございます。「火災保険、地震保険のパンフレットを見て思ったのですが、住んでいる都道府県や家の構造によって、保険料が違うようですね。私の住んでいるところは広い大地の上で、しかも古い地盤。津波の心配はないし、地震が来てもあまり揺れません。でも、この立地でも、津波の危険がある海辺の家や、液状化の危険のある埋立地地震保険料は一緒。火災保険だけなら年間1万で住むのに、地震保険に入ると年間4万を超える。しかも火災保険の半額しか出ないから、これだけでは家を再建できないと思うと、なんだか不合理な気がしています。これは仕方のないことなんでしょうか」ってことなんですけど。

 

水谷 どうなんでしょう。

 

大垣 実際どのぐらい違うかっていうのは持ってきました。こんな感じっていうことで。確かに千葉県ですと1番高いんですね。

 

残間 千葉県、東京都、神奈川県、静岡県

 

大垣 100万あたりで、2250円が千葉県。岩手県680円ですから、やっぱりだいぶ違うっていう感じなんですけど。どのくらい地震がじゃあ起こるのかっていうのがですね、これは一番最新の、グラフにしてみたので見てください。まあ、だいぶ違うでしょう、これを見ると。

 

水谷 ああ。

 

大垣 これがですね、だいたいですけれども、今後、30年位の間に震度6弱以上の地震が来ちゃう確率なんですけれど。千葉県は85パーセント。

 

水谷 これはもう、1番ですね。

 

残間 横浜も凄いな。

 

水谷 水戸とね。

 

大垣 すごいでしょう。それに対してやっぱり網走とか稚内とか旭川とか、北海道はほんとに少ないんですけど。

 

水谷 低いですね。

 

大垣 これだけ違うので、何が起こるかっていうと、保険料を一緒にしてしまうと「なんとなく不安だ」と思って入ったんだけど、実は起こらないところにいた人のお金が、起こりやすい所の人にいっちゃうということが起こるので、馬鹿らしいから誰もやらなくなっちゃいますよね、そうすると。そうすると、怖い人ばかり入ると保険にならないので、そらとぶ天ぷらさんには申し訳ないんですけど、空飛ぶ天ぷらさんのようなところにいらっしゃって、やっぱり心配だからと思われる方は、どうしてもやはり、本当に危ない方に貢いじゃうような構造っていうのが、1人はみんなのために、みんなは一人のためにっていう、保険の仕組み。しょうがないっちゃしょうがないんですね。ただ、一つ考えておいていただきたいのは、地震は1年勝負じゃないんですね。今みたいに、30年位の間に1回位起こるかなっていうことです。

 

 前ちょっとお話ししたんですけど、地震の起こる確率って、釣り堀で魚が釣れる確率と似てるんですね。今ぱっとかかったからといってまたかかるかっていうとそうでもないし、全然かからないからといって、ある瞬間にやっぱり掛かっちゃうこともあるし。帯の中で、何年もの間で1回くらい起こるかなっていうのでみているので。保険料は、今年、普通の傷害保険とかだと、今年で勝負しちゃってるんですけど、地震保険の場合は30年位の間で勝負してるわけです。

 

残間 そうか。

 

大垣 だから、30年で年4万円っていうことは、120万円ぐらい結局捨てる、捨てるっていうと変だけど、のに対して、どのくらいの当たりになるだろうか。

 

 ところで、そうすると、今100万円をもらうのに2250円って申し上げましたでしょう。そうすると、2250円×30年分ですから、6、7万円ぐらいですよね。位に対して100万円もらえる保険をしてるっていう考えなので、やっぱり、30年っていう長い期間でみると、そんなに高い保険にはなってないってことなんですね。それでどう思うかっていうこと。

 

 それからもう一つ申し上げたいのは、ここに書いてあるように、構造によって違うっていうふうに、そもそも保険をかけるっていうのは、潰れてる前提でかけてるわけで。一番いいのはつぶれないことなので。それで、ちょっと直すだけでもずいぶん大丈夫になりますので。今の耐震の基準は震度6強までは大丈夫だろうっていう基準なので、前もお話ししたように、西暦2000年より前までに建てた家はそうなってないので、そこをチェックして直しておかれるだけで、6強までなるとかなり減りますから。あと、心配な方はこんなのがあるんですよ。確率論的地震度予測地図とかって。毎年出てるんですけど。

 

水谷 それはなんですか、検索すれば出て来るんですか。

 

大垣 出ます。ウェブで誰でも取れるんですけど。これ、すごいでしょう。

 

水谷 真っ赤になってます。

 

大垣 これ、まっかっかっていうのは何かというと、30年間の間に震度5弱以下っていうと、揺れないところがない。気になるのが6強なんですけど、これが6強です。関東とかはやばいと。

 

水谷 赤いですね。

 

大垣 これ、やたらといろんなパターンで、趣味みたいに載ってますから。

 

水谷 へえ、こんなのあるんですね。

 

大垣 あと、洪水とかもありますからね。ハザードマップ、よくご覧になっておくと。今もう、地図が出てきて、自分の家はどのぐらいやばいかっていうのはすぐ分かりますから、見ておかれるといいと思います。

 

水谷 空飛ぶてんぷらさん、よろしいでしょうか。きょうは火災保険、地震保険についてでした。