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日本で、死亡率がもっとも高くなる年齢とは?

水谷 きょうはどんなお話でしょうか。

大垣 こないだね、ウォール・ストリートジャーナルを読んでて、アメリカ人は、男は62歳で急に死ぬんです。なぜだろうっていう記事が載ってて、で、やっぱり年金をもらい出して、働かなくなって不健康になるっていうのが一番原因として大きいらしくて。働いてる人はそんなに死なないんですって。

残間 やっぱり、気力と関係あるってこと。

大垣 ということで、じゃあ、日本はどうだろうっていうのをちょっと調べて見ました。死亡率がどのように変わってきたか。

残間 死にやすさの変化。

水谷 なに、なに、このグラフ。ちょっと意味がわからないですけど。

残間 死にやすさってなによ。このぐらいの年齢の死亡率が高いとか。

大垣 うん。1年間で、どのぐらい亡くなられるかっていう率みたいなものっていうんですかね。

残間 これ、74ぐらいから。

大垣 それじゃないんです。それの増え方がどんなふうに変わっていくか。

残間 すごい。

大垣 というのを見ると、74歳のところに、変曲点があって。カクッて、そこから急に死にやすさの増え方が強くなる。

水谷 すごい、右肩上がりですか。

残間 右肩どころか、すごいよね。

大垣 最後のほうは垂直ぐらいにならないとゾンビになってしまうんですけど。割と、なだらかに死にやすくなっていくんではなくて、74ぐらいのところですね。ここで不連続に上がっていくんです。肉体的なものもあるのかもしれないけど、何と無く74って言われると、ああそうかなっていうか。

残間 そうかあ。この間ある人が、70になったら本当に楽になるわよって。今まで、辛かった60代のあちこち痛いとかが、70になると青空のように晴れてって言った人がいたのよ。で、希望を持てたと思って、言ったのよ。その夜あった70代の人に。「嘘よ」って。年々ひどくなっていくって。この間80代の人に会ったら、「もっとひどくなるわよ」っていうから。

大垣 でも、そうですよね。論理的にはそうですよね。

残間 人によって違うんだろうけど、74ぐらいが分岐点か。ここから、すごく死にやすくなるんだね。

大垣 死にやすさはどんどん高くなるんですけど、死にやすさの、死にやすくなり方が、どんどん、年々の上がり方もどんどん上がっていくっていうことですかね。ちょっと言いにくいんですけど。

残間 女の人は82ぐらいまでちょっとなだらかだけど。

大垣 そうですね。

残間 だけど、そこから88ぐらいまでに、バッと亡くなる率が高いね。

大垣 男は、74、5からずっとどんどん。

水谷 じゃあ、このグラフから読み解くものっていうのはなんなんですか。我々はどうすればいいとかあるんでしょうか。

大垣 一つの考え方としては、62ではなくて74だっていうのは、この辺ぐらいまで大丈夫だっていうことでしょうね。

残間 働けと。74、5までは。

大垣 そういう気がした。だから、前期高齢者とか、評判悪いのあるじゃないですか。75で、前期と後期で分けたでしょう。

残間 65と、75が後期になったんだけど、今はもう言わないよね。どこだかの町では、80代を高齢者と呼ぼう運動っていうのが始まった。

水谷 はい。どこかでありましたね。

大垣 でも、これ見ると、だいたい65くらいまでは老いを強く感じ出すっていう感覚はあまりない。

残間 ないですね。

大垣 で、75位を超えると、だんだん「俺ってやっぱり老いてきたな」と思う感じが強くなってきて。

残間 50代から74まで、あんまり変わらないもんね。

大垣 そう。だから、この辺はまだ仲間もいるんです、それなりに、って感じかな。

残間 男の人すごいね。ガガガッて、天に昇っていく。

大垣 だから、この辺までギューッと頑張ってポクッといけるといいなあ。

残間 やっぱり女の人って、81、2くらいまではなだらかだから、友達といろんなところに行ったり、色々あるのかもね。

大垣 女の方もやっぱり80超えられるあたりが一つの分岐点な感じがしますね。

残間 そうですね。81、2から、86くらいまで、カーブが結構ビッと行きますね。

大垣 そこを通り過ぎちゃうと、意外と長生きしちゃうんですよね。

残間 なるほど。男はすごいなあ。男、74ぐらいからすごいじゃない。何度くらい? これ。角度、45度。

大垣 だから、このへんぐらいから、前ちょっとオランダの話とかしましたけど、自分で自分の命にケリをつけることのできる国、できない国みたいなの。そういう意味で、この辺からは、認知症になったりとか、病気したりとかあるんだろうと思うから、そういうふうに変わってくるかもしれませんね。

残間 生きてるって思う人はどんどん生きないとね。

水谷 74歳がね。

残間 分岐点ですので、その辺では外にも出て、旅にも出て、友達とも会い、移住も住み替えも色々考える、動く、移る。

水谷 74歳です。大人ライフアカデミーでした。