大人になっても、一から語学を学べるくらいのポテンシャルを人間は秘めている

水谷　今日はどんなお話でしょうか。

大垣　今日、家もお金も考えないんですけど、ミャンマー語を習い出したっていう話を。

水谷　最近、出張で行かれてますね。

残間　ミャンマー、よく行ってますね。

大垣　ちょっと、国に頼まれて仕事ができたんですけど、せっかくだから。

残間　新しいこと習うの大好きな大垣さん。

大垣　でもね、絶対に無理だと思ってたんですよ、こんなに明後日な言葉を鼻から覚えるのって。

残間　でもなんでもやるじゃない。

大垣　ほら、見てこれ。これ、字を覚えました。

残間　それ、字なの。

大垣　字です。

水谷　ニョロニョロしてますね。

残間　おしりみたい。

大垣　うちの家ではこれをお尻文字と呼んでるんですけど、可愛いでしょう。でも、こんなの絶対覚えられないと思ったんですけど。

残間　これ、なんなの。アイウエオじゃないし、ABCじゃないし。

大垣　これ、子音なんです。これ、「ka」。これは、「kha」。で、「ga」「ga」「nga」なんですって。

残間　「ga」と「ga」が違うの。鼻濁音。

大垣　「nga」系があるんです。

残間　あとこの歯みたいなのは何。前歯が２本と３本の・

大垣　そんなことを言われてもどれも同じに見えるんですけど、どれですか。

残間　その左側。

大垣　これ？　これは、中国語みたいに。

水谷　四声みたいな。

大垣　三声なんですけど。それをくっつけると音が違うんだそうです。

残間　風船のような、なんかこう、面白いね、曲線だね。

大垣　曲線なの。で、それは昔、葉っぱの上に書いてたから、横の線だと、葉がちぎれちゃうので、それで全部丸いんですって。

水谷　これ、何か公式というか、決まりはあるんですか。

大垣　ないんです、全然。

残間　ないの。一個一個覚えていかなきゃならないの。

大垣　ないの。えらいでしょう。３３個単純記憶なので。こういうの絶対無理だと思ってたら。

残間　じゃあ、カと、あと何、次は。

大垣　これ、カ、サ、タ、タ。

残間　ナ？

大垣　ううん、パ。で、ナ。

残間　アは？

大垣　アは最後なんです。

残間　イウエオは？

大垣　イウエオは、これに母音っぽい、オマケをつけると。

水谷　全部、お尻が微妙に違う形になってるようなね。

残間　お団子みたいなのもあるしね。

大垣　先生も、「ka」は、クレヨンしんちゃんとか言われて。そんな教わり方をした。

残間　上から見た豊満な胸っていう感じだね、「ka」は。

大垣　ああ、そうですか、そんなふうには思わなかった。でも、可愛いでしょう、ちょっと。

水谷　何か喋ってみていただけますか。

大垣　こんにちはは、ミンガラーバーって言うんですけど。で、初めましては、トゥイエアーダーワンターパーデーって言うんですよ。

残間　難しい。

大垣　これは難しい、これはすごい大変だった。あと、了解っていうのが、カウンバービーって言うんですけど、これはちょっと可愛いでしょう。

残間　うん。

大垣　それから、なぜか知らないけど。

残間　アクセント、そうなの。

大垣　うん、疑問で上がらないみたい。

残間　何回かしかいかないのに、もう覚えちゃうの。

大垣　うん。今３回目まで終わった。

水谷　ミャンマーどうですか、楽しいですか。

大垣　ミャンマーね、なんて言えばいいんだろう、風景が。

残間　山？

大垣　漢字があるじゃないですか、東アジアって。

残間　漢字？

大垣　漢字が町にあると、外国に行った感じがしない、良くない感覚かも知れないですけど、日本人だからだと思うんですけど。

残間　香港とか、台湾とかね。

大垣　台湾とか行くと漢字がいっぱいあるので、せっかく外国きたのに、ちょっと残念だなと言う気がしてしまう大垣さんなんですけど、こんな字なので。従って、必ず英語が入ってるので、外国な感じがするんですね。

残間　異国な感じ。

大垣　でも、すごい、まだ発展してないので、みんなすごいいい人たちだから。

残間　いま結構国も途上国支援を。

大垣　最後のフロンティアなんじゃないかな、きっと。

残間　そう言う関係で行ってるんですか、住宅整備とか。

大垣　そうそう。銀行も、ないっていうことはないんですけど、全てのものがいま始まってるっていう感じなんですよ。

残間　食べ物は。

大垣　食べ物はねえ、カレーじゃないと思うな、あれ、なんて言えばいいんだろう。タイカレーとインドカレーを足して二で割って、汁がちょっと少ないかな、みたいな。

残間　からいの？

大垣　あんまり辛くないです。

残間　あんまりベトナム風でもないの。フォーとか。

大垣　油っぽい。

水谷　米はあるんですか。

大垣　お米は細長いやつですけど、ふっくら炊いて美味しい感じだった。すごい、色々言われたんですけど、行く前に。あの辺では一番好きだな、みたいな感じだった。

残間　人情ってね。

水谷　またいつかいらっしゃるんですか、近いうちに。

大垣　しょっちゅう行かないといけない。でも、今日はそれが言いたかったというより、意外と覚えられるぞ、みたいな。

残間　私はダメだわ。脳が老化していて。ロウで閉ざされちゃって。

水谷　大垣さんは、いつも頭が動いてるから。

残間　上書きできないもん。

大垣　でも、使ってる、単純記憶の頭なんか、まったく使わないじゃないですか。だから、記憶力が全然ないのかな、なくなってるかなと思ってたんですけど。

残間　1年ぐらいずっと住んでたら覚えるかもしれないけど、もうさっき言ったこんにちはも忘れちゃったし。

水谷　分かりません。

大垣　ミンガラーバー。

水谷　はじめましても忘れまして。

大垣　はじめましては、難しいから。

水谷　了解も忘れました。

大垣　了解は覚えて、可愛いから。カウンバービー。っていうか、ホッケーっていうんですよ、イエスは。で、ノーがないんですって。

残間　イヤッ、とかってないんだ。

大垣　嫌、がないということはないんでしょうが、ノーって言わずに、否定で。

残間　それだけ聞いてもいい人たちみたいなね。

大垣　微妙に、ホッケーって、オッケーみたいな。オッケーなんですか？　って聞くと、それは違いますとかって言われて。

残間　ホッケーっていうの。トッケーっていうトカゲがいるけどね。違うか。

水谷　またミャンマー話、時々聞かせてください。

残間　知らない国の話を聞きたい。

水谷　今日は家もお金も考えない、ミャンマーのお話でした。