JOQRテーマ一覧

リスナーメール:老後の家のメンテナンス費用は最低でも800万以上!

水谷 きょうはどんなお話でしょうか。

大垣 今日は、静岡県、ラジオネーム「静岡県は区が少ない」さんからです。区が少ないんですか?

残間 私がいた頃、区なんてないもん。

大垣 そうか、市しかない。なるほど。

残間 一緒になったりしたからね、区が。

大垣 なるほど。で、「変なことを伺うようですが、家で一番痛みやすいのは水回りという話をよく聞きますが、実際どのくらい持つのでしょうか。風呂、洗面、トイレ、このへんはイメージが湧くのですが、台所ってどんな感じで壊れるのかなと思って。」老後の生活費を計算していらっしゃるみたいで、家のメンテナンス費用が分からないことだらけということなんですけど。

残間 どのぐらい用意しておけば良いのかということですね。

水谷 私も興味あります。

大垣 統計でいうと、800万ぐらい。

水谷 800万?!

残間 私、親の家を直したとき、600万ぐらい。水回りだけで。

大垣 それで、もうちょっと、そんなに大袈裟じゃない統計で、1500万っていうのもある。

水谷 じゃあ、もう建てちゃったほうがいいんじゃないですか?

大垣 でも、一気に使うわけじゃないわけ。60から90くらいまでは考えておかないといけませんでしょう。そうすると、30年間ですからね。で、すでにかなり古くなっていますでしょう、20年くらい住んで。

残間 一気に直すと、結構、600万ぐらいかかったけどね。

大垣 うん、でもその代わり長く持ちますよね。で、それをやらないと、こちょこちょ具合が悪くなって、毎年10万20万、10万20万ってやってると、それぐらいになっちゃうわけ。

残間 だいたい、みんな、お風呂場は一気にやっちゃうのが多いのと、台所はまた、キッチン周りは別と、トイレはまた様式が変わるときに変えるのと。

大垣 ざっくりいうと、こういう本当は実は気になさっているところじゃなくて、躯体のほうも直さないといけないところも出てくるんですけど、そこ以外のところは、そもそも定年ぐらいで20年ぐらい住まわれていると、もう基本的に全部寿命は終わっていると考えたほうが良くて。そのあとだましだまし住んで、ちょっとずつ具合が悪くなる。それをちょこちょこ直していくっていうふうにいくか、60くらいのところで一回お金をかけて、きちっとやってもらって。おそらく躯体も少し具合が悪くなっているので。

残間 確かに、使ってると水回りが気になるけど、でも同時に、畳だったり床だったり、フローリングにしたところだったり、階段だったりも、それは軋んできたりしていますよね。

大垣 なぜかっていうと、剥がしてやらないといけないものって、何回もやるとそのたびごとにその手間のところがお金にかかるので、もう、ちょっと。

残間 繋がってたら一緒にやっちゃう。

大垣 一気に、心を決めて、大変ですよね、中直すのって、その間別のところに行ったりしないといけないこともあるし。でも、それを腹決めて一旦直されておいたほうが、後いくほど、年取ってお金がなくなってくるのと。

残間 それと、体力も大変だって。

大垣 うん、体力も大変。それから、下手すると、自分が子供に介護とかで面倒をかけている場合もありますし。そうすると、自分で払うお金じゃなくて、子供に払わせるお金になることもありますよね。だって、私自身がそうですよ。やっぱり、親の家ってものすごいお金を、考えてみたら払ってますよね。そのときそのときはそうは思わなくても。

残間 私も払ったけど、結局住まないでそのまま終わったっていうケースがあって。

大垣 そうですよね。後、子供に負担をかけるっていうけど、子供がその頃に40代くらいになっていたりすると、一番お金がかかっているときなので、気を使って言わないと今度はガタがきたりとかね。それからもう一つは、2000年より前に建てられたおうちは、耐震が今よりも緩いんですね。国の基準で。なので、やっぱり、できたら早めに直されるということと、そのとき一つ、退職金を使うのかっていうと、実は60を超えても、今住宅金融支援機構っていうところで、リフォームは、5000万円まで非常に低い金利で貸してくれて、これ、元本返さなくていいんですね。ですから、金利だけ払ってればいいの、すごくお得っていうか、負担が少ないんですね。で、それで、余裕のあるときに元本を返していけばいいっていう、そういうのがあるので、そういうのを上手に使われていくといいかもしれないです。

残間 この方の、お風呂とか洗面所とかトイレは、どんなふうに壊れていくのかっていうのが、使っていて、「あれ、水が出ない」とか色々ある。台所ってどんな感じでって、多分、日常的でしょう。三食作ったり。そうすると、ガスの出が悪くなったり、水がなかなか流れなかったり。

大垣 よくあるのは、今、システムキッチンになってますでしょう。そうすると、コンロが壊れたときに、7、8年前だと、パーツがないので、入れ替えられなくて全部直してくださいみたいになるとか。そういうところが、面倒臭いんですね、台所って。

残間 それから、流しの排水溝が臭ってきたりっていう。女の人はやっぱり気付くんですよね、ちょっと嫌だなあって。食事作っているときに毎回こういうのって、って思うけど。そのときに、周りも見たほうがいいっていうことですね。

大垣 そうですね。で、そのときにおそらく、IHに変えるとか、あるタイミングでやっぱり。

残間 今、電気とガスの兼ね合いもね。

大垣 高齢対応をするとか、そういう、なんか、壊れ切った後はもう大変なので、その手前ぐらいで。

水谷 一個質問していいですか。さっき、直すのに800万はかかると。その中に、屋根の費用も入ってるんですか。

大垣 そうですね。屋根もスレートだと、本当は20年ぐらいしかないので。15年から20年ぐらいで本当は葺き替えないといけないものなんです。それから、サイディングも。壁があるじゃないですか。あれも、そんなに持つものじゃないんですよ。だから、建ててから50年ぐらい住むとすると、直さないでいいものって、柱とか。

残間 本当の躯体。

大垣 本当の躯体のところ以外は、本当は、以外と直さないといけないんです。

水谷 屋根と壁は、15年から20年ということですか。

大垣 私はそんなことを言うと、メーカーの回し者かと言われるかもしれないけど、公的にはそういうことになってますよね。もつんですけど、あんまりやってると水漏れとかしてきたりとか。

水谷 なんかちょっと、800万って聞いて、暗澹たる気持ちになってきました、私は。

大垣 でも、小さいほうの数字ですよ、800万って。

残間 私、水回りだけで600万ぐらいだったもん。

大垣 残間さんのところの水回りはすごいのかもしれないけど。

残間 いやいや、違うの。実家ね。親の住んでるところ。でも、結局誰も住まないままおいちゃいましたからね。

水谷 でも、考えてお金を貯めないと。

残間 こんなにもかかるのね。

大垣 で、チョコチョコ出ていくんですよね。

水谷 分かりました、また改めて色々質問させてください。