どんな投資が危ないのか？

鈴木　きょうは。

大垣　きょう、どんな投資が危ないのかっていう話をしてみようかなと思って。

残間　どんな投資がいいのか、ではなくて。

大垣　ものすごくリスクが高いものは危ない。

残間　ってみんな思う。

大垣　じゃあ、むちゃくちゃ大垣がチャランポランに運営している、踏んだり蹴ったりな会社があって、そこに100万円入れました。こんなに危ないものはないっていうんだけど、それよりも、今、ピッカピカの会社があります。

残間　誰もがすごいと思ってる。

大垣　そう。でも、高いんです。100万円出さないと買えない。鈴木さんは、残間から100万借りて買いました。

鈴木　しっかりした会社だから大丈夫と。

大垣　どのぐらい損できると思いますか。

残間　だから、下がった分。

大垣　１００万が80万になるよね。チャランポランじゃないから、80ぐらい。そうすると、80万円しか入ってきませんよね、売ったら。でも、残間が100万返せって言ってきますよね。

鈴木　そうすると、私は、20万。

大垣　払わないといけませんよね。

鈴木　都合をつけないといけなくなっちゃう。

大垣　まあでも、20万払う。大垣チャランポランは100万も入れてゼロになったと。１００万損してますよね。この二つ、ちょっと種類が違うのが分かりますか。で、最初のは投資っていうんですね。自分のお金を借りて増えるか下がるかなんだけど、これって、とにかく、最初にお金を出しますので、後から出ることはないんですね。後から出ていくことはありませんよね。今なかったらやらないし、後になっても、ゼロには普通ならないから、なんぼかは返ってきますよね。

残間　うん。

大垣　お金借りてやるやつは、まず、今はお金いらないよね。残間さんが、いや、もう鈴木さんがやるんだったらいくらでも貸してあげるわよ、とか言ってると、やっちゃうじゃないですか。そうすると、あとで、お金が出ますよね。

残間　確かに。請求するもんね。

大垣　うん。で、ちょっと前に、先物をやったでしょう。あれ、似てるでしょう。

残間　似てる。

大垣　今やれて、あとで上がった分はもらえるけど、下がったら払わないといけない。投資は、あとで払わないといけないっていうやつが危ないんです。危ないっていうのは、入れたお金が減るっていうのは、リスクとしては０までしかいかないんだけど、お金を借りてやると、マイナスになるので、マイナスの部分が出るということで、入り口が楽になるんですね。一般的に投資で大変なことになる人は、持っているお金を入れて、だいぶ減ってからしか返ってこなかったというので困る人よりは、なんか、借金してやって、で、下がっちゃったんで、借金を返さないといけなくなっちゃう、追加で、というので困る人が多くて。実は、デリバティブって言われてるものは、あれは、今申し上げてるような、借入と投資を一体化したものなんです。だから、デリバティブってどんなものでも、借入と投資に分解できるんです、理論的にいうと。そういうふうになっているものの中で、借金があるやつは怖いんです。だから、一般的に、何に投資するっていうことよりも、借金の要素があるかっていうことが。

残間　貸してあげますよって言ってくるところがあるからね。

大垣　これは、例えば、証券をやるときは、信用売買って言って、当然に貸してくれるので、一定の銘柄だったら。ついやっちゃう。

鈴木　うーむ。

残間　そりゃそうか。チャランポラン会社のものを貸すって言っても貸してくれないから。

大垣　で、チャランポラン会社に入れるときは、実は100万円を買わないわけ。そうすると、例えば、大垣チャランポラン会社だから、怖いから5万円しか買わないと、絶対に5万円しか損ができない。ところが、大垣チャランポラン会社よりも１００倍も信用力が高い、ピカピカ会社だと、つい100万買うじゃないですか。

残間　貸してくれるしね、また。

大垣　そうすると、最大100万円も損ができちゃうので、それは結構危なくて。なおかつ、予想しないときに出ちゃうんですね、それが。一番嫌なときに。要するに、世の中が不味いことになっているようなときに払わないといけなくなるので。自分的にも、必ずそういうときは、いいことが起きてないことのほうが多いので、そういう、弱目に祟り目っぽくなりがちなので。まず投資を考えるときには。

残間　自分のお金でやる。

大垣　それが一なんです。自分のお金で入って減る分には。

残間　そこまでだから、しょうがないと。かけた私が悪かったと。

大垣　そういう意味では、片方が、入れたお金の中で損が起こるから、有限の責任って言うんですけど。限りがある。あとのやつは、入れたお金以上の責任が出るので、無限責任っていう言い方をするんですけど。無限的な部分があるものは、気をつけないといけない。

残間　やっぱり、ピカピカを買おうとするときは、それは甘い言葉で、貸しますよっていう言葉が出てくるもんね。

大垣　うん。

鈴木　ちょっと夢を見ちゃいますもんね。

大垣　そうですね。あと、よくあるのは、不動産がそうなんです。借金して買うでしょう。だから、やっぱりそういう問題がある。という話でございまいした。