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リスナーメール:国債って何? 安全なの?

鈴木 きょうは。

大垣 リスナーメールですね。山陽放送から拝聴させてもらって書いてあります、岡山の。

鈴木 そうですね。

大垣 「銀行の金利が低いので、証券会社の方は、国の債権で安全だと勧められますが、本当に安全なのか。国債について教えていただけたらありがたいです」っていうご質問。これ、倉敷市の方ですけれども。国債が二つあって、多分これ、日本の国債の話をされていると思うので、その話をしますけど。

鈴木 ええ。

大垣 最近、金利が低いので、ニュージーランドとかメキシコとか、そういう、国の国債も結構持ってきますので。これは、為替が絡んでますので、金利が高いですけど、為替が動くとやられるってやつですね。

鈴木 そうですよね。

大垣 これは危ないです。危ないって意味は、そういう危なさがあります。

鈴木 為替変動のリスクが。

鈴木 ただ、そこのおっさんが出した社債とか買ってると、おっさんが消えるっていうリスクもあるので、それがないっていう意味ではもちろん、いいんですけど。で、日本の国債は、証券会社の方がお持ちになっているものには2種類あるんですね。個人向けっていうのと、それから、普通の国債とあるんです。それは区別しないといけなくて。国債って証券ですよね。なので、本来は出したあと、例えば10年の国債とかだと、10年間、ただずっとお金をもらって、元本を10年目に返してもらうだけじゃなくて、売った買ったができるんですね、ものと同じように。そうすると、今だともう、ほとんどゼロに近い金利しかついてないじゃないですか。このあと多少景気が戻ってきて、同じものを発行するときに、2パーセントぐらい金利が付くっていうことになると、今は2パーセント付いてるのに、前買ったやつは0.1パーセントだっていうと、どっちが価値があります?

鈴木 今のほうが。

大垣 そうですよね。ということは、今の2パーセントを買うのが、例えば100万円の国債が100万円だとすると、0.1しかもらえないやつは、100万円で買うやつはいませんよね。

残間 ええ。

大垣 だから、仕上がり2パーセントっぽくなるように、98万円とか、下がるわけ、値段が。だから、その時点で損しちゃう。

鈴木 ああ。

大垣 最後まで持ってればいいんですけど、途中で売りたくなったら、損が出ますよと。今はもちろん儲かる時もあるんですよ。出だしが低いから、あんまり儲からないんですけど。ですから、今後上がるっていうリスクは結構ありますけど。っていうものなんですね。これが普通のやつです。これは、個人が買うときは5万円単位でしか買えないものなんですね。これ以外に、そういうのだと書いにくいので、個人の方にも買って欲しいっていうことで、個人向けっていうのがあるんですね。これは、割と銀行の預金みたいなものと似てまして、買った後、売るっていうことをしないんですね。

鈴木 ふーん。

大垣 売るということをしないで、すいません、もうちょっと今お金がいるので、お金に買えてくださいって言うと、国のほうが、はいわかりましたって言って、払い戻してくれます。

鈴木 へえ。

大垣 なので、これは、どの時点で払い戻しても100万円で買ってれば、そこの金利が何パーセントでも、一応、元本100万円から、一定の、これ金利を2回分かな。引くんですけど。そういう、手数料だけ引かれて、必ず元本が帰ってくるので、割と貯金型っていうか。その分、低いんです、金利が。

鈴木 より低くなる。

大垣 はい。さっきの国債よりも、低めになるんですけど。換金してもらえるっていうことがあるので。今、それがもう、一番低い金利が0.05パーセントで、それ以下に下がらないっていうか。昔は3パーセントとか、動いてたんですけど、今、岩盤に張り付いたかのように動かなくなっていて、なんとなくお得。マーケットで買うものはそれより低くなることもあるので。0.05パーセントですので、預金が今0.01ぐらいですか。その程度ですから、目糞とはなくその戦い・・・言葉は悪いけど(笑)。

鈴木 確かに。

大垣 あまり、嬉しい金利かって言われるとそんなもんですけど。まあ、ちょっとは高いですよね。流石に日本国を信頼しているのであれば、ちゃんと返ってきますので、そういう意味では、個人向けのものですとそういう安心感があるかな。

鈴木 金利はより低いけど、元本は保証と。

大垣 ええ。低いって言ってもまあ、この時代0.05あったら、まあ、めっけもんで。今見てみましたけど、全部そうなってますね。あとは3年、5年、10年っていうシリーズが。変動金利10年っていうのがあって、これは金利が上がっていくと上がっていくので、そういうのも悪くないかもしれません。

鈴木 きょうは、倉敷市の方からのご質問にお応えしました。