「コロナ後」の世界で、どうお金と付き合うか?
鈴木 前回までは、聞いて得する家とお金の話ということで、いろいろな話題をお届けしてきましたが、大垣さん、今シーズンはどのように。
大垣 引き続きね。そうですね。前回、高田さんに、これから投資をどうするんだろうということで、彼が言ってたのは、コロナ後はニューノーマルになるっていう。新しい時代っていうか、枠組みにね。
残間 戻るんではなくてね、昔にね。
大垣 そうね。高田さんは40年周期説っていうのを言っていて。政策って、40年ごとに大きく変わると。大恐慌から40年間っていうのがあって、70年台から今までが、割と日銀とかを中心にした金融でやってきたと。今回、それが終わるんじゃないかっていうのが、彼の主張。
残間 麻生さんも、40年、オリンピック説を言ってたね。
大垣 ああ、そうですか。
鈴木 言ってましたね。
残間 第二次世界大戦で中心になり、そのあとモスクワオリンピックのボイコットがあり、そして今度で、呪われた40年オリンピックって。
大垣 なんか不快。
残間 みんなに言われて怒られてた。
大垣 すごく不快。
残間 40年って、でも、すごいんだね。
大垣 なんか、そういうのはあるんだって。でも、どうなるのかっていうのはなかなか分かんない中で、じゃあどういうふうにしたらいいかっていうことで、そのへんを研究していくってことなんだろうと思うんですけどね。まず、やっぱり、今一つ起きてるのは、安いから買っちゃえみたいな。あるんだろうと思うんですけど、マーケット、株とかそういうものって、二つの儲かり方があって、一つは投資、もう一つは投機。投機っていうのは要するに、上がった下がったで、安いところで買って高いところで売って儲けるっていう、わりと短くやるやつで、投資っていうのは長い目で、成長していくっていうのを見る。率直なところ、これまでは割と投機で動いてたんですね。それで、ある会社の株が上がってるように見えても、すごく業況がいいからっていうよりは、お金を借りて、「自己株買い」っていうんですけど、自分の株をマーケットで自分で買うんですね。そうすると株の量が減るので値段が上がるとかっていうので、アメリカの会社なんかは、それで株の値段をすごく上げたりとかっていうことをやってきてたのが、このコロナで、そのぶん全部がちょうどなくなったぐらい下がったって言われてるんですけどね。そういう意味では、そういう動きは今ものすごく激しいんですけど、それはやっぱり、なかなか個人ではうまくのれないっていうことなんだろうと思うんです。それから、コロナも、上がった下がったが、これで一回やったら終わるわけじゃなくて、ぶり返しが多分あって。何回も何回も、しながら落ち着いていくようなシナリオの感じになるとすると、やっぱり、高田さんがこの間言ってたように、毎月ずっと同じだけできるだけマーケットと同じような動き方をするものを買っておくっていうのが、素人は賢いやり方で、そうすると全体としては、どう見ても日本の実了よりは今、下がっているわけだから。どうであれ、普通のレベルには、どこかでは下がるので、長い目で見れば。でもその中で、ニューノーマルなので、これまで強かった会社が、もしかしたら弱くなるかもしれないし、これまで弱かった会社が、新しくなるかもしれない。個別っていうことは分からないんですよね。
残間 ニューノーマルってすごいね、確かにね。
大垣 だから、あんまり個別のところにかけるよりは、全体にかけておいて、平常に戻るところまではとりあえず、戻って、そこからはまた、傾向が見えてくればやられればいいんだというふうに、見るのかな、なんて、高田さんの話を聞いてて思ったんですけれども。なかなか、こういう時期は難しいので、このコーナーでは、そういう中で、ちょっと、こういう点は知っておいたほうがいいんじゃないの、みたいな話をこれから毎回していこうと思います。
鈴木 ありがとうございます。おとなライフアカデミー2020でした。