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孫世代は大人世代の7倍、自然災害に遭う・・・大人世代、逃げ切り厳禁です!?

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鈴木 聞いて得する、家とお金のお話。大垣さん、きょうは。

大垣 ちょっと前に、10月の頭に、サイエンスっていう雑誌がありましてね。そこに、記事が載っていて。何かっていうと、えらい先生方が、世代ごとに、生きている間に何回ぐらい巨大災害に遭うかっていうのを確率でずっと調べたんですって。最近それが、だいぶ遅れて、ネタがないからか知らないけど、新聞にも出たんですけど。約2ヶ月遅れて。これは面白い論文だったんですけど。だいたい、今年生まれたぐらいの子は、我々の7倍なんですって。

残間 きゃー、本当。

鈴木 災害に。

大垣 はい。

残間 災害に、遭う率が。

大垣 はい。

残間 自然環境がそうなっている。

大垣 そう。だから、ヤバさ度が過激に違うっていうことで。論文だから「そうです」なんだけど、結構面白い話で。グレタ・トゥーンベリさんの。

鈴木 環境活動家の。

大垣 女の子。頑張っているじゃないですか。あれ、案外、「何をカリカリしているの」みたいにちょっと思う人もいるかもしれないんだけど、よく考えてみると、もしこういうスタディが正しいんだとすると、確かに僕らは7分の1ぐらいしかシリアス度がない。

残間 それでも、ないことはなかったもんね。

大垣 でしょう。だから、多分、ああいうのの対策って、時間がかかるじゃないですか。というわけで、きっと、下から見ると、私らの世代って、死ねぐらいのことは思っているもんね。

残間 彼女はそう言っているもんね。あなたたちはいいって。今まで。でも、私たちの問題ですって。

大垣 それが、なんとなくあれだけ聞くと、「あんたらはもう死ぬんだから」みたいにも聞こえるじゃないですか。でも、リアリティ度が7倍って言われると、なるほど、ちょっと、そういうことを前提に僕らの世代が考えないと、いけない話になっているんだなと思いました。

残間 それは、気候変動とか、そういうことなの。

大垣 そう、そう。

残間 何が一番起こりやすいとかは言っていないの。

大垣 特定のっていうのはないんですけど、気温が動くことによって、一番起きやすい災害は・・・。一番ヤバそうな色をしているのは、干魃。

残間 ああ。

大垣 それから、川の氾濫とかも結構。

残間 一方では大雨だけど、アフリカ大陸なんかは干魃が本当に、子供たちが水も得られないし。

大垣 熱波もすごいし、穀物不作とか。一個一個、こうやって。

鈴木 真っ赤になってますね。

残間 紫にまでなっているのが。

大垣 なるほどね、とか思って。

残間 それだけ頻度が違うっていうのはすごいことだな。今生まれたことが、今年生まれた友達の孫たち、みんないるけど。7倍かあ。

大垣 そう。だから、学生にも「お前らの前に立ってるおじいさんとか、全然意識が低いから、ちゃんと声を上げないと、結局、だいぶしてからヤバいことになるので。結構割食ってるぜ」って。

残間 今の学生って、18、9の子達も、相当な色々なものに出会うわけですよね。

大垣 そうですよね。

残間 相当歳をとってからも出会うわけだよね。

大垣 もっとひどいことになってるんでしょう。関係ないけど、債務問題も、国債も1100兆を超えて、まだ使ってみたいな。

残間 そうか。

大垣 あれも、要するに最近の理論だと、アルゼンチンとたいして変わらないのに、なんで日本は大丈夫なんだっていうと、底力があるから、ぐらいの大雑把な議論になっていて。じゃあ、いつ底力が切れるんですか、とかっていうと、それについて議論している論文はないんですよね。だから、どこかでくるぜ、みたいな。そりゃそうだよな、みたいな。大丈夫なのかな。

残間 想定されている災害だって、今、みんなきたら大変だもんね。南海トラフにしてもね。直下型地震も。

大垣 富士山とかも、爆発するんでしょうね、きっと。

残間 だって、軽石があんなに来るなんて。海底火山の爆発でね。

大垣 あれもびっくりしましたね。そんなわけで、若い人が、グレタさんみたいに我々をぶち上げてくれるっていうのもあるんだけど、ちょっと、下の世代のことを考えて動かないと。

残間 大垣さんも孫がいることだしね。

大垣 そう。だから、これは割と、数字で示されていて、結構すごいなと。

残間 『サイエンス』っていう雑誌もすごい雑誌ですよね。

大垣 これは、極めて権威のある雑誌なんですけど。

残間 分かりました。

鈴木 おとなライフ・アカデミー2021でした。