結局、GDPって何? GDPから何が分かるの?
鈴木 聞いて得する、家とお金のお話です。大垣さん、きょうは。
大垣 質問をいただいていまして。
GDPが大幅に悪化した、というので大騒ぎしていますね。
専門家の大垣先生に教えていただきたいのですが、
なぜGDPの数字はそんなに重要なのでしょう。
GDPを当てるギャンブルでもどこかでやってるのでしょうか。狛江市 数学に弱い妻(52歳)
残間さん、知ってる。GDPって。
残間 えっ?
大垣 聞いてなかったでしょう。
残間 いや、いや。GDHって。
大垣 何、GDHって。
残間 Happiness.
大垣 ああ、Growth Domestic Happiness。ブータンの王様ね。
残間 幸せで測りましょう、経済で計りましょうって。
大垣 そんな素晴らしい話ではなくて。プロダクト、生産をしたかっていうことなんですけど。途中を省略すると、みんなの所得と、企業の儲けと、政府が使ったお金とが、だいたい足したものがこれになるので、増えてるっていうことは、所得が増えているっていうことなんですね。所得が増えると、それが消費につながるので、また景気が上がって言ってっていうことになるので。これがマイナスになるっていうことは、逆向けのスパイラルになりがちなので、やっぱり嫌だなっていうお話になるっていうことなんですけどね。
それにつけてもあんまりやっぱり伸びなくなっているんだよね。
大垣 男の人・・・。
残間 うん、女の人はあんまり言わないじゃない。
大垣 男の人も、そんなにGDPって言うかな。
残間 指標に使うじゃない。
大垣 確かに、GDPが上がっていないのに、どこかの会社がすごい儲かっているとすると、それは、儲かっていないやつも結構いて、全部足したらGDPなので。伸びてないっていうのは、あんまりいいことじゃないわけで、高度成長のときは、14とか15とか、それぐらいあったんですよね。
残間 特に日本が今、下降線を辿っている。
大垣 下降はやっぱり、まずいだろうと思うんですね。下がっていると色々、男の人が言うのはそうなんでしょうね、会社の仕事に関係してくるからかな。
残間 結構、番組なんか見ていても、政治もそうだけど、すぐGDPって。
大垣 よく考えてみると、ちゃんと分かって使っているかっていうと、なんとなくザックリ、これが増えていると成長してるんだ、みたいな感じなんですけど。国民所得と一緒になってくる。
残間 「まずいですよ、GDPが下がって」みたいな感じの話をするよね、男の人。
大垣 まあ、所得が落ちてね。増えてれば結局、さっきも言いましたように、国内のことなので、増えていればそれがどこかで投資に回るか消費に回るので、そうするとそれが誰かの給料になるので、また。それで次のが入っていってって、大きくなっていけるんですよね、自分で。一番やばいのは、逆が起こることなんですよね。デフレ。
鈴木 マイナスのスパイラルに。
大垣 GDP当てるギャンブルってやってるのかな。でも、案外やってますよね。なんとか生命調査部の人とか、予想とかって。当たって何かもらえるのかは知らないけど。まあ、というわけで。数学に弱くても、強くても、あんまり関係ないですけど。ざっくり言うと、増えていると、自分たちのお給料も、傾向としては上がっていくっていうことだし、もっと大事なのは投資ですよね。貯金とか、投資信託も、長い目で見ていれば、GDPの成長率ぐらいは上がっていくものなので。
残間 でも、国際間の比較が最近ね。いろんな問題になってるからじゃない。
大垣 ああ。それは、政治をやっている方は気になるんでしょうね。まあ、家計的にはやっぱり、上がっているほうがいいって。
残間 お父さん、GDPが上がったから、いいわよ、今日すき焼き。とか言わないもんね。女はね。
大垣 まあ、言わないでしょうね。
残間 あんたの給料が上がったか。
大垣 GDPが上がっているのに? とかって言われて、すいません、私の実入りが悪くてって(笑)。
鈴木 そうか、逆で言われるかな(笑)。
大垣 GDP上がったらしいわよ? とかって言われるんじゃないですか。
残間 言わないけどね。
大垣 言わないでしょうね。何言われてるか分かんないもんね。
鈴木 参考になりましたでしょうか。
大垣 ならないね、全然ならないね(笑)。
鈴木 おとなライフ・アカデミー2021でした。