JOQRテーマ一覧

ソニー銀行発 投資型クラウドファンディング

水谷 きょうはどんなお話でしょうか。

大垣 クラウドって前からいってるやつで、ここがっていうことはないんですけど、ソニー銀行が直接、銀行が直接扱うのは初めてじゃないかなと思うけど、投資型のクラウドファンディングっていうんですけど。クラウドはいろんなパターンのものがあるので。前ご紹介したのはどちらかというと「こんなの作りますよ」っていって募集して、出来上がったらもらえるっていうパターン。これはそうじゃなくて、本当に株みたいな。出資をしてそれで事業をやりますからっていうものなんですけど株じゃないっていう。

 これと似ていて、ちょっと違うものに、やっぱり同じように投資型って書いてあるんですけど、投資をしたあと、会社がそれを結構たくさんの人から集めて、100億とか大きな金額にして、それを有志で運用しているものが割と多いんですけど。これは違いまして、ちょっと今募集してるものが手元にあって、リスナーの方はお分かりにならないんですけど、こういう新しい会社が、一口5万円で目標で1000万円ぐらいを集めて、IoTっていう、ものにくっつけるインターネットのデバイスを作るっていうのをやりますって若い子が言ってるのに、じゃあ5万円出してやるよと。うまくいくとこの5万円に売り上げの何%でふうにして配当みたいなものが似ている。だから、株に似ているんですね、どっちかというと。それから、クラウドって言っても色々出てきているんだけど、一番それっぽいっていうのかな。出資に近くて、小口でネットでやるのに向いてるっていうのがこのパターンで。早くこのパターンがいっぱい出てくるといいなと思ってるんですけど、割と本格的に、銀行がやりだしたっていうのが。

残間 なんで他所はやらないの。

大垣 いや、他所もやっていたんですけど、銀行がやる、やらないはちょっとパターンは違ってきますね。

残間 他の銀行はやらないの。

大垣 銀行は初めてじゃないかな。銀行は、もともと法律上はできるんですね。ただ、やっぱり融資をやるということで、あんまりこういうことをやってこなかった。株とどう違うんだっていうのが分かりにくいのでちょっと整理してみたんですけど。

残間 表がついた。

大垣 株っていうのは、いわゆる会社の所有者みたいになるわけですよね。それに対して、投資型のクラウドファンディングっていってるものは実は名前は匿名組合っていうんですね。前ちょっとお話をしたかもしれませんけど、水谷さんが、「私も店やるわ」っていうときに裏で私が出資して、ですけど私は全然、水谷さんのお金になっちゃって、水谷さんが店もやるんですけど、うまくいくと、儲けの半分俺によこせみたいな。勝手に契約をするので、株とかそういうものじゃないんですね。ですから、相手も誰でもいい。会社じゃなくても構わないっていう。そういうものなんですけど。取り扱うのは、株は証券会社じゃないとできませんけど、クラウドのやつは、いま言ったように、銀行とか、ネット会社が。昔からそういうことを専業でやっているところもあります。

 それから会社は上場企業ですよね。株は。でも、これからっていう会社でもちゃんと制限なくできると。

 配当がですね、ここが一番違ってて、株の場合は赤字だとできないんですね。儲かったお金を払うっていうことなんですけど。こういう匿名組合っていうのは、契約で自由に決めていいので、赤字の間でも売り上げの1パーセントはちゃんと払いますっていう。金利と同じように払ってもらえるんですね。で、マーケットでいつでも株は売れますけど、匿名組合はそういうものじゃないので売れませんと。ちょっとずつ回収をするしか元本が帰ってこない。

 リスクはですね、ここはちょっとトリッキーなんですけど、株の場合はどこでも聞いたことのあるような上場企業なんですけど、マーケットなので、上がったり下がったりしますよね。だから、いい会社なんだけど損することがあります。クラウドの場合はそういうリスクはないんですよね。マーケットに乗っかってないので。

残間 でも、倒産する。

大垣 そう。単純に倒産しちゃうことはあると。どっちもどっちですね。金額がそもそも小さいので、前からお話ししてるように、捨ててもいいかなっていうお金を、それなりに夢のあるリターンのあるところに投資するっていうので、株よりはずっと。

残間 最近ね、自分で思いつくじゃない、何か企画を。「これクラウドファンニングにやるわ」っていうんだけど、そういうのにたるようなものじゃないのでものも。

大垣 そうそう。玉石混交ね。

残間 私が、面白い企画を立てたのに乗ってっていうのだったり、お店作るだったり、趣味のビーズ刺繍を売りたいだったりっていうのを、自分で勝手にすごいと思い込んで、みんなで寄付を募る。寄付のような感じで。集まらないものもいるのよ、何日たってもろくに集まらない人もいるけど、たまにもの好きな人がいて、10万円とか。気がついたら何百マンになってたっていうのもあるのよ。

水谷 へえ。

大垣 こういうのは千三つですから。だから怪しいっていうのじゃなくて、千三つだと思って。

残間 変な言い方だけど、遊びっていうと言い過ぎだけど。

大垣 だから、たくさん投資しちゃいけないんです。

残間 なんか水谷さんっていう人が感じ良さそうだから行ってみるかな、とかって感じね。一生懸命やろうとしてるから、失敗するかもしれないけどちょっと入れてみよう、投資しよう、みたいな感じの人が多いね。

大垣 それがいいと思うんですよね。このところ、日本が出来上がりすぎちゃってきちんとしたものでないとやれないみたいな。

残間 それが本当にロボットだなんだのを作って誰も見向きもしなかったけどすごく化けて、大金持ちになるっていうこともあるかもしれないね。

水谷 始まったばかりなんですね、銀行の。

大垣 そうなんです。ようやく。だから、これから出てくる。

残間 銀行の役割はなんなの。

大垣 売ってるだけ。

残間 全然リスク回避にはならないでしょう。

大垣 場を提供してるだけ。この場合はソニー銀行で口座を開設してる方は皆さん参加していいですよという。そういう感じ。

残間 手数料は。

大垣 取ってますよ。ちょっとずつね。こういうのが出てくるのはいいことですよね。

水谷 今日は、ソニー銀行で始まった投資型クラウドファンディングについてでした。大人ライフアカデミーでした。