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老後は、貯金と保険どっちがお得? ヘルスケア・セーディング・アカウント

水谷 きょうはどんなお話でしょうか。

大垣 きょうはね、ヘルスケアセーディングアカウントっていう話をしようと思って。アメリカで、トランプはいってないんだけど、共和党がやるぞ、頑張るぞって言ってるものなので、だんだんまた日本でも出てくるかもしれないんですけど。医療保険ってあるじゃないですか。病気で入院すると、差額ベッド代の部分が持ち出しになるので、それを払ってもらえる保険ですよね。これ、若いときは本当に保険なんですね。若い人ってなかなか病気しないから、みんなでやってて、何人か入院した人をみんなでサポートする、みたいになってるんですけど。結構最近、60、70になっても終身医療保険を買いませんかって、みんな買ってる人多いんですよ。生命保険って60くらいで亡くなると、その後医療保険を買いませんかっていうことになるんですけど。
 よく考えると、その頃になるとだんだん、若いときみたいに、時々そういう病院行きになる人がいるっていうより、行かない人のほうが少なくなってくるじゃないですか。そうすると、保険会社に払っても、払ってるほとんどの人々がもらう立場になるという話になると、保険会社的に算数を合わそうとすると、
 1)その人はずっと若い頃からやっているので、そのお金が貯まっているのでオッケーです
 みたいなのはいいんだけど、68から始めましたっていうパターンの場合は、多分ですけど、
 2)払った分を戻してもらう、みたいなことになりがち。なので、そういうことで、もちろん保険が悪いとはいわないんですけど、もう一つ、NISAってあるじゃないですか。あれって、買うと、儲かった分に税金がかからない。これをなんでもありにしちゃうと、当然国税庁とかが困るみたいな話になるんですけど。そうすると、アメリカにどんなものがあるかというと、貯金とか投信とかをずっと買ってるんですね。買ってるんですけど、病気とかで出すときだけ税金がかからないっていうふうになってて、中にずっといれてる間は税金がかからないので、それでみんな、例えば、財形貯蓄とか、退職したときにもらう、退職するときに会社で積み立ててる分とか、結局払い出しになるじゃないですか。そのときに、今だと、そこまでに貯まった利息とかに税金がかかっちゃったりするので、それを、そこにポコンと入れて、また放っておくと、だんだん、またそれはそれで増えていくんですけど。
 遊びに行くとき出すと税金がかかっちゃうんですけど、病院とか行った時はかからないということにしておけば、実は保険と対して変わらないわけですよね。そうすると、当然保険を売りに来てるお姉さんとかのお金はかかってないので。要するに、100万入れてれば、100万ずっとあるわけなので。投資とかを買ってれば下がることはあるかもしれませんけど。医療保険が悪いとは全然いわないんですよ。でも、ある程度の年になってからは、貯金してるのと全然変わらないので、だったら、最初からそういう貯金をするような仕組みを作ったらどうですか、みたいな話を今してるんですけどね。

水谷 ああ、はい。

大垣 やってくれるといいな、みたいな。

水谷 できるんですか。

残間 もう、あるの?

大垣 アメリカはあるんです。

水谷 保険に関して今度ゆっくり相談したいです。

残間 だって、さかんにシニア向けの保険っていうの売り出されてるから。

大垣 お客さんがもうそこにしかいないから、当然色々考えるんですけど。色々あります。

水谷 あと、自分が入ってるいまの保険が、果たしてこれでよかったかっていうのを毎回考えるんですよね。

大垣 それは、考えてもしょうがない。

残間 えっ。買い換えたり。

大垣 保険って要するに、払ってもらえるようにならないときが一番幸せなときなので。それはもう、しょうがないですね。安心代で。