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マイホーム借上げ制度の利用事例! 滋賀県から福井県へ介護移住

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鈴木 今週は、マイホーム活用大作戦。移住・住みかえ支援機構では、マイホーム借り上げ制度を通じて、大人世代の皆さんに安定した暮らしを提案しています。このコーナーでは、JTI・移住・住みかえ支援機構の今野大輔さんに、豊富な事例の中からリスナーの皆さんの参考になるケースをご紹介いただきます。今野さん、初めまして。よろしくお願いします。
 
今野 初めまして、よろしくお願いします。
 
大垣 今野さんは、非常にフットワークがいい方でですね。今、いろんなご事情があるので、獅子奮迅の、日本国中を、色々走り回って。
 
残間 大垣さんにいじめられてない。
 
今野 全然、全く、そんなことはございません。
 
残間 いじめられている(笑)。
 
大垣 (笑)。いじめてません、全く。素晴らしい方なので。聴いていらっしゃる皆さんのほうもご参考になるんじゃないかと思います。じゃあ、ぜひ、お願いします。
 
今野 今回ご紹介する事例なんですけれども、滋賀県愛知郡から、福井県のほうに移住をされたお客さまのご紹介です。マイホーム借上げ制度を知ったきっかけは、移住・住みかえ支援機構のホームページから検索をされておりまして、そこに、物件の近くにある相談窓口の協賛事業者さんにお問い合わせいただき、そこから。
 
残間 なんとなく知っていたわけ、じゃあ。
 
大垣 これ、かせるストックって言いまして、今新築を買うときに、長寿命住宅については、年齢制限がないっていう、証書を出しているんですけど。これはお持ちの方だったので、購入時から制度をご存じだったっていうこともあるんです。
 
今野 そうですね。背景といたしましては、40代のご夫婦の方で、3人の小学生のお子さまの、5人家族でございました。ハウスメーカーさんで、築7年の物件をお持ちで、今回制度を利用するきっかけが、奥様のご両親が介護の手伝いを必要になってしまいまして、どうしてもそれが福井県なんですけれども、一時的に県外に、ご実家の近くに引っ越しをしなくてはならなくなったと。
 
残間 みんなで。
 
今野 はい。ということで、今回制度の利用のきっかけとなりました。
 
大垣 そうすると、これは、うわあ。
 
残間 いい家だね。
 
鈴木 駐車場も3台分ってありますね。
 
今野 はい。
 
大垣 絵に描いたようなメーカー住宅。
 
今野 お部屋の中も大変綺麗で、ハウスクリーニングをしてすぐにお貸し出しができるような状態で。
 
大垣 でもこれって、それなりに高いですよね。この地域で8万5000円ですか。
 
今野 はい。
 
大垣 ここまでで80万円ぐらいということですから。住み替え先も借りられているんだとすると、それぐらいの家賃になっているという。
 
今野 はい。
 
大垣 うまくいっちゃっているということなんですね。どんな方が入られたんですか。
 
今野 共働きの30代のご夫婦と、お子様がいらっしゃる、3人家族の方ですね。
 
大垣 しかし、幸せもいいところですよね。この値段でこの住宅。
 
残間 うん。
 
大垣 築7年って、ありえない賃貸住宅ですよね。
 
残間 見た途端、「よしこれで行こう」って決めたでしょう。
 
今野 募集を開始してから、30日で、即決で決まりまして。貸し出しをされたオーナーさまも大変。
 
大垣 そりゃそうですよね。
 
今野 喜んでいただいて。
 
大垣 すぐお金になっていくわけですもんね。
 
今野 そして、ご入居者の奥様も、決め手となったところは、綺麗なところはもちろんなんですが、広い駐車場があって、ちょっと運転が苦手ということで。
 
残間 車庫入れが。
 
鈴木 そういうの、大事ですよね。
 
残間 大事。狭いとぶつけるもんね、そのつど。
 
大垣 残間さん、免許持ってるの。
 
残間 持ってるよ。でもやっぱり、駐車場は広かったね。でも、3回しか運転したことないから。
 
大垣 (笑)。すげえ。なるほどね。
 
残間 もうすぐ返納しますけどね。
 
大垣 そうか、で、このケースなので。
 
残間 3台分あったらいいもん。
 
鈴木 お客さんあってもいいですしね。
 
大垣 率直なところは、早く帰られたいんでしょうね。
 
今野 そうですね。
 
残間 でも、その間、大事に入ってくれていたら嬉しいよね。
 
今野 はい。
 
鈴木 ありがとうございました。JTI・移住・住みかえ支援機構の今野大輔さんに、幸せな住み替えの実例をご紹介いただきました。ありがとうございました。
 
一同 ありがとうございました。

残価設定型住宅ローン、ついに移住・住みかえ支援機構がリリースしました!

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鈴木 大垣さん、きょうは。

大垣 とうとう、残価設定型住宅ローン、リリース。

鈴木 おめでとうございます。

大垣 11月。

残間 そうか。

大垣 パチパチ。苦節15年。売り出しが始まりました。残念ながら、まだ恐々なので、事務をきちっと立ち上げようということで、場所を限って。

残間 地域を?

大垣 うん、地域を限ってやらせていただいているんですけど。すでに、借りたいという方がいらしてくださっていて。とりあえずのやつは、住宅金融支援機構から借りる、フラット35。これは、そのまま、何も変えずに、普通に借りていただくんですけど、これに残価のオプションが付くっていうことで。二つオプションがついてるんです。これが付いていて、残価設定型ローンになるんですけど。

一つ目のオプションは、残価設定月。たとえば57歳とかになると、ローンを別のローンに替えちゃうことができるんです。変えると、返済額がだいたい3〜4割に圧縮される。ですから、最初、12万円ぐらいで返していて、残価設定月っていう、借りるときに計算して出てくる月になると、返済が3〜4万とか、そのぐらいまで圧縮する。そのあとは、いつでもJTIが、そのローンを返すかわりに、家を買っちゃいます。ということで、綺麗さっぱり。

残間 こなれてきたら、愛称が必要だね。残価設定型ローンの。

大垣 そうなんです。実は、扱ってくださっている金融機関さんは、愛称を決めてくださっているんですけど。

残間 「ざんざん」とかどう。残間の、私の。

大垣 あのさ、残間さんって、残価設定型ローンのイメージキャラクター。

残間 いいよ。

大垣 「私はざんざん」とかって。ざんざんってなんだ(笑)。

残間 でも、私、ざんざんって言われたことあるよ。明るいじゃん、ざんざんって。

大垣 りんりんみたいな、そういうやつ? らんらんとか。なるほど。

残間 それはあんた、パンダだよ(笑)。

大垣 (笑)。

鈴木 覚えやすいですよね。

大垣 ちょっと分かりにくいかもしれませんけど。要するに、残価設定型ローンっていうのを作っちゃうと、条件が悪くなったりしちゃう可能性もあるので。もう、ローンは普通にいろんなところでやってくださいって。それにオプションが付くっていうのを、順番にやっていこうっていうことで。

残間 しかし、苦節15年は。

大垣 本当に時間がかかっちゃって。思いついてから。

残間 ずっと計算して。

大垣 ずっとデータを貯めてやってきまして、システムも作らないといけないので。今、住宅金融支援機構のやつだけだと寂しいので、大きな銀行さんが一つ、導入を検討してくださっているので。

残間 どんどん広がると。

大垣 残念ながら、どんな家でもというわけにはいかないんです。特定のメーカーさんとか、認定長期優良住宅っていうのをやられているメーカーさんで、かつ、維持管理。長くちゃんとメンテナンスを作ってくださっている体制を作ってくださっているところっていうことで、今それを私らのほうで審査を始めてるんですけど。

残間 うん。そういうのと相まって、いい住宅にしようっていうふうな感覚が芽生えますよね。

大垣 そうですね。僕らが20年先とか、30年先の値段を最初に決めますので、なんでそんなことができるかっていうと、貸すっていうことをやるので。貸すって言うだけだと、率直なところ、僕らも借り上げをやっていて分かったんだけど。残間さん、皆さんもそうだと思うんですけど、家を買うとなったら、新しいか古いかってすごい重要だけど、借りるとなったら、どっちかっていうと、中が綺麗だったら、広いかとか狭いかとかは気になりますけど、頑丈かとか、そういうのはあんまり気にしませんよね。

残間 今はちょっと気にするけど。

大垣 そうかもしれないけど、家賃にそんなに差が出ないので。

残間 それは、そうね。

大垣 そういう意味では、きちっと維持・管理さえできていれば、値段がすごく安定するんですよね。そう言うところの処理がたくさん、10何年やってみて、大体きちっと計算ができるようになったっていうことなんですけど。

鈴木 はい。これから、残価設定型ローン「ざんざん」が。

残間 それはまだ決まってないけど(笑)。

鈴木 まだ決まっていないけれど(笑)。今後も説明していただきたいと思います。おとなライフ・アカデミー2021でした。

最初で最後のメディア露出!? 前・国家安全保障局長の北村滋さんの素顔に迫ります

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鈴木 では、ご紹介しましょう、きょうのゲスト、北村滋さんです、よろしくお願いします。

残間 よろしくお願いします。

北村 よろしくお願いします。

鈴木 北村さんのプロフィールをご紹介いたします。1956年のお生まれ、東京都出身。私立開成高校東京大学法学部を経て、1980年、警察庁入庁。フランス国立行政学院、在フランス大使館一等書記官などを経験。徳島県警本部長、兵庫県警本部長などを歴任後、2011年内閣情報官に就任。2019年、国家安全保障局長、内閣特別顧問。今年7月に退官されました。現在、北村エコノミックセキュリティの代表をお勤めでいらっしゃいます。北村滋さんです、よろしくお願いします。

残間 どうですか、大垣さん。

大垣 ちょうど警察庁に入られたっていう。これ、多分普通の方はお分かりにならないかもしれないですけど、私も、一応国家公務員の受けたじゃないですか。あの当時は、ご否定なさるかもしれないけど、大蔵省と通産省警察庁っていうのが、一番できる方が、受かった中でも一番入りにくいところなんですよね。

残間 そういえば、北村さんと長い付き合いだけど、なんで警察庁に行ったのか、聞いてなかったね。

北村 最終的には、拾ってもらったところが警察庁だったと。

大垣 私も実は警察庁を回ったんですけど、とてもいい雰囲気のところですよね。

残間 そうなんだ。

大垣 全然違うんです、大蔵省とか行って、そのあとに警察庁とか回ると、うわ、行きたいなっていう、人を大切にするっていうのがすごく出てるところなんですよね。

残間 北村さんは、仕事をしている最中は、日本のCIA長官とか、官邸のアイヒマンとかって言われたけど、私たちの間では本当に、楽しい、面白い、趣味も豊かな人で、ええって。

大垣 残間さん、一度、国家安全保障局っていうのが何かっていうのは、多少簡単に、ものすごくかいつまんでお話しいただかないと意外とみんな知らないっていうか。ざっくりは分かるけど。

残間 私も内閣情報官のほうが、国家安全保障局長よりも偉いと思ってたから、局長になったときに、北村さんって降格したの? みたいに聞いたの。

北村 国家安全保障局っていうのは、法律で国家安全保障会議っていうのがありまして。その事務局をやってるんですね。特に4大臣会合って呼ばれているものについては、副総理がいらっしゃいましたので、5大臣という状況だったんですけど。第一回はまだ開かれていないのかもしれないですね。岸内閣では。

残間 5大臣って、どこの大臣?

北村 ですから、総理、官房長官、それから防衛大臣外務大臣

残間 それを司るの、事務局長で。

北村 そうですね。3+2っていうことですね。財務大臣自体は入っていないんですけど、副総理がメンバーという。

残間 仕事は何なんですか、スパイを探すとか。

大垣 そんなわけないですよ、またそんな。

北村 そういうことじゃなくて、基本的にはやっぱり、4大臣会合で、国の安全保障に関する、さまざまな政策を決めていくという場なので、それの会議の準備とか、そういうことをしますね。

大垣 案外最近ですよね。

北村 そうですね、安倍内閣で、とりあえず設置されました。

大垣 それまでは、防衛とか外務って、本来一つのものなんだけど、バラバラになりがちだったところを、ギュッとまとめて。

残間 あんまり日本って、そういうところについての危機意識ってない人が多いように見受けられる。

北村 今、ちょっと、大垣先生が仰った通り、やっぱり、外務省と防衛省がそれぞれバラバラにっていうか。特に、同盟国との関係においても、そういった形の関係だったこともあって、内閣として、統一的な形で安全保障っていうのは、国民の安全に直接関わる形で、それがなるべく迅速に決定できるようにということで設置されたと。

残間 一番身近なところでは、何なの。私たちが生活をしていての安全保障は。

北村 尖閣諸島がありますよね。尖閣諸島の周辺海域は、ほとんど毎日、中国海警と、海上保安庁の船舶が睨み合っているという状況が続いていますし、それから、スクランブルっていうのがありますけれども、領空侵犯をする可能性がある飛行機、これに対して、自衛隊スクランブルをかけるんですけど、これは2019年では約1000弱ですね。

残間 そんなにあるの。

大垣 1日3回か。

残間 人々はみんな、知らないで生きてるよね。

鈴木 うん。

北村 そのうち、半数以上が中国機に対するものという状況があります。これは統計的な話ですけど、NATOってございますよね。NATOは主としてロシアとの関係でしょうけど、ここのスクランブルの回数は、報じられているところによると400回ということなので。

残間 ふーむ。

北村 割と、我が国は安全なんだなって思われている方が多いと思うんですけど、グレーゾーンも含めてですけれども、そういった、緊張感の非常に高いところに位置しているっていうのが現実だと。

鈴木 引き続き、北村滋さんにお話をうかがいます。北村さんは、中央公論新社から、『情報と国家』という本を、最近上梓されましたが、たちまち重版で。

北村 ありがとうございます。

残間 ものすごく分厚いのにね。

鈴木 500ページ。

残間 でも私、一応全部のページは、ページは繰りました、夜更かしして。失礼だと思って。せっかく。

北村 嵩張るものをお送りして申し訳ありません。

残間 いやいや。

北村 送った方には、そういうふうに言ってるんです。

残間 教科書だよね。

大垣 教科書ですよね、どっちかっていうとね。

残間 でも、面白い。私はさっき007って言ったけど、北村さん自身は真面目な人だからね。そういう感じじゃないんだけど。でもやっぱり、ドラマのネタになりそうなこととか、いっぱいあるよね。想像力を逞しくすると。

大垣 あと、やっぱり、あんまりこういうのを組織だっては教えてないっていうんですかね。

北村 ないですね。

大垣 大学って、なんとなく、リベラルでありたい人が多いから。こういうのをやると浮く感じもあるんですけどね。

北村 リベラルだと思うんですけど(笑)。

大垣 ごめんなさい(笑)。でも、こういうのを避ける。

残間 系統だててやるのはね。

大垣 安全保障に興味を持たないっていうのも、こういうのに触れないっていう雰囲気がすごくあったりして。

残間 私、北村さんとこの頃話してて、インテリジェンスっていう言葉がよく出てくると。普通みんな、インテリジェンスって、知性とか、知能とか。

大垣 スパイじゃなくてね。

残間 情報っていう訳があるっていうのを知ってるようで知らないよね。

北村 それはそうかもしれないですね。

残間 ね。だから、みんなインテリジェンスっていうことを仕事にしてるのよっていうと、何、それって。

大垣 企業なんかでも、企業インテリジェンスって。わりと普通には使うんですけどね。でも、あんまり、しっくりいかないですよね、この国では。

北村 そうかもしれないです。ただ、そういった活動は、今に始まったわけじゃなくて。昔の話だと隠密。こういうのも、国内的な動きかもしれないですけど、情報はいろんな局面で大事にはされてきたと思うんですけど。戦国時代なんですけど。

残間 そうだよね。そうすると、忍者とか、クノイチとか。

大垣 僕が、今の仕事との関係で言いますと、介護とか、そういうところも、接点が出てまいりますでしょう。びっくりしたのは、最初に、山海先生が介護スーツをお作りになったときに。

残間 ロボットのね。

大垣 ものすごく気を使われて、乗っ取りができないような会社の仕組みになさって。それで、なんでそこまで、変な感じで、変な感じを受けたんです、最初。そういうことをおやりになるのかって言ったら、やっぱり、最初にそういうものに興味を持たれたのが、陸軍なんかの行軍をやるときに、同じ技術で、重たい70キロとかっていうものを、簡単に動かすことができるので、一番興味を持ったのは介護の人たちじゃなくて、軍の関係の方だったっていうので。そういうところで、ものすごく身近にこういうことがあるんだっていうのを、そのときに思って。ただインテリジェンスっていう言葉で、思っている、まさに007みたいなやつとはかなり違う様子になってきていますよね。

残間 最近聞かれるようになった、経済安全保障っていう言葉をみんな言い出したのだけど、私随分前に北村さんから聞いていたので。今の話、そうですよね。

北村 かなり汎用技術に近い話ですけど、今の話は、今までの、過去の情報事案っていうか、事件っていうんですかね。これはやっぱり、先端技術が標的になっているものが、非常に多いですよね。それから、先端技術で非常に性能が高いものについては、輸出制限もされている場合、あえて性能を低く見せるということもあって。

鈴木 へえ。

北村 そういうやり方もあって、利潤追求をする過程で、そういうことをするっていうこともあるんですね。

残間 でも、その技術や情報を欲しいっていう相手先もあれば、それを売ってお金にしたいっていう、国内の企業の人たちの思いもあるから。

北村 そうですね。

残間 なかなか難しいですよね。

北村 おっしゃる通りですね。

残間 こんなに固く見える北村さんだけど、聞きたいことあるでしょう。

鈴木 お料理が、大変得意だっていうところで。

北村 そうですね、趣味は料理ですね。

鈴木 得意料理は何ですか。

北村 スペアリブね。90度から100度ぐらいで、結構長い時間、天火っていうんですか。オーブンレンジっていうんですか、ああいうのでやりますね。

鈴木 インテリジェンスとおっしゃった同じ口から。

残間 天火。

大垣 どっちかっていうと、イライラッとなさりそうな感じ。

鈴木 じっくりするのが。

北村 そういうふうにやらないと、美味しくならないので。

残間 肉料理が多いですよね。

北村 スペアリブは長く。

残間 写真を送ってくれるけど、美味しそうだもんね。あれ、家族に振る舞うんでしょう。

北村 そうですね。

鈴木 へえ。

残間 そういう一面もあれば。普通だよね。孫を膝に乗せている。孫のほうがガッシリした、貫禄のある孫を抱っこする北村さんの写真を見ると、いいよ、なかなか。

大垣 新しい会社では、ちなみに、どんなことをおやりになっているんですか。

北村 これは、先程のお話があった通りなんですけど、クライアントからの経済安全保障。コンプライアンスも多少あるのかもしれないんですけど、ご相談いただいたら、それにお答えするっていうことですね。

大垣 へえ。

残間 会社も作ったばっかりですしね。

北村 そうですね。

残間 七夕にやめたばっかりだしね。

北村 そうですね。

鈴木 7月、そうですよね。

残間 多分、きょう、こういうのに無理矢理引っ張り出してきたんだけど、メディアに。こういう感じでメディアに出ないもんね。インタビューだけだもんね、これまでって。

大垣 っていうか、メディア側も、こんないい加減な呼び方はできなくなっちゃって。

残間 ああ、そうか。私がいい加減だから。

大垣 残間さんだから。

残間 もう親友だもんね。30年来の。だから、やっぱりこういう仕事をしてくれている人がいるから、私たちはやっぱり、平和に生きていけているっていう部分もあるからね。でも、機密みたいなの、絶対に言わないからね。

北村 それはそうでしょう(笑)。

残間 北朝鮮の問題とか。

大垣 (笑)。

残間 雑誌で書かれていたけど、トランプ大統領に会ったその直後に、プーチン大統領に、1週間以内二人に会った男みたいに書かれてたけど、「ねえねえ、どうだったの?」とか聞いても、「暗くてよく見えなかった」とかね。私には言いませんね、もちろんね。

鈴木 わあ。

残間 北朝鮮のこととかもね。だって、9年半やってたらね。この間の9年半って、やっぱり、日本の安全保障のみならず、日本の置かれている国際的な立場からいうと、結構。ときどきいないのよ。いないときには、どこか、中東とかアメリカとかヨーロッパに行ってるんだろうなと思って、それで私は007の世界を思い描くわけよ。

大垣 (笑)。

鈴木 絶対言っちゃいけないことは、当然、残間さん、親友にも言わないわけですけど。

残間 家内にも言いませんからって言いますからね。

鈴木 寝言で言っちゃうとか、そういうプレッシャーはないんですか。

北村 寝言派じゃなくて、歯軋り派なので。

一同 (笑)。

鈴木 よかったですね。

残間 絶対言わないと思うよ。言えないよね。自分一人の問題じゃないもんね。

大垣 僕なんか絶対、王様の耳はロバの耳みたいになりますよね。

残間 私なんかすぐ言いたくなるけど、そういう人間はだめなのよ、インテリジェンスの周辺には行けない。

鈴木 酔った勢いでとか、絶対だめですよね。

残間 酔っても変わらない。

大垣 大丈夫ですよね。

鈴木 佐藤優さんが、北村さんのことを「英語フランス語抜群にできて、CIAやMI6トップとのカウンターパート」と評してらっしゃるんですけど、こういうCIAのトップとは、どんなお話をしているのかっていうのも。

北村 仕事の話ですよ。

鈴木 雑談とかは、全然。

北村 ご夫妻でお付き合いすることもありますので、そういうときは雑談します。

残間 北村さんの奥さんは、フランス語の先生やってらして、とっても美しい人。

大垣 エナへ行かれたんですもんね。すごいところですよ。

鈴木 こういう形で、フリートークをしていただく機会っていうのは、滅多にないですよね。

北村 これだけでしょうね。

残間 いやいや、分かんないよ。

鈴木 貴重な機会をありがとうございます。

残間 あの番組にも出たなら、うちにも出てくれみたいな。言われても、ダメとかってね。大人ファンクラブに出たんだから、うちにも出てくれって言われたら、ダメって言ってねって。

鈴木 ぜひまた。

残間 ねえ。

鈴木 大人ファンクラブには出てきただきたいと思いますが。あっという間にお時間になってしまいました。きょうは、前の国家安全保障局長、北村滋さんをスタジオに迎えて、お送りしてきました。北村さん、ありがとうございました。

一同 ありがとうございました。

水道管の破裂・断水のニュース、実はものすごく根の深い問題です(リスナーメールのご紹介)

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鈴木 聞いて得する、家とお金のお話です。大垣さん、きょうは。

大垣 メールが届きました。

先日、水道管が破裂して6万世帯が断水というニュースがありました。
断水も困りますが、それよりも突然橋が落ちたというのが
気になっています。
後からの調査で、橋のあちこちに細かい破談があったとのこと、
怖いですね。
家ではこのようなことは無いのでしょうか。
微妙に風に揺れる、軽量鉄骨の3階建ての家に住んでいるので、
急に壊れたらと思うと不安です。
(みずみちばしさん・横浜市鶴見区

後の質問は、おそらく軽量鉄骨って、軽いからそういうふうに思われてるのかもしれませんが、非常に頑丈なものなので、メーカーの軽量鉄骨にお住まいになっているんでしたら、あんまりご心配になることはないですけど。20年ぐらい経ってらっしゃったら、やっぱり一度点検をなさったほうが良いのと。

それから後、実は、軽量鉄骨の家って、この時期に、ちょっと基準が微妙に変わっていたりすることがあるそうで、そのへんのところがあるところで、一度見ていただいたらと。

残間 どういうところに気をつけて見ればいいんですか。

大垣 見ても分かりません、普通の人は。

残間 私たちにはね。

大垣 来てもらって、作った方は分かっているので、メーカーの方に来ていただくのが一番よろしいんじゃないかと思いますが。それより、前の水道管が破裂っていうのは。

残間 腐食していたんじゃなかったっけ。鳥の糞で。

大垣 結局、実は1980年、90年代ぐらいのときに、アメリカで最初に、America in ruinって、もう、壊れかけのアメリカみたいな本が出たんですけど。
まさに、一番盛んだった、アメリカだとパックスアメリカーナって言われて、本当にアメリカの時代みたいな、そこから何年か経ってくると、そのころに作ったものが全部老朽化するんです。

残間 日本も同じですよね。

大垣 そうなんです。それがちょうど20年ぐらいずれているので。これが。

残間 今来てる。

大垣 今というより、もうちょっと前にもうきちゃってるんですけど。

残間 この間、水道管って、かなりすごいよね。

大垣 とんでもないことに本当はなってるし、道も大変だし、全部入れ替えないといけなくて。それが全部やると、190兆円。道を入れたら400兆円近くになるとかって議論があるんですけど。結局、人が減ってきてるじゃないですか。だから、インフラとして、これまであったものをそのまま入れ替えればいいっていう話にならないわけですよね。

残間 民営化の話もあって。そうすると、じゃあ、この先の水道管引いたはいいけど、1キロで1億円。すごいんだよね。

大垣 そうなんです。

残間 で、行った先に3人のおばあさんしか住んでなかったら、そこは水道なしって言われる時代が来るかもって。

大垣 それを民間でやったほうがいいって。それはなんで民間でやるかっていうと、結局、今、1100兆円超えちゃって、国の借金が。それを全部国でやるっていうのは、明らかにうまくいかないし、だからといって、PFIっていうんですけど、民間と国の強調みたいな形でやる仕組みっていうのも作ったりして。私もちょっと関与したことはあるんですけど。これも、今ひとつうまく回らないんですね。

残間 この間、一つの街で、民間に委託して、コンペをしたら、2業者が名乗りを上げたけど、結局見て、入札価格を。辞退してきたって。やっぱり、今は、公が作っても民間が作っても、そんなに民間が作れば安いって思い込んでるけど、そんなことはなくて。いいものを作ろうと思うと、両方とも同じ値段が。

大垣 ちょっと前までは、国は、どこで作っても公平にやらないといけないっていう考えがあって、競争して安くするんじゃなくて、この材料で作ったらこれぐらいの価格になるよねっていうことで。これって別におかしい話じゃなくて、公平になるようにしてたんですけど。結果、やっぱり競争するよりはかなり高かったんです。それを、競争していい枠組みっていうのを作ったんですけど、作っちゃったらやっぱりもう、おっしゃっている通りで、似たような値段になっちゃって、最初のところの民営化の効果っていうのは、食い尽くしちゃってるので、あんまり、民営化したからすごくよくなるっていう議論じゃないんです。

残間 ないよね。

大垣 ヨーロッパなんか見てても、要するに、国の借金が増えないような形で、うまいことやろうぜ、みたいな仕組みになっちゃってて。一番大事なのは本当によく考えて、残さないといけない街のインフラは残さないといけないので、それが、今みたいなやり方だと、まだ、どこはなくしていいっていう決断が一切ないので。

残間 水道料金は値上げせざるを得ないって言ってたら、水道料金って、都道府県でも全部違うのね。東京は2400円ぐらいだっけ。だけど、どこだっけな。6000円ぐらいのところもあったよ。街によって水道料金全然違うのよね。

大垣 はい。支える枠組みがなくなってきていて、1世帯の負担がどうしても大きくならざるを得ないとかって。一時期盛り上がったんですけど、今は非常に下火になっていますね、メディアとかではね。ものすごく深い問題として残っちゃってるんです。

残間 あちこちで、大雨が降ると水道管が。

鈴木 ちょっと心配ですよね。

残間 噴水みたいになってるよね。

大垣 起きちゃうんですよ。

残間 あれ、応急処置だけにせざるを得ないんでしょう。この間、水道局のおじさんが、この季節にTシャツ一つで、自分で必死でバルブを閉めてたもんね。

鈴木 大変ですよね。

大垣 これはかなり骨太にやっていかないと。

残間 インフラがあちこちでひどくなっているからね。

大垣 ちょっとそういうことを思い出しました。

鈴木 おとなライフ・アカデミー2021でした。

大学教授になりたいけれど・・・現実は世知辛い!(リスナーメールのご紹介)

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鈴木 聞いて得する、家とお金のお話です。大垣さん、きょうは。

大垣 なんか、一行質問で、東京都足立区、天然衛星さん。女性の方。

「大学教授になる方法を教えてください」

残間 (笑)。

大垣 へえって。

残間 一時みんな退職した人たちが教授になりたくて。大学、教授は無理でも、色々、特任教授とか、招聘教授とか、いろんな教授がついたじゃない。

大垣 特にね、20年前ぐらいが一番そうだったんじゃない。ちょっと、安売りしてた頃がありましたよね。

残間 大学側が、いろんな、実学ができる人欲しいって言ってたんだけど、最近は大学は、あんまりにも志望者が多いので、お役所にいた人が天下りできなくなった途端に大学に行こうとしたりしたじゃない。

大垣 今は、率直なところ、教授になるのは結構難しいかも。

鈴木 ああ。

大垣 私のときは、私はほら、20年前になったんですね。それも、何もなしから急に教授になったから。

残間 助教授も何もなし?

大垣 何もなし。それはめっちゃ珍しくて、多分。

鈴木 そうですよね。

残間 誰に来るの、学校が。大垣さんのところに。

大垣 私の場合はそれが面白くて。ロースクールっていうのができた年があって。

鈴木 ああ。

大垣 そうすると、急に、法学部の上に同じぐらい大きなものを作らないといけないので、先生の絶対数が、法律の先生が足りなくなって。もちろん弁護士の方がなられるところはあったんですけど、それだけでは、やっぱり、弁護士のほうがいいお仕事だったりする方もあるので、なかなかなかったりとかで。特に私が一応できると思われている民法とか、そういうところの先生がたくさんいるので、足りなくなって。

ある日、コロンビア大学っていうところに留学してたときにいらっしゃった、えらい民法の先生が、国立の大学でいらっしゃって、そのかたが、突如「渋谷で会いません?」とかって電話がかかってきて。先生、なんですかって。また研究の手伝いでもさせられるのかなと思って。

私はそのとき、1冊目の、ストラクチャードファイナンスっていう本を書いたのが、わりと、新しい話だったので、色々と引用されたりとか、ちょっと実績があったりもしたみたいなんですね。それで、よく存じ上げてる先生が、渋谷の喫茶店で急に身を乗り出してこられて「大垣さん、人生変えてみる気ない?」とかって言われて。

鈴木 おおお。

大垣 先生何を言い出すんですかとかって言ったら。

残間 それは、生命保険の会社にいたとき?

大垣 そうかな。それで、なんですかとかって言ったら、教授が足りないから、あなただと業績がなんとなく形がつくから、もう、そんな言い方しちゃいけないけど、いいんだよ、なんでも、みたいな感じになって。ええって。それは国立の大学だったんですね。そんなのありえないでしょうって思ったんです。でも、給料めちゃくちゃ安そうだったから断ったんですね。

残間 断ったの。それで私立に行ったの。

大垣 それで、めちゃくちゃ強気になったわけ。

残間 ああ、来るんだと。

大垣 俺って国立から呼ばれるんだ、とか思って。で、突如、最初に入った私立の大学の先生で、まさに三木先生に、「なってやってもいいよ」っていう感じで、めっちゃくちゃ高飛車にいって。本当に、入った後にどんなに難しいことかっていうのは後で分かったんですけど、その当時は自信満々で。

きっと、そういうときってうまくいくんですよね。本当の身の程を分かってないときって、強気になれる。

残間 強気になれるからね。

大垣 そしたらまた三木先生が、「いいの?」とかみたいになって、それでなっちゃった。

残間 ふーむ。今の人は結構苦労してますよね。

大垣 そうですね。

残間 私のところに、大学の教授とは言わないけれど、教えることできないかっていっぱい言ってきて。いろんなところに頼むと、講師だったら、とか。

大垣 大変難しいです。

残間 それから、なんだっけ。なんとか教授っていうのは、自分で全部、給料をもらえないで。

大垣 いわゆる、何もついていない真っ白教授じゃなくて、特任とか、特別契約とか、客員とか、招聘とかね。

残間 客員っていうのは、自分で講座作って、自分で賄って、それでお金は入らないっていうのが多いよね。

大垣 寄附講座なんかのときは、一時的にそういう、チェアードクロスのやつ。

残間 青学はそうだったよ。

大垣 青学はそうっていうか、そういうのをやるときは大体そういうやつ。

残間 だんだん、なんとか教授っていう、二文字がね。

大垣 特任はそういう感じで。元々は、退職なさった方が、あとは70までやっていただきたいとかっていうための制度だったんで。

残間 今はどうなんですか。なかなか真鍋淑郎先生みたいに、90歳ぐらいまでは日本は無理ですか。

大垣 あれは全然日本とは違う制度で、一旦テニュアって言って、プロフェッサーのポジションがある。プロフェッサーっていうのが、弁護士みたいな、資格なんですよね。

鈴木 うーん。

大垣 ドイツなんか、博士よりプロフェッサーのほうがえらいので、そういう、どういうのかな。職業で、そこに在籍している間だけそう呼ぶっていうのじゃなくて、終身で、肩書きみたいなものなので、またちょっと違うんですよね、感じが。日本は、課長とか部長とか、そういうやつと似てるので。法学部なんかは、博士になるほうが難しいです。

残間 この天然衛星さんって、どういう意図で質問をお寄せになったのか、興味あるな。

大垣 あとは、なった後が大変で。僕らは、だいたい実業で来られた方は、賞味期限が2年って呼んでるんですけど。

残間 ふーん。

大垣 最初は、やってることを喋ってると2年持つんですね。でも、そのあとが、結構頑張らないと。

残間 あと、同じ話ばっかりする先生とか。

大垣 自慢話とかね。

残間 自分の教科書を売りたいだめだけにしている先生とか。

鈴木 いらっしゃいますよね。

大垣 それは別に、自分の喋ってることを教科書になさってるので。

残間 それが10年ぐらい変わらないから。

大垣 それは、領域によっては問題かもしれないですよね。

残間 今は難しいんですね。教授になるのは、前よりね。

大垣 前よりは難しくなっちゃったような気がします。大垣先生みたいななり方は不可能だと思います、全然。

残間 強気でいった時代の人は。

大垣 私はめちゃくちゃラッキーだったと今でも思ってます。

鈴木 すごいエピソードが聞けましたね。

残間 きょう初めて聞いた話がありましたね。

鈴木 おとなライフ・アカデミー2021でした。

接道条件を満たしていない中古住宅、お値打ち価格だけど、買いですか?(リスナーメールのご紹介)

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鈴木 聞いて得する、家とお金のお話です。大垣さん、きょうは。

大垣 きょうもまた割と通な質問をいただいているんですけど。

「接道条件を満たしていない中古住宅が
安く売りに出ていました。
築10年、50cmぐらいの幅の通路を
使って道路に出るようです。
他人の土地なのですが、
この通路はずっと使用することが
できるものなのでしょうか?
駅近で魅力的なので
悩んでいます。」
浦安市 海賊オヤジ さん 40代 男性 会社員

これ、要するに、家って、道に接してないといけないんです。2メートルだったかな。それを満たしていないっていうことですね。安く売りに出ているのは、それはそうでしょうね。

残間 接道条件っていうのは、たとえば、消防自動車が入るとか、入らないとか。

大垣 いや、もう、もはや、道に接してる長さが非常に狭いっていうことですね。この家はしょうがないんですけど、次に潰したときはもう建たない、建てられないっていうところじゃないかと思います。

残間 えっ。50センチぐらいの?

大垣 築10年っていうのが、これが不思議で、10年前に接道条件を満たさずにそんなものがなぜ建つのかっていうことなんですけど、建ってるんですね。50センチっていうのは、よその家か、元の土地かもしれませんね。

残間 これ、どうなの?

大垣 話題のところが、来年からだったかな。民法が、この類のやつが割と大きく変わったので、意外と皆さん、ご存知なくても特に困らないんですけど、こういうのを、民法らしいんですけど、相隣関係って。そういう家は、最近は建てられないからないはずなんだけど、道に出ることのできない家があるときは、仕方がないので、それを隣の人が通っちゃダメっていうとどうしようもなくなるので、そういうときは、民法に、「土地の所有者は、次に掲げる目的のため必要な範囲内で、隣地を使用することができる」っていうことで、隣地を。

残間 民法のどんなところ。第何条。

大垣 これは、209条。で、210条が一番大事で、次の条文なんですけど。他の土地に囲まれて、公道に通じない土地の所有者は、公道に至るため、その土地を囲んでいる他の土地を通行することができる。って。

残間 隣の人が、相隣する隣の人が、ギリギリまで建物を建てちゃったら、いけないわけじゃない。建てちゃいけないってこと? 隣の人は。その隣の人の通路のところまで。

大垣 そんないじわるばあさんが隣にいることまで、民法は深く考えてないんですけど(笑)。

残間 土地があるとするでしょう。隣の間に50センチあるけどって。

大垣 一般的には、ですから、もうすでに通っちゃってる状態のときに、残間さんが。

残間 「すみません建て替えするんで、出ますので」って。

大垣 そうすると、それはこの権利に基づいて、困りますって言ってもいいんだということだと思うんですけど。

残間 うーん。

大垣 よくあるのは、水路かなんかがあって、そのギリギリに建ってるんだけど、向こう側に出ようと思うとお隣が、とか。それなりにあるんですよね。もちろん、そのときは、一番迷惑にならないようにしないといけないとか、一定のお金を払うとか、そういうことが決まってるんですけど。

残間 だけど、隣の人が建て替えするときに、道として、隣の人に供与しないといけなくなってくるじゃない。

大垣 そうですね。それに対しては、一定のお金を取ってもいいことになってるんですけど、そういうときはお互い様なので、それは覚悟して、お隣さんもその土地を買ったんじゃないのって。そういう土地があるからっていうことで、調整することが。

残間 でも、嫌だもんって。私壁にするもんって。

大垣 ああああ。

鈴木 (笑)。

大垣 そういう人のために民法があるわけだ。

残間 仲良くしてね、みたいなことじゃない。

大垣 これ、できるって言ってる限りは権利ですから、裁判所に行って、私はできるのに、させない人がいるって。

残間 隣のいじわるばあさんが道を潰しちゃったけどどうしてくれるんですかって。

大垣 それはある程度は言えるし、ずっと通ってたら、通るという権利を時効で自分のものにしたりもできるんですね。っていうのがあるんですけど。

残間 気をつけないといけない。

大垣 何を気をつけるんですか。隣に、外に出られない道があるときは、意地悪してくる人がいないかって? で、これ、ちょっと不思議なあれで、まず10年前に建てた家でそんなことがあるのかっていうんですけど、多分ですけど、道路にも面してるんだと思うんです。ある程度はね。ただ、そっち側から行くと、駅まで遠いんだと思うんです。それで、事実上、お隣とは50センチぐらいあけないといけないので、空いてるわけですよ、家は。だから、そこを通って出ることにしていて。

残間 玄関裏側にすればよかったのに。

大垣 その場合は、これに当たらないんですね。他の土地に囲まれて公道に通じていないわけじゃないので、遠い道から出ればいいじゃんってなってるんで。

残間 台所の家のほうがどこか道路に、玄関のほうが裏側だったりすると。

大垣 はい。そうすると、駅近系が、お隣の50センチを通ると出られるっていう状態なんですけど。これに当たらない可能性が高いんじゃないかなと思うので、その場合は困ります、迷惑ですって言われたら、遠回りのほうで行かないといけなくなる可能性が。

残間 そうか。岸に建ってて、入り口に行くのに迂回しないといけないっていう。

大垣 多分、そうなってるおうちだと思うんですよね。その場合は、別途、お隣の方と交渉して、これは地役権って言うんですけど、通行地役権っていう形で、通る権利を使わせていただくと。

残間 よく建築許可が出たね。

大垣 ですから、10年前に接道条件を満たさずに家が建ったこと自体がちょっと不思議なんですけど。もしかしたら、最初にお一人で、一筆で建てられていて、お子さんのために建てちゃったので気にしてなかったんだけど、そこを分けちゃって売ることにしたとか、そんなふうなことなのかもしれない。

残間 ああ。難しいね。

大垣 なので、ごめんなさい、浦安市の海賊親父さんからのご質問なんですけど。
安いと思いますけど、安さには理由があるので、そういうご不便になる可能性が高いと思うし、何より、中古で、10年ですから持つでしょうけど、建て替えたらもう建てられないので、安いなりに理由があるということですね。

残間 50センチって結構大変だよね、太ってたら。

大垣 まあね(笑)。

残間 縦になってギリギリ。

鈴木 ちょっとそのへんも考慮してご検討いただければと思います。

大垣 お腹の出方ですか(笑)。

鈴木 違いますよ、接道許可ですよね(笑)。

福井県内で住み替え! 50歳以下でもマイホーム借上げ制度を利用できる特例を利用

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鈴木 今週は、マイホーム活用大作戦。移住・住みかえ支援機構・JTIでは、マイホーム借上げ制度を通じて、大人世代の皆さんに、安定した暮らしを提案しています。このコーナーでは、JTI・移住・住みかえ支援機構の斉藤道夫さんに、豊富な事例の中から、リスナーの皆さんの参考になるケースをご紹介いただきます。斉藤さん、よろしくお願いします。

斎藤 よろしくお願いします。きょうは、福井県の中で移住をされた方のお話です。

残間 多いですね。

斎藤 近頃、近くで移住という方が多くなっています。やはり御多分に洩れず、この方も年齢を重ねてきて足腰が心配。
で、お子様から、ちょっと二人でというのは心配だよというようなお話をいただいていて。実は、お子様が住んでいるのが、一戸建てなんですけれども、こちらにお子様は、子育てのために、地元の工務店でマイホームを新築して。お子さんはお二人育てたそうです。実際に実家にいる親のことも心配になって、じゃあどうすると。じゃあ同居してもいいじゃないかという話になったそうなんですけど、ご実家が古くて、一緒に住むような間取りにも、水回りとか、そういったものも厳しいぞと。で、考えたのが、二世帯、三世帯住宅を作ってしまえということで、ピカピカのお家が、新築で。

残間 どこまでが。

斎藤 一番奥の、車が入っているところまで全部です。

鈴木 すごい。

大垣 結構大きいですね。

斎藤 ところが、この新築を建てようと思ったら、住宅メーカーの営業から、お客様の元の家は貸せますよと。

鈴木 おお。

斎藤 えっ、そんなことができるの、と。で、調べてみたら50歳以上と。移住・住みかえ支援機構は基本、50歳以上なのですが、このお客様は50歳以下なので、あれっと思ったらば、新しく建てる家が高耐久の長期優良住宅ならと。

大垣 長期優良住宅の取得促進っていうことで、建てる側がいい家だと、お若い方でも前のお家を、年齢制限が撤廃されますっていうのがあるんです。これでローン返せちゃうもんね。

斎藤 そうなんです。新しい家を高耐久の家にして、かせるストックという証明書をもらっていただくと、元の家も借り上げが、若い方でもできるというのを知って、それを積極的にご利用になられたという形なんですね。

鈴木 きょうもJTI・移住・住みかえ支援機構の斉藤道夫さんに、幸せな住み替えの実例をご紹介いただきました。ありがとうございました。

斎藤 ありがとうございました。