リスナーメール：パスワードの定期的変更、実は効果なし？！

水谷　きょうはどんなお話でしょうか。

大垣　今日はですね。東京都足立区、北千住実篤さんからメールをいただいてます。最近、パスワードを定期的に変える必要なしとニュースで流れていました。大垣先生は昔からそうおっしゃっていましたよね。今のご感想はいかがでしょう。

水谷　私も聞きたかったんです、これ。どうなんですか。

大垣　へ？

水谷　昔は、定期的に変えなさいって言われてたのに。

大垣　僕、意味ないって言ってたでしょう。あれって、ハッカーの人って、順番に試していくわけだから、水谷さんが毎月、地方銀行なんかだとあるんですけど、まだ。毎月ログインのパスワードを変えなさいっていう銀行とかあるんですよ。水谷さんがそれをやれって言われると、どうしてしまいます。毎回、奇想天外なパスワード、思いつきます？

水谷　何がなんだったか忘れちゃいます。

大垣　そうすると、息子の名前を三つ連ねて、その後ろに１とか２とか打って。で、毎月入れなくなるわけですよ。変えなさいって言われて。そうすると、めんどくさいから最後のところだけ変えたりするわけでしょう。そうするとコンピューターは、「あっ、名前だろうな」とかって入れて、次、１、２、３ってトライするだけだから。そういうことをしたからといって、破りにくくなるということはない。だからむしろ、やらないにこしたことはないかもしれませんけど、そういうめんどくさい人間がいると、っていうか、ほとんどの人はそうなるので、かえって危なくなるので。変えたときに忘れにくくしようと思って、忘れにくいっていうことは単純なものにしがちなので。

残間　最初に覚えたものがいいじゃん。

大垣　だから、最初に難しくするのが大事で。だから、アルファベットと数字は必ず入れて、一つくらいは大文字にするっていうのが最低なんですけど、それだけでもやっぱり破られやすいので、色々、想像しにくいやつがいいんですよね。

水谷　生年月日とかは絶対入れないほうがいい。

残間　ものすごく想像しやすいのにしてる。もういいんだもん、別に。だって。なんか、しょうがないじゃんね。

大垣　どんなのがいいと思いますか。

水谷　考えますか、そういう。

残間　分かんない。

大垣　よく言われてるのは、まず、文章にしなさいと。

残間　ありがとうとか。あんた嫌いとか。

大垣　そうそう、そういうやつ。あんた嫌いだと、なんか、あんた嫌い、後ろにプープーとかってつけるとか。そうすると、すごい分かりにくくなるとか。あと、戒名。

残間　ああ。

大垣　は、きっと、コンピューター的には分かりにくいとか。なんちゃら兼、なんちゃら、みたいなのあるじゃないですか。ああいうのにしちゃうとか。あとやってる人は、キーボードで、名前を英語で入れるときに、キーボードにカナが売ってあるでしょう。そのカナのほうにする。

水谷　なるほど。

大垣　そうすると、全く暗号になってしまったりとか。

残間　もうね、でもね、６５も過ぎると、忘れるのよ。

大垣　忘れるのよね。

残間　だから、忘れないのが一番いいの。何聞きゃいいのって忘れたり。

大垣　で、破られるときは破られると。

残間　そう。私もそう思ってんの。

大垣　そういうのもありますよね。

残間　死んだら終わることだもん。

水谷　ね。でも、諦めずに。一番最初に考えるものを、やっぱり、分かりにくいものにしておくっていうことが大切なんですね。ということが分かりました。

残間　それを、自分だけが覚えてる。

水谷　ということが大切なんですね。家とお金を考える、大人ライフアカデミーでした。