JOQRテーマ一覧

投資信託ことはじめ 「投資信託が"儲かる"ってどういうこと?」

水谷 きょうはどんなお話でしょうか。

大垣 きょうはね、東京都練馬区49歳の主婦の方ですけれども。「最近投資信託のことをよく目にするようになりました。損してる人も多いようですが、大垣さんの意見を聞いてみたいです」ということなんですけど。そういえば、日本銀行が統計を間違ってて、30兆円ぐらい多めに投信の実績をずっとカウントしちゃってて、増えてる増えてると思ってたら30兆急に減っちゃったっていう。ニュースになりました。

水谷 そんなことありますか。

残間 それ、ひどいじゃない。

大垣 なんかね、ゆうちょが買ってるやつを、個人が買ってるっていうので間違って入れ続けていたら、間違ってたんで、すみませんっていうことなんですけど。30兆ってすごいですね、ものすごい量ですよね。で、損してる人も多いようですがっていうところなんですが、きょうは、投信こと始め1っていう感じでいうと、前からお話ししてるように、投信は損したり損しなかったりっていうことを目標にはしてないっていうことですよね。やっぱり、株はいいときと悪いときがあるので、上がったり下がったりもしますので。

残間 長い目で。

大垣 上がってるときにもっと上がるとか、下がらないようにするっていうふうにはできないんですね。それをあえてやるのはヘッジファンドっていって、それは通のやつなんですね。何を目標にしてるかっていうと、要するに、平均値とか、ベンチマークっていうんですけど、最初に決めておいた、これよりも頑張りますっていう、一つの指標みたいなものを決めておいて、例えば日経平均みたいなものを決めておいて、これが上がったときはそれよりもたくさん上がるとか、下がったときはそれよりも下がらないっていうことを目標にするので、例えばですけど、暴落をマーケットがしてるときは、投信は暴落するんですね。で、そのときに、でも、日経平均ほど下がらなければ、今年は大変良い実績でしたっていうことになってるっていう。だから、「なんでこんなに損してるのにこの人たちのレポートは大変良好な成績であったっていうことになるのか」っていうと、それは要するに、マーケットに勝つか負けるかしか見てないので、マーケットが下がるときはみんなで下がるっていう。で、それがアクティブっていうんですけど、そうでないやつっていうのは、要するにそこを長いものに巻かれちゃえっていうか、結局マーケットで戦ってもしょうがないので、一緒になりますって言って、同じになったら褒めてっていう。これはもう、同じになることを目標にしているので、同じになったから褒めてとしか言わないので。だから、同じように下がっていったら、「ほら、一緒に下がったでしょう、褒めて」っていう。

水谷 下がっても。

大垣 そういうものなので。だから、そこは間違わないように。だから、やっぱり、上場してる株とか、マーケットのものに投資をするっていうことは、よほど通なことをやらないと、マーケットと違うリターンを得るということはできないので。そういうことは、あまりしちゃいけないことになってるんですね。規制で、法人の方が買うようなものについていうと。なので、いわゆるヘッジファンドって言われてる、かなりお金持ちの人がやってもらっている非常に特殊なファンドを除くと、今みたいに、マーケットに勝つか負けるか一緒になるか、これ、パッシブっていうんですけど、その二つしかないので、損をするときはしますということですね。

水谷 はい。

大垣 そこからまず初めて、いろいろ選んでいかないといけない。

残間 それを聞いてるとなんか、そんなに儲かりそうには聞こえないよね。

大垣 いやいや。だから、株自体はやっぱりずっと上がっていくし。例えば私、自分で2000年ごろにつくった変額年金って、投資みたいな商品があるんですけど、それは自分で作ったものだからとりあえず自分で契約しないでカミさんに毎月ちょっとずつ買うようなものをやってもらって、それだけずっと持ってるんですけど、これは倍以上になってますからね。その間2回ぐらいひどいときがあって、預けたお金が半分くらいになったときもあるんですけど、20年とかやってると、全体として経済はそれなりには成長するので、長くやってるとそれなりには、預金に入れておくよりは上がることのほうが多いんですけど。ただ、そんなに長くやるっていう商品になってないことも多いので、このへんのところについてはまた機会を変えて、少しずつお話をしておこうと思います。それなりに難しいものだっていうことですね。

水谷 またよろしくお願いします。家とお金を考える大人ライフアカデミーでした。