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不動産投資用ローンを住宅ローンで借りさせる詐欺が横行中

水谷 きょうはどんなお話でしょうか。

大垣 家とお金で新手の詐欺が出てきているので。新聞に少し出たんですけど、実は新聞に出ているよりも広がりが大きいので。ネットで、本当に黙って座ればお金が当たるみたいな感じで、マンション投資をしませんかっていうものが。載ってるんですね。

残間 その人のメールにくるんじゃなくて。

大垣 そうそう。色々なところで、口コミとかでくるんですけど、どんなものかっていうと、東京とかの、ちょっと郊外の、中古のマンションに投資をすると、月20万近く家賃を保証しますっていう。そこだけみると移住・住みかえ支援機構みたいんですけど。うちは20万も出せませんけど。で、それで、ついては、でも買えないですよね、だってちょっと高いですよね、2000万円とか。そんなふうになってるわけ。それで、ローンのほうもこちらで全部申し込んであげますってなっていて。これに、若い子が、1000人とかよりももっとたくさんのオーダーで。何をしてるのかっていうと、なんで貸してくれるんだっていうことなんですけど、要するに、銀行側のスルガ銀行の問題があったあと、金融庁がちょっと、よく考えなさいっていうお話になって、実は、あそこだけじゃないんですね、投資用の物産の融資を手がけていたところっていうのは、ほとんどの銀行で。スルガみたいな不正はなかったにしても、やり過ぎてたことは間違い無いんですね。ありがちなんですけど、一気にやめちゃったわけ。金融庁が目をつけたぞってなったら。それで今は、投資用の不動産のローンって借りられないんですよ、事実上。アパートも非常に建てにくくなっているんですけど。そこで、住宅ローンを借りるわけ。申込書は完全に偽造してくれるんですけど、私今度結婚するんで家を買いますっていうことで、自分で住むのでローンを貸してくださいって銀行に申し込むんですね。マンションなので、それはもともと住む用になってますから、そうですかっていう話ですよね。それで、住宅ローンってめちゃくちゃ金利が安いじゃないですか。それで借りるんですね。ですから、詐欺なんですね、この時点で。実は、住宅ローンは自分で住むためでないと借りられないので、そうじゃなかったと分かった瞬間に全額返さないといけないんです、その日に。ですから、非常に危ないんですけど、本人はほとんど関与しないで、ハンコを押すぐらいで。そういうことを全部業者がやっちゃって、ネット銀行なんかが狙われやすいんですけど、それで借りちゃって。業者が買ったお金と、若い子とかに売ったお金の間が数百万抜けるようになっていて、これを家賃保証料みたいな感じでいただきますからねっていうことで抜いちゃうわけですね。そうすると、2、300万入ってくるわけです、業者に。ここから数ヶ月はその差額を払ってくれるんですよ。家賃を。で、そのあと急に入ってこなくなって、いなくなる。

水谷 怖い。

大垣 ボロマンションとローンだけが残って、融資をしたところに聞いていると、そもそも悪いことをしているってやった人が思っていないんですよね。なんか美味しい話だと思ってやってるだけみたいで。当然、三月目とか四月目ぐらいで止まっちゃうんですね。止まると返せなくなると、当然電話しますよね、どうなってるんですかって。そうすると、いや、なんか、全然問題ないと言われてやったんで、私が悪いんじゃないですよと。

残間 ええ。

大垣 で、あなたね、誰に騙されたかは知らないけど、自分で住まない家の、投資用の住宅ローンを借りたら、きょうこの場で全額返さないといけないんですよってなって初めてビックリして。で、ものすごい数の規模で、ある銀行でバーッと申し込んで、気がつかれたらパッと消えて、今度は、会社の名前も変えちゃうんですって。で、また、別のところでやったりということが横行しているそうです。

水谷 若い人っていうのは、どのぐらいの年齢の人ですか。

大垣 20代から30代。

残間 そんな若い人が。

水谷 ネット世代っていうことですね。

大垣 で、さすがに僕らの世代は、そこまで美味しい話はないよねって思いがちなのと、あと、住宅ローンなので、残念ながら私たち、30年もかかって返せるんですかとかっていうと、いや、生きてないかもってなるので、若くないと、住宅ローンなので、もっともらしくないっていうのもあると思いますけど。もし、お子様とか、知り合いとかで、そんな話を聞いたら、絶対にやらないでください。大変なことになります。美味しい話はちょっと待って。不安だったら是非ここにハガキをください。

水谷 メールでもいいですからね。

大垣 大体のパターンは分かりますので。

水谷 大垣さんが判断してくれますので。家とお金を考える、大人ライフアカデミーでした。