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文化放送 大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ(FM91.6/AM1134)

楽しいセカンドライフを送るために。金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司と、団塊世代プロデューサー残間里江子が、大人の目線でお届け。このブログでは、「大人ライフアカデミー」「マイホーム活用大作戦」の2コーナーの文字起こしを掲載中。

2019年のお金問題を振り返る〜2000万円問題と人生100年時代

鈴木 きょうは。

大垣 ゆく年の、お金の問題。やっぱり今年は2000万円問題ですよね。

残間 ショックを与えましたよね。

大垣 あれはね。

残間 みんな、急に財布の紐がね。

大垣 でも、あれは良かったと思います。

残間 そう? 内向きになってるよ、おじさんたち。

大垣 でも、真実だからね。

残間 そうか。

大垣 間違ってたんだったら大問題だけど、要するに、足らないっていうことを分かろうとしてなかったわけですよ。分かってもしょうがないじゃない、みたいな感じでね。

残間 聞いて聞かないふりとかね。

大垣 考えないっていうことでしょう。そういう意味では、ほぼ、日本国民全員が、年金じゃ足りないって言われたら、多分、アンケートを取ったら、「そう思う」に丸をつけるっていう。これはやっぱり、去年、この問題の前はそんなことなくて、なんとかなるんじゃないのとか、いう人もいたと思うんですよね。

残間 ちょうど2000万円っていう、お金の多寡がよかったね。3000万円っていうとリアリティがなくて、いいよ、そんなのって思うんだけど、2000万円ってなんか手が届きそうで。ちょっと節約するとまだ残っていそうな額じゃない。

大垣 ええ。だから、それがああやって問題になったので、何回も何回も。

残間 刷り込まれた。

大垣 とても良かったと僕は思っていて。

残間 なるほどね、そういう見方で言うとね。

大垣 だから、なんとかなるっていうことはないっていうことが、共有されたと思うんですよ。

残間 確かに。

大垣 ということは、やっぱり、さっき言った、セルフヘルプですよね。自分でなんとかしないといけないっていう、そこまできた。っていうことじゃないかと思うんですよね。もう一つ流行り言葉になったのが、人生百年時代。

残間 百年もあってどうするの。

鈴木 なのに、2000万円足りないという。

大垣 2000万円足りない、100歳まで生きちゃう、みたいなね。

残間 大垣さんがずっと言ってたことだもんね。あなたたち、生きますよって。90歳になっても生きますよ、ってね。

大垣 そんなことを言い出してもう20年になるんですけど。

残間 ムッとされてたよね、そのたび。

大垣 誰も。

残間 あなたたち、死にたくても死ねませんよとかっていうと、上の世代がムッとしてたもんね。

大垣 こんだけ考えてると、だんだん軽々に言えなくなってきて、最近、ちょっと、言ってもいいけど、解決法がないと言ってもしょうがないよね、みたいになると、今度は、言うだけの元気な人が増えていて。なんか、なんだこいつら、みたいな、そういう感じがしないでもないみたいな。

残間 どうしたらいいんでしょう。

大垣 いや、これは、そこでもう一つの問題が、金融機関がもう、おわっちゃった。終わっちゃったと思う。特に銀行は終わり。

残間 今年、かなり大変でしたよね、地銀なんか。

大垣 大変っていうか、貧すれば鈍するっていう言葉がありますよね。本当に鈍してる。

残間 そんな、昔銀行にいた人が言っていいの。

大垣 もう、ダメだと思う、銀行は。

残間 だからこそ言えるのか。

大垣 この間、ちょっとお話ししてましたでしょう。住宅ローンをずっと借りて、20年近く、返されてて、移住・住みかえ支援機構に家を任せようって。それで、この間お話ししたのは確か、金利を上げてくれって、そのときに、運用するんだったらけしからんって、言ってたと思うんですけど、実は、移住・住みかえ支援機構に貸すんなら全額返してくださいって。

鈴木 ええっ。

大垣 貸すと聞いた覚えはないって言ってきたんですよ。これは、ものすごく大きい三つの銀行の一つです。

残間 ふーん。

大垣 耳を疑って。昨日借りたローンを、実は次の日に貸してたっていうんだったら、それは分かりますよ。その方は、ご両親の介護が必要になって、実家にちょっと行かないといけないから、あけとくと傷むし、自分がもう大変で、帰れないから、移住・住みかえ支援機構さん、3年ぐらい預かってくださいってこられたら。貸すんだったら、全額お返しくださいって言ってきたんです。

残間 何それ。

大垣 それで、びっくりして。そこの偉い方に、本社に、「これは当行の方針ですから」っておっしゃるんです。

残間 へえ。

大垣 方針って、あなたの方針かどうかは知らないけれども。契約書を取り寄せたわけですよね。そんなことは書いていないわけです。で、私も法律家だし、弁護士さんとか判事さんとか、いっぱい知り合いがいますから、これ、どう思う? って聞いたら、無理だろうってことなんですけど。当行では、内規でそうなってございますって、これだけなんですよ。

鈴木 内規って言われてもね。

大垣 それで、そうするともう、権利のあることだけど、それを行使したらキツいからしないって、それはまあいいだろうと。そんなんじゃなくて、権利もないのに、要するに、民法の中には、期限の利益は債務者のために定めたものと推定しますと。要するに、返す期限はいつですよっていうことは、借りた方のためにあるんですよって、ちゃんと民法では書いてあるわけ。だから、貸したやつが、急に気分が変わったから返してって言われても、あるいは俺のルールだから返してって言っても、そんなことを言って良かったら、金を借りられないんですよね。だから、私はもう、これ、常識ってもんがあるだろうと。次の週に、もう一つの地方の銀行さんが、こられたんですけど、ここも結局、本社がものすごい言ってくると。それで、最後どうなったかっていうと、担当の方が、もういいですと。ちょっと、本社がおかしいと思うので、担当が、私はなかったことにしますから、どうぞ続けてくださいって、リスクを取ってくれたんですけど。もう銀行は全部そうなってきてるんですね。そんな中で、繰り返し申し上げたいのは、やっぱり、自分で守ってくださいと。あなた方のことを考えてる人たちではないですよっていう。

鈴木 セルフヘルプということに。

大垣 そういうことが、すごく、感じることがものすごく増えましたね。

鈴木 家とお金を考える、大人ライフアカデミーでした。