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住み替え事例のご紹介 神奈川県の鎌倉市から奈良県奈良市へ


鈴木 今週は、マイホーム活用大作戦。移住住みかえ支援機構・JTIでは、マイホーム借上げ制度を通じて大人世代の皆さんに安定した暮らしを提案しています。このコーナーでは JTI の斉藤道夫さんに、豊富な事例の中からリスナーの皆さんの参考になるケースをご紹介いただきます。斉藤さん、宜しくお願いします。

斎藤 よろしくお願いいたします。今日は、神奈川県の鎌倉市から奈良県奈良市の方へ移住をされた方のお話をさせていただきます。まずですね、仕事の関係で1985年に住宅メーカーで鎌倉市の方にマイホームを建築されたと。ちょっとキュービックっぽい四角い感じなんですけども。

鈴木 そうですね。

斎藤 これ、住宅メーカーの有名なところの住宅になります。仕事をして、勤め上げてみたら、お母様とご一緒にお住まいになっていたんですけれども、お母様が育った街に戻りたいという希望を持ってるということが分かりまして、それが奈良だったわけですね。ただ、奈良の方を見てみると、実家はかなり古い家ということで、このまま住むにはどうかなということで、建て替えをすると。

新築をしましてですね、じゃあ帰りましょうと。高齢のお母様と引っ越しはちょっと大変な準備が必要で、なんとか乗り切って、引っ越しが終わって考えてみると、鎌倉の方のマイホームどうしたらいいのかなと。

売却をということもちょっと考えたらしいんですけれども。

残間 鎌倉だからね。

斎藤 そうなんです。十分売却はできると思うんですが、ただやっぱり価格がですね随分低いことを言われるようだという噂を聞いて、ちょっとどうしようかなと。最終的に悩んでいた時に新聞の記事で移住住みかえ支援機構のことを知りまして、じゃあ相談してみるかということで、相談をして査定をしてもらったところ、金額もそれほど低くなく。

大垣 この家は高いですよね。

斎藤 そうですよね。なんと入居賃料は12万円を超えてるんですよ。

鈴木 あら。

斎藤 まだ4年なんですけれども、400万円を超える金額を既にお届けをさせて頂いてます。

大垣 これが、いわゆる、家で次の家を買うっていう典型的なパターンですよね。

斎藤 そうですね。

大垣 こういうふうに10万以上出るところっていうのは、結構ありますから、上手に貸せれば本当に実家に家を一軒建てるなんていうのは簡単に出来ちゃうし。

斎藤 そうですね。

大垣 それから、年齢がもう60近くになられていれば、最近はリバースモーゲージを借りて新築の家を建てるということもできれ。そうすると、おそらく3万ぐらいしか返済しないと。

斎藤 そうですね、かなり借りても。

大垣 そうすると、お小遣いも出ちゃったりなんかして結構面白いやり方がありますよね。

鈴木 ありがとうございました。JTIの斉藤道夫さんに、幸せな住み替えの実例をご紹介頂きました。ありがとうございました。

斎藤 ありがとうございました。

 

リスナーメール:JTIの「マイホーム借上げ制度」、利用上のデメリットは?

鈴木 聞いて得する家とお金のおはなし。大垣さん、きょうは。

 

大垣 きょうはラジオネーム、千葉県千葉市のタカマルさんから、すごく長いメッセージを頂いて。全部はご紹介できないんですけど、いつも聞いてくださってますっていうことで。

 

その中で、あの色々と住み替えの仕組みの話をしておりますので、それで色々面白いなと思い出して、拝見するとご自分も対象になりそうなお家を持ってらっしゃるんだそうですね。

 

それで、あんまり悪い話を聞かないよねと。本当は悪い話があるんじゃないかということで、悪い話を言いなさいと。こういうメール。

 

残間 まあちょっと言ってたけどね。入ってきたら犬が何匹もいたとかね。

 

大垣 その程度なの? ってことなのかと思うんですけど。

 

残間 そうか。もっと悪い話か。いい話ばっかりするんじゃねえと。

 

大垣 まあね。一番最初に、んっ? って思われることは、家賃は保証させていただくんですけど、とにかく、一人目が入るまでは家賃が出ないんですよね。それはそうですよね、申込書をいただいたらすぐに払っちゃうわけはいかないので。とりあえず一人目は入っていただかないといけない。そのあとはずっと保証するんですけど。

 

残間 そうね。困るよね。

 

大垣 そんなんしたら、あっという間に殺到して。

 

残間 誰からももらわれない家じゃね。

 

大垣 それもあるんですけども、どんな家でもまあ基本的にはなんとかなるんですけどね、そうすると時間がかかるときがあるんです。特に、やっぱり地方の、それもさらに駅からすごく遠いとかっていう話になるとダメとか。

 

それから、これはよくわからないんですけど、時々、こんなこと言っちゃけないんだけど、なんか祟られてるんじゃないかって。全然問題ないところで、全然大丈夫そうなのに決まらない。

 

残間 その人の感覚でね。

 

大垣 いやいや、我々の感覚でも、いけるって思ってて、なんでか知らないけど決まらないっていうお家もあるんですね。よく分からないんです。合理的な理由はよくわからないんですけど、間が悪いってこともあるかもしれない。

 

残間 物理的にもどうってことなくても?

 

大垣 うん。なんか、そんな風に思えるぐらい決まらない家もあります。で、長くなるとやっぱり、1年とかずっと決まらないっていうことがあります。最高記録で750日とか。2年。

 

残間 それでも一応、登録はして? 抹消はせず?

 

大垣 700日かかるとかっていうのは、さすがに、利用者の方もそれはそうだよねっていうとこだったりはするので。でも、やっぱり、決まらなかったっていうのはあまりないんです。あんまり。そうだなあ、10件もないと思う。

 

残間 それは、値段を下げたりして調整するってこと?

 

大垣 決まらないときはもう値段ではなかなか。住む人がそもそもいなかったりするところなので。うちは、どんなところでも1年住めるところは引き受けないといけないので、引き受けはします。借り手がつけば、例えば月3000円ってことはないんです。借り手さえつけばやっぱり4万とか。そのぐらいの家賃にはなるんですけど、そもそも住む人がなかなか現れないっていうことがあったり。

 

それから、繁閑期があります。

 

残間 はい。

 

大垣 やっぱり、学期が始まる頃とか、移動のある頃とかに家というのは動くので、その辺にたまたまうまく重なるとすっと決まるんですけど。暇な日、閑期に入っちゃうと、やっぱり次の繁忙期までなかなか決まらなかったりっていうことは。

 

残間 実際、決まってからまずいってことは?

 

大垣 うーんと、その後は、ちょっと仕組みが難しいので、その最初に借りたあと、出られるんですけど、その度ごとに一応査定をするんですね。これはなんでかっていうと人によってはそこでちょっと汚れたら直しますって言って直される方もあるし、直しなさいとは言わないので、そうするとそのままやっぱり汚れた状態で次の方っていうこともあったりとか。

 

残間 そうか、査定済んだ後だとね。

 

大垣 そうするとやっぱり他の家賃の調整をしないといけなくて。

 

残間 前と同じ家賃って言うわけにはいかない。

 

大垣 で、逆に言うと、我々は強制はしないんですけど、多少はやっぱり綺麗になさったほうがって言うと、その時に「そらそうだよね」と思ってくださる方と「それは駄目」っていうふうに思われる方とか。それでちょっとあったりはしますね。

 

残間 リフォームしないでいいよって言ってるから、いろんなお子さんのいる人が入って、お子さんがやっぱり、少し暴れたりするってことはあるもんね、3年もいると。

 

大垣 はい、普通以上に汚したりっていうのはちゃんと直してもらうんですけど、経年劣化って言って、3年住んだら3年なりに古くなったよねっていうとこまではあの元に戻してとは言えないので、そうするとやっぱり、ちょっとずつですけど貸しづらい家にはなっていくいうことですかね。

 

でもまあ、なんとかなります。だいたい感覚的に言うと、どうでしょうね。10年に1~2回、それも多い方でもキッチンなんかを直します、とかになると5〜60万かかりますけど、そうでなければだいたい10万とかそのぐらいなんで、家賃から取っていかれると。残しといてね。やられるって言うことだと思います。

 

残間 それはでも、予想の範囲ですよね。

 

大垣 でも、意外と予想の範囲じゃない方がいらっしゃるのは事実。

 

残間 そうか。

 

大垣 黙って座ると家賃が入る、ぐらいの感じで。

 

残間 いいことはね。

 

大垣 っておもおってくださると、それはやっぱり、貸すっていう行為なので、いろいろあるんですけどね。

 

残間 でも、間に入ってくれるわけでしょう、その都度。

 

大垣 はい、そうです。とにかく、必ず中には入りますけど。

 

残間 それが一番大変なのよね。なんか町の不動産屋に私は前、貸したいと思った時には、結構やってくれそうな感じなんだけど、その都度電話きてやってくれってただ言うだけとかね。

 

大垣 ああ。だから、貸したらこんなもんだろうなって最初から思ってくださる方にとってはあんまりびっくりすることは起きないと思います。ただ、投資信託のすごいいいやつ買ってるって思って買われた方からすると、違うじゃんとかってなっちゃうことはあって、トラブルで一番多いのはそういう、期待が高すぎて失望させちゃってるっていうことですね。

 

鈴木 結構本音トークでいろいろお話いただきました。タカマルさん、お分かりいただけましたでしょうか。ぜひご検討くださいね。大人ライフアカデミー、2020でした。

 

上野千鶴子さんと考える、ポストコロナの社会とは?

 

鈴木 それでは早速上野千鶴子さんに電話を繋ぎます。上野さん、よろしくお願いします。

 

上野 よろしくお願いします。

 

残間 上野さん、残間です、お久しぶりです。

 

上野 お久しぶり。

 

大垣 お元気ですか、大垣です。

 

残間 本当に元気そうですね。

 

上野 さっきの大垣さんの本の引用のところが、コロナの生活そのものですね、本当にね。

 

鈴木 確かにそうですね。

 

上野 きょう1日が始まって終わるという生活自体が仕事になるって、ちゃんとね、こんなに早くから言っておられたんだもの。

 

残間 大垣さん、なんでも早すぎて駄目なのよ。

 

一同 (笑)。

 

大垣 そうなの。みんなが思いついた頃には飽きちゃって、別の事始めている。

 

鈴木 上野千鶴子さん、改めましてなんですが、ごくごく簡単にプロフィールをご紹介させてください。社会学者でいらして、東京大学名誉教授、そして認定NPO法人ウィメンズアクションネットワークの理事長も務めていらっしゃいます。

 

上野 はいありがとう。

 

残間 私も一員として加えさせて頂いて。

 

上野 ありがとう。

 

残間 ところで、なんかこの間何かで読んでたら、コロナと関連があるのかもしれませんけど、これからは色んな時々、時代時代の中でいろんなことを行動としても言葉としても残されてますが、今は家で認知症になって一人暮らしの人たちがどうやってこれから送るかっていう、私もそれはの課題ですけれども。今その辺がの関心事の中にあるんですって?

 

上野 はい、明日は我が身ですから。大体やっぱり、私とか残間さんとか、口先でお仕事してた人は認知症になりやすい。

 

大垣 そうなんですか?

 

残間 本当?

 

上野 (笑)。

 

大垣 そうかなあ。

 

上野 なんとなくそんな気もします。

 

残間 耐えてる人がなるのかと思った、じっと。良妻賢母の雛形みたいな人が。

 

大垣 でも、よく出てくるアルツハイマー病の防御因子っていうのは知的活動運動と高等教育ってのが四つのうち二つですよね。

 

上野 申し訳ありませんが、今アルツハイマーについては、治療法も予防法も原因も分かっておりませんので、こうしたらならないっていうことは全く保証がありません。

 

大垣 そうなんだ。でも、これ、厚生省のとことかにいっぱい載ってますよね。

 

上野 それは、たんに相関ですからね。

 

大垣 なるほど。

 

上野 原因と結果じゃないですから分かりません。

 

大垣 そうすると、いつなっちゃうか分かんないんだ。

 

上野 そりゃ大垣さんだって分かんないですよ。私の目から見て、まさかこの人がっていう人がおなりになってますから。

 

大垣 でもね、うちおばあちゃんずっと100歳ぐらいまで介護して、最後の多分10年ぐらいはすごい状態だったような気がするけど、あれ、体と一緒に衰えていってるとそんなに感じないけど、認知症の方がやっぱり大変なのはおそらく体の方が大丈夫だからですよねきっと。

 

上野 そういう方もいらっしゃいますけど、どちらにしても加齢に伴う現象だから、もう、病気って言わないほうがいいって人もいますね。

 

鈴木 ああ。

 

大垣 それもまた厚生省の統計だけど、2番目のところだと、95歳で75パーセントになっちゃうわけでしょう、女性の方は。

 

上野 はい、年齢が高くなれば確率は高くなります。

 

大垣 そうですよね。こんなの、病気っていう比率じゃないですもんね。

 

上野 まあ、加齢現象ですね。

 

残間 上野さんと昔話した時に、上野さんが「ピンピンコロリ」という言葉が出てきたために非常に生きづらくなったと言うか、あれを目指して、それを目標にして、みんなが老後を送ろうとする人出てきたために、ピンピンコロリじゃなくて、病気をせざるを得ないような状況が出てきた時に、そういう人たちがすごく生きづらい時代になったって話をしてらっしゃいましたけど。今その辺についてはどう思ってらっしゃいます?

 

上野 よくぞ言ってくださった。だってね、寝たきりだってアルツハイマーだって、コロナだって、別に好きになるわけじゃないじゃないですか。それが、例えば運動してなかったからだとか、知的な作業をしてなかったからだとか、メタボになったからだって、それを言われちゃったらね、自己責任って言われちゃうでしょう。そんなこと、大垣さんだっていつそうなるかもしれない。

 

残間 私、上野さんがそうおっしゃってから、いろんなところで、僕の理想はピンピンコロリっていう、特に男の人多いんですよね。

 

上野 言うんですよ。

 

残間 必ずね、それが出てきてから、とってもみんな、やっぱり長患いする人なんかとても自分が悪いことしてるように思わせられて。「それ言わない方がいいですよ」って必ず嫌味な感じでたしなめることにしてるんですよ。

 

上野 それはとても教育的だと思います。だって、ご本人が寝たきりになったときに、散々っぱら「それは自分の節制が足りなかったんだ」とか言ってきたら、自分が辛いじゃないですか。

 

残間 本当ですよね。

 

上野 でも、私お年寄りと付き合ってるんでね、そういう方達が一日一日機嫌よく過ごしておられたら、それでいいじゃないかって、それを一日支える方達がおられて、コロナのもとでもそういう生活が成り立ってんだから、本当に良かったなと思います。

 

鈴木 このあともおお話を伺いますので引き続きお付き合いください、よろしくお願いします。

 

上野 はーい。

 

鈴木 それでは音楽のコーナーを挟んで、引き続き上野千鶴子さんに伺っていきます。続いては音楽のコーナー、大人の一曲です。

 

残間 きょうは、上野さんがゲストなので、あまりとんでもない曲を選んでは上野さんに嫌がられたらやだなと思って考えまして、小室等さんの『雨が空から降れば』、是非聞きたいなと思っております。

 

鈴木 小室等さん、『雨が空から降れば』。

 

  • 大人ライフアカデミー2020

 

鈴木 引き続き上野千鶴子さんと電話をつないで参ります、上野さんよろしくお願いします。

 

上野 はい。

 

大垣 僕、上野先生にぜひ聞いてみたいなと思っているのは、コロナで在宅がある種、無理やり普通になってきているじゃないですか。そうすると、どっちかっていうと男が面倒くさいことになると思っていて。家にいると確実に、本当は窓際であったってことがバレちゃうじゃないですか。

 

上野 (笑)。

 

大垣 それから職場にいるとポジションがあって、それから年功があるから基本的に何とかなっちゃってるのが、家の中では絶対にそういうことがないので、自分でやっぱり自分を主張しないといけなくなるんだけど、その時本当に自分を磨き出すかって言うとそうでもない人がいるとか。

 

残間 そんないきなり磨くって言ってもね。

 

大垣 無理ですよね。

 

残間 不要な男が増える。

 

大垣 でもやっぱり、私は男だから、割れ鍋に綴じ蓋とか知らないけど、破れ鍋の綴じ蓋だったっていうことになっちゃう女の人もいるわけですよね。

 

残間 夫婦なんだもん。

 

大垣 こいつ、破れ鍋だったんだなとか思っちゃうわけで。そうなってくると、ものすごくやっぱり実は本音ベースで「こうだったんだ」っていうことが起き出すような気がしていて。私はすごくウキウキしてんですけど。

 

上野 面白いですね。

 

大垣 どうなるんだろうか。

 

上野 コロナで夫婦が密着してるから、そのあとコロナ離婚が起きるだろうっていうのもありますね。

 

大垣 これは私、移住・住みかえ支援機構をやってますでしょう。すでに何軒かご相談を受けていて。

 

上野 そうですか。

 

大垣 やっぱり起きるんだ、とか思っちゃったりして。

 

上野 私も大垣さんに聞きたいのはね、先ほどの住み替えのアナウンスがありましたが、コロナのおかげで地方居住が見直されてんじゃないかなと思って。今、テレワークをご夫婦両方でやってるところおがあるでしょう。面白いのは、やっぱり、妻が悲鳴をあげているんでしょう。夫がいるだけで三食作らないといけなくて、昼ごはんを作る手間が増えたとかね。で、おまけに、テレワークも夫優先で、私が聞いて本当にびっくりしたのは、手がかかるから大変だ、と思ったのは一人になれる場所がないって言うんです。

 

大垣 そうですね。

 

上野 それで、やっぱり、夫のテレワークが優先で、妻は、私たちがZoomなんかでミーティングしてるでしょう。そうすると、子供の声がしたり、子供がチョロチョロ入ってきたり、私生活が見えるんです。

 

大垣 最初に起きたのは、これまで誰も入らなかった空き室ばっかのアパートが急にテレワークスペースになって埋まりだした。

 

上野 なるほどね。

 

大垣 これは、今流行りになりましたね。結局家じゃないんだってまず思った。

 

上野 思ったのは、そういう私生活が公的なミーティングの場に入ると、その人のバッグが分かって、発言がポロリと非常に●(00:09:09)になって面白いんです。

 

大垣 それはそうですね。

 

上野 それで、私感じてるんです。今、食住分離の生活を長い間日本人やってきたじゃないですか。また、食住一致に戻るんじゃないかって。

 

大垣 私もそれをすごく思っていて、二人で働くっていうか、家族で働くって単位が戻ってきてくれるといいなと思っていて。

 

上野 私は、テレワーク付きっていうよりも、ラボ機能付きって昔から言ってたんですけど、工房付きね。住宅が消費だけの場じゃなくて、仕事や生産の場にもなる。夫も妻も全員働く。そうしたら、夫が家で何もしないわけにはいかないですよね。

 

大垣 そうなんです。

 

上野 夫がどんなに無能かっていうのが分かってくる。

 

大垣 うちの、授業が全部。

 

残間 リモート。

 

大垣 リモートになりましたでしょう。

 

上野 そうか。

 

大垣 ゼミ生たちがマンダラみたいにいっぱい出てくるんですけど、その子たちに、お父さん今家で仕事してるだろうって言うと、うんって言うわけ。どうだい、仕事してる? って聞くと、いや、してないとかってみんなが言っていて。多分、私がちょうど大学に移った後に、家で主として仕事をするようになったとき、最初に感じたのが、職場だと必ず部下なので、相手が。そうすると、努力しないでも上下関係が作られてくれてるのですごく楽なんですけど、家に帰ると絶対に相手がレスペクトしてくれない限り動かないので、そこの追加的な負担がすごくあるなって感じたんですね。だいぶ前ですけど。

 

上野 それぐらい学べよと思いますけどね。

 

大垣 それを今ほとんどの人が感じてんじゃないかと思って。

 

残間 そうですね。

 

上野 家族として共同で作り上げようとしたら、両親も子供もそれぞれの役目を果たさないといけないと学ぶと思います。

 

大垣 そうなんです。なんか、みんなで学び直しているような。で、それが当たり前なると今度これが会社に戻っていくと面白いなと思って。

 

上野 会社に行かなきゃいけない理由がだんだんなくなるんじゃないの。

 

大垣 やっぱり、何十億って節約できるので、交通費が。

 

残間 そうか。

 

大垣 なので、どう見てもいいと思うんですね。それから中間管理職はやっぱり言っちゃ悪いけれども窓際っていうポジションがあって、でもこれってやっぱり家賃がかかるんですね、キープしてると。非常にコストのかからない窓際が作れるので、それも今起きてるんじゃないかと。

 

残間 自分は会社の中で重要人物と思っていた人が。

 

大垣 それは意外と思ってないんだけど。

 

残間 でも、最初に在宅にされたりしてね。あれ、俺ってこうなの? って言うのもあるんだって。

 

上野 いらなくなりますよね。

 

鈴木 まだまだお話を伺っていきます。

 

大垣 ものすごく社会が変わるような気がして。

 

鈴木 上野さん、このあとももう少しお話聞かせてください。

 

上野 はい。

 

鈴木 大人ライフアカデミー2020でした。

 

鈴木 引き続き上野千鶴子さんにご登場いただきます、よろしくお願いします。

 

大垣 そう言うわけで、今、先生が、認知症の話は先ほど伺いましたけど、今そう言う意味で、一番先生が面白いなと思われていることってなんですか。

 

上野 だから、本当に、文明の転換期なのかなって言う気がしてね。●(00:12:49)しなくていいじゃないって言うことになれば、これまで職場と家庭を往復しなくて良くなったんでしょう。

 

大垣 そうです。

 

上野 その必要がなくなって、その昔は職住一致、家族総労働団ですからね。

 

大垣 そうなんですよね。

 

上野 もう一回今度、ポストモダンはそっちに行くんじゃないのかなって気がしています。

 

大垣 そうすると、ここまで核家族って核分裂だったのが、今度は、融合に戻る。

 

上野 うーん、でも、そうですかね。子供育てるのは一緒にできるでしょうけど、みんな帰って分散して、私今一人ですけど、何の痛痒も感じません(笑)。

 

大垣 ですよね。でも、子育ては違いますよね。

 

上野 そうですね、子育ては濃厚接触ですからね。

 

大垣 ですよね。私、住み替えに引きつけようとしているところもあるんだけど、これからようやく、そう言う意味では、合理的に考えて東京就職地域居住っていうんでしょうか、そういう選択をする子も出てくると思うんですね。

 

上野 仕事ならどこでやったっていいですよ、別に東京じゃなくたって。

 

大垣 そうなんです、ですから、経済が動いてるとこがあれば。その何人かはやっぱり、でも、上を見るやつがいるから、いつまでたっても東京には、幾ばくかのそういう人々は残ると思うんですけど。なんかジョブベースでいいやって思う子達っていうのを考えてみると、あんまり存在してる合理性がないですよね、オフィスに。

 

上野 そうですよね。それに東京はオフィスが高いから、もう少し安いところに。

 

大垣 そうです、これは起きてますよね、結構空きが出てますから、大手町とかに。

 

上野 子供たちがe-learningやってますよね。そうすると、コミュニティの中で付き合いのうまくいかない子達がそれなら勉強できるっていう風になってきてるからね。

 

大垣 そうなんですよ。

 

上野 別に他人とうまくいかなくてもちゃんと仕事できる子たちっていると思うので。

 

大垣 そうそうそう。僕今はその教え子たちには、お前らがいいとこ就職できてんのは、たんに四年間時間を使って空気読めるようになったからだけだぞって言ってやってるんですけど。

 

上野 ははは。それを大学で教えているんですか。

 

大垣 それで、大前ら、空気読まないでいい世界に来た瞬間に大学で勉強しなかった事っていうのがモロに来ちゃうからなって言って脅してるんですけど。

 

上野 考えてみたら企業も、仕事のスキルじゃなくて、空気読む能力で採用してきたわけですよね。

 

大垣 そうだと思うんです。だから学閥っぽいものが存在してたんだと思うんですね。だけど、空気読まないでいいんだったら仕事できればいいんですもんね。

 

上野 そうです、その通りです。自分の欲しい分だけの対価を伴う仕事をすればいいんで、それ以上のことをやらないでいいですよね。

 

残間 上野さんにとっては、今まさにこの時代っていうのは、社会学者としても面白いんじゃないですか。

 

上野 こういう経験今回初めてだから。経験して思ったのは、前代未聞のことが起きるって言うよりこれまでずっと問題になってたことが増幅して起きるんだなっていうそういう考えですよね。

 

残間 そうですね。なんとなくこのまま行くはずがないってずっと思ってたことが、やっぱり行くはずなかったって感じがしましたからね。

 

上野 つくづく感慨を覚えるのは、世の中、不要不朽のものがこんなにたくさんあるんだねっていうことで。

 

鈴木 シンプルに分かったっていうのが。

 

上野 私たちの仕事も不要不急かもしれません。

 

大垣 そうですね。

 

一同 (笑)。

 

鈴木 上野さん、きょうは本当にありがとうございました。またぜひご出演ください。

 

残間 今度はぜひスタジオで。

 

上野 懐かしい方とお話ができて嬉しいです。

 

残間 スタジオにまたいらしてください。

 

上野 そうですね。リアルのほうがいいですね。

 

一同 ありがとうございました。

 

鈴木 上野千鶴子さんでした。

 

株や投資信託を買うことって、そこまで「自己責任」ですか?

鈴木 聞いて得する家とお金のお話です。大垣さん、きょうは。

 

大垣 シリーズもので金融消費者問題ってのやってみようかなと。

 

残間 難しくない?

 

大垣 いやそうじゃなくてね。消費者だって思ってません? 投資信託とか買った人って。

 

残間 そうか。あれ?

 

鈴木 消費者ではないんですか?

 

残間 物を買ってないもんね。

 

大垣 そうだけど。要するに、消費者っていう言葉には守られてる人みたいな。やっぱみんな、よく分かんないから。

 

残間 なんかあったら消費者庁に。

 

大垣 ね。行くしねパッケージが綺麗でも結局中が分かるわけじゃないから、やっぱりそういう、そのまま。

 

残間 そうね。守られる感覚でしょうね。

 

大垣 だから、その事業者vs消費者みたいな。それで言うと金融ってあんまりそういう消費者っていう概念が出てこないんですね。

投資家か消費者かでどのぐらい違うかって言うと、消費者は法律的には守ってあげないといけない。なぜかと言うと情報格差っていう言い方をするんですけど、作ってる側は全部わかってるんだけど、買ってる人はあまり情報がない。投資家も、じゃあ、投資信託、違う? わかる? 知らないですよね、何を買ってるか。で、なんですけど、金融だけは金融商品取引法っていう法律でやるんですけど、ここは投資家っていうのは守るんですけど、投資家って言葉が出てきた瞬間に合理的に判断できる人になるわけ。株をやるような人はリスクわかってるよね、だから、絶対下がりませんって言ったら嘘だからそういうことやっちゃ怒られるんですけど、株を買う以上下がりますよ、そんなことぐらいわかってますよねって言えば、どんだけ激しく動くかとかそういうことは当然分かってる人ですよねっていうことになるので。守るっていう守り方が、知らないから守るんじゃなくて、知るべきことを教えればリスクが自己責任で取れたはずの人だっていう、そういうことになるので、思ったよりも守られないんですよね。でも、今株を買う方と、昔株をやってるって言い方したじゃないですか。

 

残間 確かに、そうそう。

 

大垣 そういう方とでは、だいぶ違ってると思いません? NISAだiDeCoだってなってくると。ところが、消費者庁金融商品っていうのは基本は扱わないわけですよ。それは金融庁だっていうことになってるんですけど、金融庁は金融機関を規制する人たちで、口で言ってるほどにはそんなに考えてないのね。それは、やるなとはおっしゃいますよ。でも、消費者庁みたいな人たちじゃないんですね。それで、両方見てるから。そうすると、意外と皆さんもしかしたら他の商品買うときみたいに守られるんじゃないかと思ってると、意外と「やってる以上はお前って分かってる、自己責任取れるやつなんだよ」っていうところから始まっちゃうっていうことがあって。これが一点ですね。だから、あえて僕なんかは今そんな人いないよっていうことを言っていて、なんだかわからない複雑なものを買ってるのと同じぐらいわからないで投信買ってるよみんな。最後に重要事項説明をしましたってハンコをいっぱい押させられるんですけど、それって、買うって決めてからでしょう。住宅ローンなんかすぐおかしくて、融資承認が出たあと家建てだして、家完成して登記するときにこれから重要事項説明をしますから聞いてくださいって言われるんですけど。そんな時にもういりませんって言っても家できちゃってて、戻れないじゃないですか。でも、そういう規制なの、割と金融って。それが1ね。

 

それはどんな時にヤバイかって話をこれからちょっと具体的に時々していこうと思います。

 

もう一個はね、金融機関てね普通に銀行とか証券会社から買ってるぶんには違法な事ってまずないんです。でも、不当なことはいっぱいある。

 

鈴木 違法と不当。

 

残間 違法と不当は違うと。

 

大垣 うん。だから、合法だけど、どうなの? それってっていうね。これはわかりやすい例で言うと、住宅ローンって年収の35%に返済が収まるなら貸してくれるんですよ。でも年収の3割も住宅ローン返したら、生活できなくなります。だから本当は2割ぐらいじゃないといけないって言われてるんだけど、でも銀行的にはたくさん借りてくれた方がいいわけだし、それは自己責任だし、それから家を売ってる人は高い家を買っていただいた方がいいので、それは自己責任だしってなると35%で融資承認が取れるんだったらパンパンで貸そうっていうことになりがちじゃないですか。その時にそれは不当ですけども全然違法じゃないわけ。その時、不当なことは誰が指摘してくれるんだっていうのが1ね。で、じゃあそんなのわかるよねって言われても、分からないですよね。金融のことって実は不当なことがものすごくたくさんあって、でも、例えば自動車買う時に違法な自動車と不当な自動車って、不当な自動車ってそんなにないと思うんですよね。でも金融の場合は違法でない商品で売っていいのに不当なことって無茶苦茶たくさんあるので。

 

残間 本当。

 

鈴木 気をつけないと。

 

大垣 だから買うなと言わないんだけどそういう意味で賢くならないといけないんだけど、リテラシーって呼ばれてる奴は国を挙げて株を買おう運動っていうのがこのところある中で、「貯蓄から投資へ」。投資をさせる以上リスクがあるということを分からせねばならないみたいな議論なんですよ。割と。だから、まあちょっと今日は出だしなんですけどそんなことをちょこちょこお話ししようと。

 

残間 不当と違法の間に生きる私・・・。そんなことはないね。笑

 

大垣 そんなことはないですけど(笑)。



リスナーメール:親の住みかえ、子供としては不安。応援するべき?

鈴木 聞いて得する家とお金のお話のコーナーです。大垣さん、今日は。

 

大垣 きょうは、横浜市港北区の、ラジオネームみりんさんから。

 

鈴木 はい。

 

大垣 30代の女の方なんですけど。「皆さんのざっくばらんなトーク楽しいです。」どちらかの親の方が「住み替えを考えているようです。私としては住み慣れた環境からの住み替えは不安なんですが、住み替えの候補地は病院も遠いし、いつ身体が不自由になるか分かりません。皆さんはどう思われますかっていうこと」なんですけども。これは結論から言って絶対に反対しないでくださいって感じですよね。是非支援してあげてくださいと。大体自分ご自分で積極的に住み変えられた方で不幸になってる方はまずいらっしゃらないですし、最後は、住み替えを考えられいるということはまだ元気なんですよね。だから、元気なうちはできるだけ環境を変えられた方が結構いいことが多くて。また、本当に病院が近くでないと困るって思われたら戻って来ればいいわけですよね。いろんなパターンがあります。お二人で戻られることもあるし、ご夫婦で行かれてお一人になって戻られることもありますし、それはまたその時のことなので。その時、あとは我田引水ですけど、今お住まいになってる家がもしご両親だけでお住まいになってるんであれば、その間JTIにお預けいただいたら家賃もずっと払えますし、戻られる時はちゃんとフォローできますし。これまでも一番忙しかった方っていうのは、東京から佐賀県のほうに行かれた方がいらっしゃいましてね。柏に住んでらしたの。千葉のね。すごく夢見て行かれたんだけど、この方はまあちょっとそういうことで悩まれてる方にそういうことを言っていいかわかんないけど、癌が見つかっちゃったんですよ。それで、ほどなく、やっぱりがんセンターがこっちの方がいいのでっていうことで戻られるっていうことで。こういうことはまあ、しょうがないんですね、あるんで。その時には僕らのほうで、今お住まいの方は早く出ていってあげないといけないので、次のとこまた考えて、帰って来られた時には途中アパートを、こちらでちょっとフォローしたりとかそういうことは、、何て言うんですかね、別に金もうけでやってるわけじゃないので割と丁寧にやりますので、安心して行かれてもいいんじゃないかなというふうに思いますし。残間さん、行ったほうが幸せだよね。

 

残間 そりゃそうよ、ステージが変わらなきゃドラマも変わらないもん。

 

鈴木 名言ですね。

 

大垣 どういうドラマなのかってことだけど。

 

残間 共演者がずっと同じだからね。

 

鈴木 ああ。

 

大垣 またそういうことを。

 

鈴木 でも、せめてドラマがね。

 

残間 でも、脇役の周りの人たちが変わるから。

 

鈴木 そうですよ。

 

大垣 あと、やっぱり不便なとこ行った方がいいんですよ。お隣が遠かったら、歩きますもんね。

 

鈴木 なるほど。

 

大垣 スーパーが遠かったら歩きますでしょう。

 

残間 それもある年齢までだよ。

 

大垣 だから。

 

残間 まだね。

 

大垣 行ったきりっていうふうに考えてはいけない。

 

残間 それはそうね。

 

大垣 ライフステージだから。

 

残間 うちの母も、70代の中盤ぐらいから、ちょっと小高い山のほうの集合住宅行った時に1日25分歩かないと食料が手に入らなかったの。でも、運動大嫌いだったのになんであんなに99まで生きたんだろうと思った時に、あの75から85ぐらいまでの間の山登りが。山登りっていうか、しょうがないわけね、食料の買い出しに。それで重いもの持ってあがってくるでしょ。あれで多分、元気になったんじゃないかと思う。

 

大垣 田舎だったりすると、空気もいいし。

 

残間 いいよね。

 

大垣 なんか思いません? だんだん年取ると機能が減ってきますよね。

 

残間 減るんじゃなくて、劣化してくる。衰えてくる。

 

大垣 だから、なまるっていう言葉があるんだけど、戻らなくなるんだよね、使わないと。

 

残間 うん、それはそう。

 

鈴木 使う機会が多いとね。

 

大垣 だから、いろいろ体を使ってないと。

 

残間 全部やってもらう人って早く老けるっていうじゃないね。

 

大垣 そうそう、それそれ。

 

残間 自分でこれはやらなきゃって思うと、煮炊きも含めて。家事仕事も含めてね。そうするとみんな元気でいる。

 

大垣 ちょっと不安なとこに行かれるぐらいがちょうどいいんじゃないかしらと思って。若いうちはね。

 

残間 だって、行きたいっておっしゃってるんでしょう。

 

大垣 大きいよね。

 

残間 だいたい、子供が行かせようと思っても、親が嫌って言うと難問だけど、行きたいっていうならどんどんね。

 

大垣 というわけでみりんさん、後押ししてあげてください。



家を賃貸に出したいとき、どんな手続きが必要?




鈴木 聞いて得する、家とお金のお話、お届けします。大垣さん、今日は。

 

大垣 きょう、家の貸し方。実際どんなふうになるかって意外とご存知ないですよね。例えば、私がやってる移住住み替え機構というとこの「マイホーム借上げ制度」って具体的にどうやるんだろうっていうことで、ちょっとイメージをお話ししてみようかと思って。

 

残間 貸してって言って、どうなるの?

 

大垣 そうそう。ぜひ、住み替えっていう言葉はもう忘れて欲しいんですよ、移住とか。今、とにかく、2軒お家のある方。自分の住んでる家以外にもう一軒どっかにお家があって、その家に住める状態だったら、コロナのこともありますし、置いとくと迷惑空き家になっちゃいますから。でも運用すると結構お金がもらえるわけ。それで、絶対に手取りで5万か6万にはなりますから、地方でも、貸せれば。そうすると、二月分でもう今回の給付金超えますから。

 

残間 本当よね。

 

大垣 もう、ほっとかないでください。

 

残間 1年で50万以上だしね。

 

大垣 で、電話してください。

 

残間 査定に行くの?

 

大垣 いかない。JTIからまず、いろんな情報を教えてくださいってきます。それまでにも色々ご事情があって、前回みたいに、土地が使用貸借なんですけど大丈夫ですかとか、いろいろご事情はありますからね。それは聞いてください。もう10何年やってますから、もう、起きそうなことは大抵経験してますから、色々ご相談乗れると思います。その上で、私んとこはこんなんですとか、あとは登記簿もいただいたりとかして、一度書類をお預かりするんです。

 

そっから初めて、●(01:48)なさりたくないということでしたら、JTIのほうから不動産屋さんを近くで見つけて、その方にだいたいどのぐらいかなっていうのを見ていただいたり。僕らのほうでデータベースもあるので、だいたいここで募集すると、たとえば、うまくいけば9万円。大体ダメでも、例えば8万円のこの間のどっかで決まると思いますから、これで募集します。それから、8万円でしか決まらないとしたら、そこの85パーセント引いたあたりの感じなんですけど、例えば7万円ちょっと。これは1回入られる方が決まった後、出られても、その金額を払いますからっていう。

 

残間 出られたらってことは、空き家になってもってこと。

 

大垣 そうです。出られてから、その方がまた退去なさっても、次の方が入られるまではいくら払いますと。ですから、上限と下限と保証の家賃と、この三つを一応、うちがハンコを押した査定書っていうのを先に差し上げます。ここまではタダです。

 

残間 いいね。

 

大垣 っていうか、そこだけでお金は取れないので。そこまでやってよっておっしゃる方には、結構面倒くさいんですけど、そこまではこちらで全部やることになってます。で、査定書を差し上げますので、それをご覧になってから申し込むかどうか決めてもらって。

 

残間 そうか、もっと高いのがいいなとか、こんなに高く借り上げてもらえるの、とか。

 

大垣 そういうのはあんまりないです。大体、こんなもんなの? っておっしゃるんですけど、こんなもんでもって言っても、下値で大体6万切るって事はあんまりないので。そうすると、さっき言ったように、それでもうあとはおまかせになりますので。もしかしたら、よーく考えてもらったら金融資産なんかよりは少なくとも儲かるし。今、月に6万入ってくる資産が急にポッと生まれたりしないじゃないですか。株とか。

 

残間 いつも教えてもらう、預金は6万円利息がくるっていうのは。

 

大垣 6万の利息っていったら、もう、何十億とか、そういうレベルなわけだよね。

 

鈴木 (笑)。

 

大垣 だから、余ってるんだったら、一回聞いてみてくださいよ、たとえ3、4万円でも、今の時代、あった方がいいかもしれない。それから、人が住んでくだされば悪くならないので、お家って。

 

鈴木 そう、痛まないんですよね。

 

大垣 そうすると、今度はそれ放置してると迷惑空き家って、今度はお金かかりますので。

 

残間 なるほどね。

 

大垣 せめて固定資産税とそれからその修繕をするお金ぐらい稼げてたら、マイナスになってないだけで実はいいんですよね。それから、意外と大変なのが、途中で入られた入居者のかたが大声出されて近所から文句が来るとか。

 

残間 なんか、結構器物を手荒に使って壊す人いるんだよね。

 

大垣 それから、何も言ってないのに猫を5匹飼ってるっていうことが起きちゃったりとか。そういうようなことっていうのは、やっぱり、確率的には起こるんですね。どんなにちゃんと見てても、きちんと審査するんですけど、審査してても、特にこういうコロナとかのことがあって職がなくなっちゃって離婚なさって生活が荒れちゃって、見に行ったら結構汚してられたりとかって。そうするとあの割と簡単に訴訟をしたりとかっていうことになるんです。これを一人でやるのは本当に大変です。

 

残間 そういうの、やってくれるの。

 

大垣 全部やります。ですから、弁護士さんの費用も全部こっちでもってやりますので。だから、やる前はわかんないんですよ。起こってからはもう二度とやらないって思うから。だから、結局わからないことなので、こうやって申し上げておきたいんですけど、意外とそういうことも全部考えると安いので。安いっていうか、結構いい制度みたいな気がしてきているので。私も自分でやってみて思うんですけど。

 

残間 何十回もいうんですけど、私もそうすればよかった。投げ売りしてしまったから。

 

大垣 いつもは、豊かな時代はまぁそうは言っても別に置いとけばいいよとなるんだけど、難しい時代になってきたので、給付金が来る来ないで一喜一憂するぐらいの感じだな、自分も、って思われる方で、もし家が空いてたら、それは絶対無駄にしないで。

 

残間 お金に変えたほうがいいよね。

 

鈴木 お電話してみてくださいね。

 

京都府の八幡市から滋賀県の大津市へ

鈴木 今週は、マイホーム活用大作戦。移住住みかえ支援機構JTIでは、マイホーム借り上げ制度を通じて大人世代の皆さんに安定した暮らしを提案しています。このコーナーでは JTI の斎藤道夫さんに豊富な事例の中からリスナーの皆さんの参考になるケースをご紹介いただきます。斉藤さん、よろしくお願いします。

斎藤 よろしくお願いいたします。本日はですね、京都府八幡市から滋賀県大津市の方に移住された方の話になります。基本的に、お仕事の関係で1990年に八幡市で中古の戸建てをご購入になられて、子供さんをお二人育てたということなんですね。大きくはないですけどとても使いやすそうな。

大垣 八幡市ってあれだよね、石清水八幡の。

斎藤 そうです。そちらでお子様を育ててきて。定年も近づいて、セカンドライフのために琵琶湖のほとりにちょっと行きたいなと。

残間 ああ。

斎藤 それで見つけてきたのが、この素敵なマンション。

大垣 かっこいいな。これはこんなのあるんだ、大津に。とか言ったら大津の人に怒られそうだけど。

斎藤 地図を見ていただくと、琵琶湖のほとりなんです。

残間 向こう側が琵琶湖?

斎藤 そっち側の写真がないのが残念なぐらい。

大垣 これでも、結構便利なところですよね。

斎藤 そうなんです。駅も近いのに琵琶湖が見えて、マンションが綺麗でですね。こんなところに第二の人生スタートしようと。ところがですね、その時にやっぱり問題になるのが今お住まいになられているマイホームをどうするのかというところなんですね。実をいうとこの方、事前にインターネットで移住住みかえ支援機構のことも知っていてちょっと使おうかなという風に思っていたそうなんですね。

鈴木 はい。

斎藤 実際その時が来たということでもう一度調べなおしましたら、京都府八幡市のちょっと脇に実は大阪府高槻市というところがあるんですが。

大垣 高槻市頑張ってるんだよな。

斎藤 日本でいちばん頑張ってる高槻市というのがあるんですけど。

残間 何を頑張ってるの。

大垣 移住住み替え。

斎藤 セミナーを2回やっていて、たくさんの方が。

残間 継続的にそういうのやると違うんだね。

大垣 ポスターあるんですよね、どっちも高槻。市のところと田舎のところを両方写してあって、中で動こうよって。

斎藤 そうですね。高槻市のやっているセミナーですに、高槻市の住民じゃないけど行っていいですかということで参加をされて、その後個別の相談会にも出て、これならいいなということで利用を決めていただきました。

大垣 この家、旧耐震だったんだよね。

斎藤 そうなんです。実を言うと、最初に買ったおうちが中古ということで、1980年に建てたお家だったんです。

大垣 ギリギリ旧耐震。直すの結構お金かかった。

斎藤 そうなんです。実を言うと、150万円ぐらい。

大垣 そんなもんで行けたんだ。

斎藤 そうですね。もとの家は旧耐震とはいえしっかりできていたので、それを150万円かけて耐震の工事をして、実は、市から補助金がなんと90万円。

残間 すごい。

斎藤 自分の家をしっかりとした建物にしたのに、市から補助が出るという、お得に感じるじゃないですか。こういった制度も利用されて。築年数が古くて床面積が小さいので100平米弱になってしまうんですけれども、それでも賃料がそれほど下がらずに評価が出たので良かったなと。直接お話を聞いてみるとこの制度を知らなければ安い値段で売却してしまってその後はお金がどんどん減るだけ。ところが今の、土地建物はそのまま持ちながら賃料もらえてるということで、安定的に住んでるよという。

残間 結構いい賃料。

斎藤 そうですね、8万円弱ぐらいのところで決まっていまして。5年ほどの利用で400万円ぐらいをお届けして。

残間 売ったら本当に二束三文になっちゃうもんね。

斎藤 今入居してる方が再契約をしていただいて3年以上住んでいただいてるんですが、5人家族で子供が3人ということで賑やかにね、暮らしていただいています。

大垣 便利なところだしね。

斎藤 はい。

鈴木 わかりました。JTIの斎藤道夫さんに、幸せな住み替えの実例をご紹介いただきました。ありがとうございました。

一同 ありがとうございました。