JOQRテーマ一覧

生命保険料率の改定について

水谷 きょうはどんなお話でしょうか。

大垣 ご存知だと思いますけど、今度、生命保険の料率が下がるので。

残間 書いてありましたね。

大垣 なぜ下がるのかを。

残間 下がるっていう見出しだけ見ました。

大垣 はい。4月からなんですけど、どうやると下がるのかっていうお話をしようかなと思っていて。生命保険って、どうやって計算してるかって分かります。保険料。

水谷 分かりません。

大垣 これって、人間ってどのぐらい死ぬかなっていう、生命表があるっていう話は前からしてますよね。

残間 はい。死ななくなった?

大垣 これで、その、この1年間に、例えば1万人の人と保険の契約をしたら、この1年間で何人死ぬかっていうのがだいたいわかるんですよね、確率的に。そうしたら、亡くなられる人数にあげないといけない保険のお金をかけると出費が決まりますよね。

水谷 はい。

大垣 その出費の額を。

残間 割る?

大垣 一万人で割れば、おひとりさまの保険が出るっていう。まあ、簡単にいうとそういう計算をしているんですね。

残間 生命表がだんだん違ってきた。

大垣 うん。生命表は毎年、厚生労働省が書き換えてるんですけれども、実は、保険会社は10年に一回しか書き換えないので、生命表って何種類もあるんです。

残間 なんで?

大垣 それはなんでかっていうと、例えば、直感的に、いま、政府が出してる生命表がちょうど日本人がこのぐらい死ぬぞっていうぴったりのやつだったとすると、保険会社が使うときは、より死ぬっておくと思います。それとも、より死なないっておくと思います。

残間 より死なない。

大垣 ぶぶー。

残間 違うの?

大垣 だって、よりたくさん亡くなられるほうがたくさん払わないといけないから、たくさん払わないといけない前提で計算したほうが保険料は高めになりますよね。だから、硬めに考えて、それで、計算しておいて、それで、思ったほど死ななかったら、実は保険会社の儲けになるんです。

水谷 うむ。

残間 それ、人が儲かりそうな気がするけどね。かけた人が。

大垣 で、かけた人に返すことになってるんですけど、実はこのところあんまり返してきてないので。今年少し多めに返すなんていう話題になってますけど、最近ずっと厳しかったので。ですから、日本人ってなかなか死ななくなってますよね。年々。なので、実はこの何十年間、生命保険会社ってすごく儲かってたんです。年金は逆。年金は、「いつまで生きてるんだよ」っていうふうに思っちゃったりなんかすると。それで、これが実際の生命保険会社の・・・。

残間 保険会社より優しいからじゃないの。

大垣 生命保険会社の生命表と、国民生命表っていうのの、どっちが長生きするだろうっていうのを比較したものね。

残間 わお。55歳の人だと、あと残りが28.0歳っていうのが生命保険で。

大垣 このケースは逆転している。違うところを見たほうがいいですね。

残間 どこ見たらいい?

大垣 例えば、50歳のとこだと、本来32.54年長生きするんですけど、そこから。それを32.52歳しか伸びないと。こういうふうな見方をしてるんですね。で、若くなるほどその数字が割と大きくなる傾向があるんですけど。そうやってかためにやってるんで、それをなるべく長く変えなければ、それだけ硬い状態がずっと続きますよね。この10年放置されていたので、今回10年ぶりに改訂したので、随分長生きするように変わったんですね。

水谷 はい。どのぐらい。

大垣 だいたい男は2.5年ぐらいは長生きするっていうふうになって、女は1.5年ぐらいかな。長生きする。どの年齢層でもね。っていうふうに変えられなので、一斉に保険料率が変わりますよっていうのが。で、これ今お渡ししたのが、ある生命保険会社さんの、どれぐらい変わりますよっていう。

残間 これ、後このぐらい残ってるよっていうこと。人生が。

大垣 そうです、そうです。余命です。

残間 余命がね。

水谷 つまり、みんなが長生きするから、生命保険料が値上げするっていう。

大垣 ぶぶっ。

水谷 わかんなくなっちゃった。

大垣 みんなが10年前に決めた頃より長生きするようになっちゃったので、10年前に決めたものでやると、人がたくさん死にすぎるという想定をしているので、その分保険会社はもうかっちゃうので、それをより正しい数字に変えたので、その分保険料が下げられるようになったと。

水谷 じゃあ、いいことをしてるっていうことですね、これ。

大垣 まあ、はい。いいことっていうか、当然だよね。

残間 私、間違ってた。保険料っていうのは、かけるっていう方ね。

大垣 かけるほう。保険金がもらうほう。

残間 だから私、それ、逆だと思ってた。

大垣 ああ、ごめんなさい。

残間 保険料が、そうか、下がるんだ。

大垣 そう。4月に入ってからですから、なぜか知らないけど4月になってガタッと。多いと、10パーセントぐらい、1割ぐらい下がるところもありますので、死亡の保険についてはそういう形。

水谷 はい、分かりました。

大垣 で、一点だけ。年金のほうは逆ですからね。

水谷 はい、そうですね。

大垣 でも、そこは競争が激しいので、あんまりあげないことにしているので、今年からはちょっといい感じになるっていう。そういう感じじゃないかと思います。

残間 この指数何。

大垣 ですから、これが差だって。10年分の。

残間 ああ。

水谷 これ、後、補修でやってください。居残りで、後ほど。

残間 はい。

水谷 今日は生命保険料率の改定についてお伝えいたしました。