リスナーメール:暑さに強い家とは?
水谷 きょうはどんなお話でしょうか。
大垣 今日は、東京都足立区の北千住実篤さん、ペンネームでいただいている質問があります。「暑さに強い家というのはあるのでしょうか。40度などという気温を聞いてしまうと、日本は停電しただけで命に関わる国になってしまったのかな、とちょっと考えてしまいました」ということなんですけれども。夏、涼しい家。
残間 ある?
大垣 というかね。最近よくある高気密、スマートハウスっていう、冷房が効率がいいっていうのが涼しいっていうことなんでしょうね。
残間 それは、冬もいいわけでしょう。
大垣 冬もね。これが、対照的なのが、うちの京都の実家の家っていうのは、これは100年ぐらい建ってるんですけど、京都は夏暑くて冬寒いんですけど、どっちもいいわけにいかないので、京都の古い家は夏に合わせてあるんですね。なので、隙間風が構造的に入るようになっていて。冷房ないときは涼しい家だったんですけど、今は、冷房の効かない暑い家になってしまって。だから、木の家はもともとそうやって、夏、伝染病とか流行りやすいので。
残間 じゃあ、冬は寒かったの。
大垣 寒かったんでしょうね。覚えてないけど。最近は逆で、どれだけ気密性を高くするかっていうことで。どっちかっていうとエコのほうなんですけど。
残間 みんなゴーヤ植えたり色々したけどね。
大垣 そうでしたね。
残間 2、3年前からね。
大垣 そういえば、そういうご質問も前あったんですけど。日光が入ってきて暑いんだけどどうしたらいいっていうんですけど。最近は、御簾とか垂らさないんですかね。
水谷 ?
残間 ?
大垣 ミス。
水谷 よしずとか。すだれのような。
残間 御簾って、宮廷じゃないから。
水谷 高貴なお方みたいな。
大垣 えっ、うちらは御簾としか言わないです、葦簀という言葉はこっちにきて習いました。
水谷 京都は違うんだ。
残間 お公家さんみたいだね。
大垣 どうでもいいもので作ってあるんだと思うんですけど。
残間 御簾ごしに会うのね、直接は会ってくれなくて。
大垣 いえ、別に、家の前に下げるだけですけど・・・。
一同 (笑)。
水谷 あれ、涼しいんですか。
残間 日よけでしょう。
大垣 日よけだけど、風が通るでしょう。だから、日よけを本気でかけちゃうと風が通らなくなるじゃないですか。今みたいに暑いとどうしようもないですけど、風が入ると、家の前にすだれを。
残間 私たちはすだれって言うけどね。御簾ってあなた、宮廷じゃないんだから。
大垣 そうか、すだれだ。
残間 御簾ごしに和歌などを嗜むみたいな。
水谷 香の匂いとかしちゃってみたいな。すだれですね。
大垣 すだれです、申し訳ありませんでした。
残間 京都の風情って、打ち水したりするよね。
大垣 なんでしないの? しますよね。
残間 する場所がない。
水谷 あんまりしないかな。
残間 カナちゃんの家はするでしょう、京都風だから。路地が。
水谷 うちはしますね。
大垣 夕方にね。
水谷 結構すぐに乾いちゃうんですよね。しても。
残間 いつするの?
大垣 夕方でしょう。違うの。夕方にかけなさいって。そうしないと蒸し暑くなるから。夕立しないときは夕方にまく。最近、夕立っていう概念がもうないですもんね。
残間 うん、ゲリラ豪雨。
水谷 そうですね。でも、すだれって、昔はよかったのかもしれませんけど、今はもう、風自体が生暖かいから。
大垣 そうそう。
水谷 風を入れるっていう概念がもうなくなってきてますよね。
大垣 本当にそうですね。
残間 開けてないもんね。
水谷 開けられないですよね、あの変な暑さね。暑さに強い家はありますかということですけれども、そういう意味ではスマートハウス。
大垣 高気密ですね。本来は。ということかな、という感じです。
水谷 今日はお便りをご紹介しました。